ヴァニラ画廊で、おわる「BL」展、描き下ろしや原画等300点

【銀座新聞ニュース=2021年5月14日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル地下2階、03-5568-1233)は5月15日から6月6日までおわるさんによる個展「Never End」を開く。

ヴァニラ画廊で5月15日から6月6日まで開かれるおわるさんの個展「Never End(ネバー・エンド、終わりなし)」のフライヤー。

当初、4月29日から5月16日まで開く予定だったが、東京都が4月25日に「緊急事態宣言」を発令し、1000平方メートル以下の「古物商」について、東京都から休業協力要請があったことから、5月11日まで休業した。

しかし、東京都が5月7日に「宣言」を5月末まで延長することを決めたが、今回は独自の感染対策をとることで15日からおわるさんによる個展で画廊の営業を再開することを決めた。

ボーイズラブ(BL)の女流マンガ家、おわるさんの作品は「美麗でスタイリッシュなイラストと、魅力的なキャラクター造形、ハードでありながらユーモア溢れるエロティックな描写、感情と肉体が揺れ動く」(ヴァニラ画廊)というところが多くのファンの支持を受けているという。

今回は描き下ろしイラストをはじめ、「純情ビッチ、ハツコイ系」(2013年8月)から近年の「プッシーキングさまの悪癖」(2019年11月)、最新作の「スウィートルームエスケイプ」までおよそ300点の作品を展示する。また、複製原画や展覧会特別グッズも販売する。竹書房の「Qpa(クパ)」編集部が協力している。

ウイキペディアによると、「ボーイズラブ(和製英語)」とは、日本における男性(少年)同士の同性愛を題材とした小説やマンガなどのジャンルのことで、1990年代中盤から後半に使われるようになったという。元々は「耽美(たんび)」や「ジュネ(JUNE)」の言い換え語だったようだが、のちにBL(ビーエル)と略されるようになった。

作家、編集者のほとんどは女性、読者の大多数も女性で、ゲイの男性向けの作品とはおおむね分かれているが、確固とした概念ではなく、ボーイズラブとそれ以外のジャンルを明確に分けることはむずかしいとされている。

現在では、2次創作同人誌やウェブ上の作品も「BL」と呼ぶこともあるが、「BL」は基本的に商業出版寄りの言葉で、BL関連の日本の市場規模は、オタク市場に限れば215億円(2012年)、その他の市場まで含めれば350億円(2013年)といわれる。レーベルは小説とコミックス合わせて100程度存在する。

日本を代表するポピュラー文化として国際的に知られ、海外各地でファン向けコンベンションの開催、日本の作品の翻訳、その影響を受けた海外作家の作品の出版が見られる。

おわるさんは2012年に竹書房「Qpa」で商業デビューし、現在まで「Qpa」を中心にBLマンガで活躍し、現在も「Qpa」にて「スウィートルームエスケイプ」を連載している。

開場時間は通常よりも1時間繰り上げて、11時から18時(最終日は17時)まで。入場料は800円。無休。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有のチケット制で、定員制で1時間単位で入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/te9i_)を通じて予約する。