【銀座新聞ニュース=2021年7月22日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝（千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221）は7月30日にTOHOシネマズ日比谷（スクリーン12、千代田区有楽町1-1-3、東京宝塚ビル、050-6868-5068）で「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ！花の天カス学園」の声優らによる初日舞台あいさつを開く。
7月30日から一般公開される「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ！花の天カス学園」（(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2021）。
30日11時の回上映終了後に、監督の髙橋渉さんをはじめ、声優でテン組ギャル「アゲハ」役の仲里依紗さん、カス組の天才YouTuberの本人「フワちゃん」役のフワちゃん、「野原しんのすけ」役の小林由美子さん、野原しんのすけが舞台に登場してあいさつする。
「クレヨンしんちゃん」は1990年から「週刊漫画アクション」（双葉社）に連載された臼井儀人（1958-2009）のマンガが原作で、2010年3月まで「まんがタウン」と「ジュール（jour）すてきな主婦たち」（いずれも双葉社）で連載を続けてきた。
臼井儀人が亡くなった後、2010年8月からはアシスタントらによる「臼井儀人＆UYスタジオ」という名義により「まんがタウン」（双葉社）に「新クレヨンしんちゃん」という題名で連載されている。今回は4月23日に公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、公開日の前日4月22日に延期すると発表された、6月26日に公開日が7月30日に決定したと発表し、夏休みの公開は「アクション仮面vsハイグレ魔王」以来約28年ぶりとしている。
全体の物語は埼玉県春日部市に暮らし、アクション幼稚園に通う5歳児の野原しんのすけと家族の生活を描いている。1992年からテレビ朝日系でアニメが放送され、 1993年から映画が公開され、今回が29作目となる。「爆盛!カンフーボーイズｰ拉麺大乱」（2018年）と同じく、髙橋渉さんが監督を、うえのきみこさんが脚本を担当し、シリーズ初め学園ミステリーの要素を取り入れ、しんのすけたちが体験入学で訪れたエリート学校で、謎の怪事件に巻き込まれていく姿を描く。
物語は風間くんの誘いで全寮制の超エリート校「私立天下統一カスカベ学園」（通称・天カス学園）に1週間、体験入学することになったしんのすけたちだが、体験入学でいい成績を収めれば正式に入学できると聞いた風間くんは、みんなで一緒に天カス学園に入学することを夢見る。
しかし、入学を目指していた風間と足を引っ張るしんのすけとが大喧嘩、その末に寮から飛び出してしまった風間くんが、お尻に奇妙な噛み跡をつけられた姿で倒れているところを発見される事件が発生した。カスカベ防衛隊で一番のエリートのはずの風間くんが、目を覚ますとおバカになっていた。この事件を解決するため、しんのすけたちは、天カス学園の落ちこぼれ生徒会長・阿月チシオとともに「カスカベ探偵倶楽部」を結成。学園内に残されたメッセージと目撃証言から容疑者が浮かび上がる。
ウイキペディアによると、高橋渉さんは1975年生まれ、日本映画学校（現日本映画大学）を卒業、在学中はCMの編集マンを志望も、講師だった編集技師の岡安肇さんにすすめられ、シンエイ動画に入社、テレビシリーズ・劇場版「クレヨンしんちゃん」で制作進行・制作デスクを務め、2003年に「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」で監督の水島努さんにより演出助手として抜擢され、同年に「ジャングルはいつもハレのちグゥ FINAL（OVA2期）」で絵コンテ・演出を担当した。
その後、「あたしンち」の制作に参加、演出助手を経て、演出家として各話を担当し、2009年に「クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国」より「クレヨンしんちゃん」を中心に仕事をしながら、2010年に「劇場版3D あたしンち 情熱のちょｰ超能力♪ 母 大暴走!」にて監督デビューした。
2010年から2013年ごろまでテレビアニメ「ドラえもん」で9月のドラえもん誕生日スペシャルを中心に絵コンテ、演出を手がけた。2014年に「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」で長編アニメ映画を初監督し、第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞、2016年に「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」を監督、脚本も劇団ひとりさんと共同執筆、2018年に「クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズｰ拉麺大乱」を監督した。
チケットは現在、チケットぴあ（https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?lotRlsCd=78780）を通じて先行抽選を販売中で、26日11時締め切り。料金は全席指定で一般2100円、大学生1700円、高校生、中学生以下3歳以上、障がい者1200円、シニア1400円。