丸善丸の内で透明水彩展、福井良佑、小林啓子、中野瑞枝ら

【銀座新聞ニュース=2021年4月11日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は4月14日から20日まで4階ギャラリーで「第10回日本透明水彩会展」を開く。

丸善・丸の内本店で4月14日から20日まで開かれる「第10回日本透明水彩会展」のフライヤー。

2010年8月に発足した「日本透明水彩会(JWS)」の北海道から九州まで全国で活動する会員31人が風景、花、人物、動物など「光と影」をテーマに描いた水彩作品62点を展示する。また、入口にて小品コーナーも展示する。

「日本透明水彩会」は「透明水彩」という画材を使って絵を描く人たちが集まって設立した団体で、透明水彩は絵の具の中では、特殊な絵の具という。油彩やアクリルが、塗り重ねたときに下の絵の具をおおい隠すのに対して、透明水彩は下の色が透けて見えるため、油彩やアクリルとはまったく違う技法が要求され、出来上がりも違う風合いになるとしている。

一般的に美術団体の公募展では「水彩画」というカテゴリーが設けられているが、実際に出品される作品はアクリルやガッシュによる油彩画風の作品がほとんどで、透明水彩の作品と同列に扱うには違和感があり、ガッシュやアクリルの作品と透明水彩を一緒に並べては、透明水彩のよさが発揮できないとしている。

透明水彩は「水彩画」であっても、アクリルやガッシュと同列には扱われることについて、透明水彩の画家にとって悩みの種で、そんな悩みを解決する透明水彩だけのグループがあればという希望が強まり、福井良佑さんが代表者となって「日本透明水彩会」が発足した。2011年から「日本透明水彩会展」を開いており、2020年が10回目の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、中止になっていた。また、丸善・丸の内本店で開くのは今回が5回目になる。

今回、出品する画家は福井良佑さんのほか、青木美和さん、赤坂孝史さん、淺田ようこさん、あべとしゆきさん、石垣渉さん、加藤潤さん、加藤ノブヤさん、菊地和広さん、くどうさとしさん、小林啓子さん。

渋谷たつおさん、清水恵さん、シンディ・ソン(Cindy Sun)さん、瀧内秀一さん、立川眞澄さん、徳田明子さん、中野瑞枝さん、野島朱美さん、畑尾洋子さん、春崎幹太さん。

春崎陽子さん、ピアス千尋さん、平澤薫さん、藤枝成人さん、星野木綿さん、松江利恵さん、松林淳さん、宮﨑慎二郎さん、村上ゆたかさん、湯川晴美さん。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)。入場は無料。