日本橋三越で台東合唱団「第九」、中江早希、加藤のぞみ、宮里直樹ら

【銀座新聞ニュース=2012年12月27日】日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は12月29日に本館1階中央ホールで台東区民合唱団による「第28回三越の第九」を開催する。

日本橋三越が12月29日に開く台東区民合唱団による「第28回三越の第九」。写真は過去に日本橋三越で「第九」を合唱している場面。

台東区民合唱団約240人が常任指揮者の松浦(まつうら)ゆかりさんの指揮と、ピアノ奏者の大野(おおの)さなえさんと黒尾友美子(くろお・ゆみこ)さんの連弾に合わせて、ベートベンの「交響曲第九番」の第4楽章を歌唱する。ソプラノは中江早希(なかえ・さき)さん、アルトが加藤(かとう)のぞみさん、テノールが宮里直樹(みやざと・なおき)さん、バリトンが山本悠尋(やまもと・ゆきひろ)さん。

「交響曲第九番」はドイツの音楽家、ベートーベン(Ludwig van Beethoven、1770-1827)の9番目にして最後の交響曲で(第10番は未完成)、1824年に初稿が完成した。交響曲とはソナタの形式で書かれた器楽のための楽曲で、第1楽章がソナタ、第2楽章がスケルツォ、第3楽章が緩徐楽章、第4楽章に4人の独唱と混声合唱を導入した。第4楽章は独唱および合唱を伴って演奏され、歌詞にはドイツの詩人、シラー(Johann C. F.von Schiller、1759-1805)の詩「歓喜に寄す」が3分の1程度を抜粋して使われている。

台東区民合唱団は1981年5月に「台東第九を歌う会」として発足し、同年12月23日に第1回台東第九公演「下町で第九」を浅草公会堂で歌い、以来、毎年12月の恒例公演として続けられている。1985年12月から「三越の第九」がスタートし、毎年、日本橋三越本店で約200人が参加して、「第九」の第4楽章を歌唱する。

中江早希さんは北海道旭川市生まれ、北海道教育大学岩見沢校芸術課程音楽コース声楽専攻を卒業、現在、東京芸術大学大学院修士課程音楽研究科声楽専攻独唱科に在籍している。2008年に旭川新人音楽賞、2009年に第14回日本モーツァルト音楽コンクール声楽部門で第2位、第78回日本音楽コンクールオペラ部門で入選している。

加藤のぞみさんは神奈川県生まれ、第16回神奈川県高等学校文化連盟ソロ・コンテストで高文連会長賞、第6回 「高校生のための歌曲コンクール」で入賞、第59回滝廉太郎(たき・れんたろう)記念全日本高等学校声楽コンクールで第1位、東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業、安宅賞、松田トシ賞、アカンサス賞、同声会賞、第60回読売新人演奏会に出演、現在、同大学大学院修士課程オペラ専攻に在籍している。

宮里直樹さんは東京都生まれ、2011年に東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業、大賀典雄(おおが・のりお)賞、松田トシ(まつだ・とし)賞、アカンサス賞、同声会賞を受賞、在学中の2008年に第62回全日本学生音楽コンクール声楽部門大学・一般の部全国大会第2位、横浜市民賞。

2011年に第29回ソレイユ音楽コンクール第1位、音楽現代新人賞、第14回長江杯国際音楽コンクール声楽部門大学の部第1位、中国駐大阪総領事賞、第28回アジア国際音楽コンサートで金賞、テノール特別賞、2012年に第48回日伊声楽コンコルソで第1位、五十嵐喜芳(いがらし・きよし)賞、歌曲賞、第10回東京音楽コンクール声楽部門で第2位(1位なしの最高位)、聴衆賞、現在、同大学大学院音楽研究科修士課程声楽(オペラ)専攻に在籍している。

山本悠尋さんは1987年神奈川県生まれ、東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業、卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞、現在、同大学大学院音楽研究科修士課程独唱専攻に在籍している。

開演時間は12時30分と14時30分。