ヴァニラで野田彩子画業10周年原画展、煮干し子作品も

【銀座新聞ニュース=2021年7月11日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は7月13日から25日まで野田彩子さんによる「画業10周年&『ダブル』第4巻 発売記念展」を開く。

ヴァニラ画廊で7月13日から25日まで開かれる野田彩子さんの「画業10周年&『ダブル』第4巻 発売記念展」に展示される「ダブル」の第2巻の表紙((C)野田彩子/ヒーローズ)。

ボーイズラブ(BL)などのマンガ家、野田彩子さんがこれまで発表してきた作品の中から、「ダブル」をはじめ、多くの原画を展示する。また、別名義「新井煮干し子」として発表したBL作品も合わせて展示し、複製原画やオリジナルグッズも販売する。

野田彩子さんは徳島県阿南市生まれ、2011年に「鮫島さん」で「月刊IKKI」(小学館)の第49回新人賞「イキマン」を受賞してデビュー、「わたしの宇宙」を「月刊IKKI」にて連載し、2013年に小学館から「IKKI COMIX」として2巻が刊行された。BLマンガ向けの別のペンネーム「新井煮干し子」としても発表している。「ヒバナ」では「潜熱」と「いかづち遠く海が鳴る」が連載された。

「ダブル」は小学館クリエイティブ(千代田区神田神保町2-14、SP神保町ビル、03-3264-5853)が運営する「ヒーローズコミックス ふらっと」から、2019年6月に第1巻、2020年3月に第2巻、2020年10月に第3巻、2021年5月に第4巻が刊行されている、演劇マンガで、2020年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞に選ばれた。

内容は無名の天才役者・宝田多家良と、その才能に焦がれ、彼を支える役者仲間の鴨島友仁が、ふたりでひとつの俳優となり、「世界一の役者」をめざすというものだ。

ウイキペディアによると、「月刊IKKI」は2003年から2014年まで小学館から発行された月刊マンガ誌で毎月25日に発売された。2000年11月30日より「ビッグコミックスピリッツ」の増刊号として隔月で発行された「スピリッツ増刊IKKI」が前身で、そのリニューアル新創刊という形で月刊化された。編集長は江上英樹さんが務めた。

「イキマン」は新人賞の名称で、2カ月に1度、応募作の中から優秀なものを必ず1作品以上掲載した。部数が少ないため当初は赤字だったが、2007年より単行本の売り上げ増やメディアミックス効果などで黒字になったとされている。

2013年1月より同誌の公式サイト「イキパラ」において「WEBイキパラCOMIC」を開設し、WEB版として描き下ろされた連載作品を掲載した。2014年7月に9月25日発売の同年11月号をもって休刊することが発表された。一部の作品は2015年初頭に創刊予定の新雑誌月刊「ヒバナ」にて連載が再開されると告知され、「ヒバナ」は「ビッグコミックスピリッツ」の増刊として2015年3月6日に発刊された。その後「ヒバナ」は2017年8月7日発売の9月10日号をもって休刊した。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、最終日は17時)で、期間中、無休。入場料は800円。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有のチケット制で、定員制で1時間単位で入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/double?sort=0)を通じて予約する。