TOEI「老後の資金」、天海祐希、松重豊、新川優愛ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2021年10月15日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は10月30日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「老後の資金がありません!」の出演者などによる舞台あいさつを開く。

10月30日から一般公開される「老後の資金がありません!」((C)2021映画「老後の資金がありません!」製作委員会)。

30日10時30分の回上映終了後と14時の回上映前に、監督の前田哲さんをはじめ、主人公の主婦で家電量販店にパート勤務する「後藤篤子」役の天海祐希さん、後藤篤子の夫「後藤章」役の松重豊さん、後藤家の長女「後藤まゆみ」役の新川優愛さん、後藤章の母「後藤芳乃」役の草笛光子さんが舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、「老後の資金がありません!」は垣谷美雨さんが2015年9月に中央公論新社から刊行された同じ題名の小説が原作で、2018年3月に文庫化されている。普通の主婦が老後を豊かに過ごそうと思っていた矢先に、オレオレ詐欺、住宅ローン、息子の結婚、夫のリストラ、姑との同居などさまざまな金難に襲われながらも懸命に奮闘する姿を描いている。2001年の「狗神」以来、19年ぶりに天海祐希さんが単独主演(「最高の人生の見つけ方」(2019年)で吉永小百合さんとのダブル主演がある)となる。

物語は家計に無頓着な夫の章、フリーターの娘まゆみ、大学生の息子・勇人と暮らす平凡な主婦・後藤篤子は夫の給料と彼女がパートで稼いだお金をやり繰りし、コツコツと老後の資金を貯めているところからはじまる。

しかし、亡くなった舅(しゅうと)の葬式代、パートの突然の解雇、娘の結婚相手が地方実業家の御曹司で豪華な結婚式を折半で負担、さらには夫の会社が倒産と、節約して貯めた老後の資金を目減りさせる出来事が次々と降りかかる。

そんな中、章の妹・志津子(若村麻由美さん)とのやりとりの中で、篤子は夫の母・芳乃を引き取ることを口走ってしまう。芳乃を加えた生活がスタートするが、芳乃の奔放なお金の使い方で予期せぬ出費がかさみ、篤子はさらなる窮地に立たされてしまう。

前田哲さんは1972年大阪府柏原市生まれ、東映東京撮影所で大道具、美術助手を経験し、その後、フリーの助監督となり、映画のメイキング映像を監督した後の1998年に、オムニバス映画「ポッキー坂恋物語」で監督デビューし、2010年に「猿ロック ザ・ムービー(THE MOVIE)」、2012年に「王様とボク」や「旅の贈りもの 明日へ」等で監督を務めている。2009年から2013年まで東北芸術工科大学デザイン工学部映像学科准教授を務めた。

チケットはすでにチケットぴあを通じて先行抽選を16日11時から受付をはじめ、21日11時締切。23日10時から一般発売する。料金は2100円均一。