コンビニ7社3月売上高が13カ月ぶり増、店舗数は前月比減続く

【銀座新聞ニュース=2021年4月23日】日本フランチャイズチェーン協会(港区虎ノ門3-6-2、第2秋山ビル、03-5777-8701)はこのほど、コンビニ7社の3月の統計調査を発表した。

ハウス食品グループ本社傘下のハウス食品が4月26日からコンビニなどで販売する「とんがりコーン<塩バニラ味>」(37グラム、希望小売価格108円)。「甘じょっぱいさわやかな風味」が特徴で、ロッテの“飲むアイス“「クーリッシュ」をのせるとミニソフトクリームをつくることができる。

セイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、山崎製パン・デイリーヤマザキ事業統括本部、ローソンのコンビニ7社の動向(既存店ベース)をまとめている。

それによると、売上高は前年同月比1.9%増の8617億2000万円と2020年2月以来、13カ月ぶりにプラスに転じた。4都県で緊急事態宣言が延長され、外出自粛や在宅勤務が続き、来店客数に影響を及ぼしたが、「生鮮食品、惣菜、寿司、冷凍食品、デザート、酒類、マスク、玩具等が好調に推移した」(協会)ことから、売上高が前年を上回ったとしている。

商品別では合計が同1.9%増で、2020年2月以来、13カ月ぶりにプラスとなった。全体の35.8%を占める「日配食品」が同0.4%減と2020年3月以降、13カ月続けてマイナス、26.4%を占める「加工食品」が同0.9%減と2020年3月以降、13カ月続けてマイナス、32.3%を占める「非食品」が同5.0%増と1月以来2カ月ぶりにプラス、5.5%を占める「サービス」が同13.8%増と2020年11月以来、4カ月ぶりにプラスとなった。

「日配食品」はコーヒーなどのカウンター商材、おにぎり、弁当などの米飯類、パン、調理パン、惣菜類、調理麺、卵、加工肉(ハム、ウインナーなど)、牛乳、チルド飲料、乳製品(バター、チーズなど)、ちくわ類などの練物、ケーキなどの生菓子、サラダ、デザート類など。

「加工食品」は生菓子以外の菓子類、ソフトドリンク(乳飲料を除く)、ビール、ワインなどのアルコール飲料、食塩、砂糖、味噌、しょう油などの調味料、コーヒー、お茶などの嗜好品、米穀、乾物、各種の缶・瓶類、冷凍食品、アイスクリーム、レトルト食品、インスタント食品など。

「非食品」はたばこ、雑誌、新聞、衣料品、袋物類、文具類、乾電池、テープ、フィルム、電球・蛍光灯、燃料、サングラス、園芸用品、ゲームソフト、洗剤、化粧品、医薬品、医薬部外品栄養ドリンク、紙製品、切手・はがき・収入印紙など。

「サービス」はPOSAカード、コピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、ギフト券、各種チケット、宝くじ、D.P.E、レンタル、乗車券、航空券、宿泊券、クリーニングなど。ただし、電力料金などの公共料金などの扱いは含まない。

店舗数は同0.2%増の5万5828店と2020年4月から13カ月連続で前年実績を上回っている(2021年2月5万5897店、1月5万5911店、2020年12月5万5924店、11月5万5906店、10月5万5872店、9月5万5852店、8月5万5841店、7月5万5797店、6月5万5782店、5月5万5769店、4月5万5772店、3月5万5710店、2月5万5460店、1月5万5581店)。しかし、前月比では今年1月から3カ月連続で減少している。

来店客数は同3.5%減の12億5944万2000人と2020年3月から13カ月続けてマイナスとなっている。客単価は同5.6%増の684.2円と2019年10月から18カ月連続で前年を上回っている。