東宝9月映画、2%増も3カ月ぶり50億円割れ

【銀座新聞ニュース=2021年10月12日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は10月11日、9月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比2.3%増の43億1162万円で、2カ月ぶりにプラスだったと発表した。

9月17日から一般公開され、2週連続で1位となった「マスカレード・ナイト」((C)2021 東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会)。

新型コロナウイルスの感染拡大により、東京都などが「緊急事態宣言」を9月末まで発出していたことから、時短営業などを求められ、興行成績は前年の9月を上回ったものの、3カ月ぶりに50億円を割った。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(695スクリーン)の9月の入場料収入は、同23.2%減の31億5522万円だった。トーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

新たに9月に公開されたのは、17日の「マスカレード・ナイト」の1本のみだった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、9月4日、5日の週は「竜とそばかすの姫」が8週目で2位、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE(ザ・ムービー) ワールド ヒーローズ ミッション」が5週目で4位、「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」が3週目で6位と、トップ10入りは前週より1本減って3本だった

11日、12日の週は「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE(ザ・ムービー) ワールド ヒーローズ ミッション」が6週目で1位に浮上、「竜とそばかすの姫」が9週目で3位、「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」が4週目で5位と上昇し、「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」が7週目で10位と8月21日、22日の週の7位以来のトップ10入りで、トップ10入りは前週より1本増えて4本だった。

18日、19日の週は「マスカレード・ナイト」が初週1位、「竜とそばかすの姫」が10週目で2位に再浮上し、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」が7週目で6位、「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」が5週目で7位と、トップ10入りは前週と同じく4本だった。

25日、26日の週は「マスカレード・ナイト」が2週目も1位、「竜とそばかすの姫」が11週目で4位、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」が8週目で5位、「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」が6週目で9位と、トップ10入りは前週と同じく4本だった。

9月に映画館で上映された配給作品は、「マスカレード・ナイト」、「劇場版 アーヤと魔女」、「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」、「妖怪大戦争 ガーディアンズ」、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」、「竜とそばかすの姫」、「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」など。