志門で酒井崇、郭嘉金2人展、「ドローイング」準大賞記念

【銀座新聞ニュース=2021年9月20日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は9月20日から10月2日まで酒井崇さんと郭嘉金さんによる二人展第9回「ドローイングとは何か」展準大賞授賞記念を開いている。

ギャルリー志門で9月20日から10月2日まで開かれる酒井崇さんと郭嘉金さんによる二人展第9回「ドローイングとは何か」展準大賞授賞記念のフライヤー。

「ドローイングとは何か」は審査員で美術評論家の金沢毅さんが中心になって、「ドローイング」を完成された線描画とし、習作や下絵と一線を画した作品を発表する場を公募展として立ち上げ、2010年からはじめ、2020年が9回目になる。

「ドローイング」とは本来、絵の具で面を塗る「ペンチュール(peinture)」とは対照的な画法で、線画、線描画を意味するが、日本の現代美術界では、紙に描いた習作や下絵を「ドローイング」と称することがある。金沢毅さんは「ドローイング」を完成された線描画としてとらえている。

第9回は応募者153人、作品数258点で、第1次審査が2020年10月27日に銀座3丁目の美術家会館で、第2次審査が11月8日にギャルリー志門で行われた。その結果、準大賞にはボールペン画家の酒井崇さんの「土の記憶」(和紙、ボールペン)と相馬亮さんの「私だって飛べるはず」(鉛筆、木炭、ジェッソ、水彩)が選ばれた。

また、「審査員特別賞」を新たに設け、郭嘉金(かく・かきん、金は正しくは金を3つ合わせた漢字)さんが選ばれた。

酒井崇さんは1978年長野県飯田市生まれ、2003年に多摩美術大学油画専攻を卒業、2006年に「酒井崇密画展」を開き、2009年に「酒井崇ボールペン画展」を開き、2010年にギャルリー志門で「ドローイングとは何か・選抜展」に出品している。

2009年から2012年まで「世界絵画大賞展」で入選、2009年に「第14回新生展」に入選、2011年に「シェル美術賞2011」に入選、2012年に第3回「ドローイングとは何か」展で入選、2017年「PAINT(ペイント)50 Vol4(第4回)」でギャラリー賞、「シェル美術賞2017」で入選している。

郭嘉金さんは1996年中国吉林省生まれ 2018年に大連大学美術学院版画科を卒業、現在、武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻版画コースに在籍している。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。