蔦屋書店で原研哉がトーク、「白百」刊行記念で

【銀座新聞ニュース=2018年1月27日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座 蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は2月14日19時30分から6階「BOOK EVENT SPACE」で、原研哉さんによる「白百」刊行記念トークイベントを開く。

銀座蔦屋書店で2月14日にトークイベントを開く原研哉さん。

2018年1月10日に、グラフィックデザイナーで、武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科教授、株式会社日本デザインセンター代表取締役の原研哉(はら・けんや)さんが「白百(しろひゃく)」(中央公論新社、税別1900円)を刊行したのを記念して、トークイベントを開く。

蔦屋書店(つたやしょてん)によると、原研哉さんにとって「白」は重要なキーワードのひとつで、2008年に刊行した「白」(中央公論新社)では日本の美意識に潜在する感覚について「白」という言葉を起点に語り、今回の「白百」では概念的であった「白」に対して、 骨や紙、雪など具体的な「100」の白について綴っている。10年の間考え続けてきた「白」と日本文化、 自身のデザインについて語るとしている。

原研哉さんは1958年岡山県岡山市生まれ、1983年に武蔵野美術大学大学院を修了、同年に日本デザインセンターに入社、1998年に長野冬季オリンピックの開会式と閉会式のプログラムを手がけ、同年に山口県の梅田病院などのデサイン計画に関わり、2000年に「リ・デザイン(RE DESIGN)展」で世界インダストリアルデザインビエンナーレ大賞を受賞した。

2001年に松屋銀座のリニューアル計画に携わり、無印良品のボードメンバーに参加し、2005年に愛知万博のプロモーションを担当した。2015年7月に「2020年夏季オリンピック東京大会」の公式エンブレム入選3作品まで残り、同年11月に次点作となった自身の作品と展開例を公開した。

2004年度にサントリー学芸賞芸術部門を受賞、そのほか、ニューヨークADC賞、SDA大賞、第3回亀倉雄策(かめくら・ゆうさく)賞、全国カレンダー展内閣総理大臣賞、東京ADC賞グランプリ、第13回原弘(はら・ひろし)賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞、講談社出版文化賞、世界インダストリアルデザインビエンナーレ大賞(インダストリアル・グラフィック両部門)などを受賞している。2015年より外務省「ジャパン・ハウス(JAPAN HOUSE)」の総合プロデューサーを務めている。

時間は19時30分から21時。希望者は店頭、電話、オンラインでイベント参加券(税込1500円)、もしくは「白百」、あるいは「白」と「白百」の特別版スリーブ入り2冊セット(税別3800円)を購入すると、参加できる。定員は60人。