丸善丸の内で降矢なな「ヴォドニークの水の館」原画展

【銀座新聞ニュース=2021年5月21日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は5月21日から6月17日まで3階児童書売り場壁面ギャラリーで降矢ななさんによる「ヴォドニークの水の館」の原画展を開いている。

丸善・丸の内本店で6月7日まで開かれている降矢ななさんの「ヴォドニークの水の館」原画展に展示されている絵本の表紙。

版画家で、スロバキアに在住している降矢ななさんがイラストを手掛けた「ヴォドニークの水の館」(文章はまきあつこさん、BL出版、1760円)が3月29日に刊行されたのを記念して原画を展示している。

「ヴォドニークの水の館」は生きる希望をなくした娘が水の主ヴォドニークに命を救われ、水の館で仕えることに。はじめは従順に従っていた娘だったが、絶対に触れてはいけないと言われていた壺にふれ、その秘密を知ってしまう。チェコに伝わるむかしばなしを物語化した。

降矢ななさんは1961年東京都生まれ、1992年から6年間、チェコスロバキア(その後スロバキア)のブラチスラバ美術大学で石版画を学び、教授のドゥシャン・カーライ(Dusan K’allay)さんに師事し、スロバキア人の画家ペテル・ウフナール(Peter Uchnar)さんと結婚し、スロバキアにて娘と3人で暮らす。

他の作家の文章にイラストを付けたり、「とかげのちょろりん」シリーズでは文章、絵ともに手がけている。

開場時間は9時から21時(最終日は19時)。