ヴァニラで古屋兎丸と和山やま「光クラブ」展、帝王の玉座も再現

【銀座新聞ニュース=2021年12月14日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は12月16日から2022年1月25日まで古屋兎丸さんと和山やまさんによる「ライチ☆光クラブ コラボレーション展」を開く。

ヴァニラ画廊で12月16日から2022年1月25日まで開かれる古屋兎丸さんと和山やまさんによる「ライチ☆光クラブ コラボレーション展」に出品される作品。

マンガ家の古屋兎丸さんが伝説の舞台に受けた衝撃を、2006年にマンガ作品として「ライチ☆光クラブ」を出版して以来、15周年になり、それを記念し、古屋兎丸さんとマンガ家の和山やまさんのコラボレーションブックの発売すると共に、展覧会を開く。

古屋兎丸さんの当時のオリジナル原稿と、これまで描いてきた作品と共に、和山やまさんがデビュー前に描いた「ライチ☆光クラブ」作品を展示し、個々のキャラクターや物語の深度を探るとしている。また、映画「ライチ☆光クラブ」で使用された小道具の一部の展示や、フォトスポットとして帝王の玉座を会場に再現する。

ウイキペディアによると、「ライチ☆光クラブ」は古屋兎丸さんが東京グランギニョルの演劇「ライチ光クラブ」(1985年、1986年に公演)を元に、2006年に隔月刊マンガ誌「マンガ・エロティクス・エフ」(太田出版が2001年1月に月刊で創刊、2002年から隔月刊、2014年7月発行の88号で休刊した)の33号から39号に連載されたマンガで、外伝として四コママンガ「ライチ☆光クラブ特別編 常川君の日常」と「ライチ☆光クラブ番外編その2 螢光小の常川くん」が掲載された。

「ライチ DE 光クラブ」のタイトルで2012年10月よりTOKYO MXにて放送され、2012年12月14日から25日に舞台化され、2013年12月16日から24日に再演され、アイアシアタートーキョー(AiiA Theater Tokyo)でミュージカル化され、2016年2月に映画化され、2021年1月から2月まで毎日放送の深夜ドラマ枠「ドラマ特区」で放送された。

物語は少年たちの幼さ故の狂気と愚かしさ、彼らに作られた機械(マシン)と少女に芽生える恋を描いた内容だ。

古屋兎丸さんは1968年東京都生まれ、多摩美術大学美術学部絵画科(油絵専攻)を卒業、卒業後は油絵だけで身を立てるのが難しく、アルバイトでイラストを描いて収入を得、マンガ家への転身を決意し、1994年に月刊「ガロ」に掲載された「Palepoli(パレポリ)」でデビュー、高校の美術講師をしながらマンガを描き続け、週刊マンガ誌「π(パイ)」への連載により、フリーとなる。

2005年にオムニバス映画「ZOO(ズー)」の中の「陽だまりの詩」の脚本、絵コンテ、キャラクターデザインを手がけ、2006年に劇団「東京グランギニョル」の舞台をマンガ化した「ライチ☆光クラブ」で注目され、2012年12月に舞台化された。2016年10月より「ゴーゴーバンチ」(新潮社)で「少年たちのいるところ」、2017年1月より「モーニング・ツー」(講談社)で「アマネギムナジウム」を連載し、現在、「月刊コミックバンチ」(新潮社)で「ルナティック・サーカス」を連載している。

和山やまさんは1995年生まれ、2012年に第67回ちばてつや賞で一般部門入選し、読み切りの「渚へいこう」が「週刊Dモーニング 読み切り増刊2016冬号」(講談社)の巻頭で掲載され、2019年2月17日に東京ビッグサイトで開かれた同人誌即売会「COMITIA(コミッティア)127」で頒布された同人誌「夢中さ、きみに。」が「月刊コミックビーム」(KADOKAWA)の編集者の目に留まり、書籍化が決定し、8月10日にコミックビームのレーベル「ビームコミックス」(KADOKAWA)からマンガ短編集「夢中さ、きみに。」が刊行された。

2020年に第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第24回手塚治虫文化賞短編賞などを受賞、2020年1月8日発売のマンガ月刊誌「FEEL YOUNG(フィール・ヤング)」(祥伝社)2月号より「女の園の星」を連載している。一番大きく影響を受けたマンガ家は古屋兎丸さんとしている。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日は17時)。入場料はオンラインで予約すると800円、当日券は1000円。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有のチケット制で、定員制で1時間単位で入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/double?sort=0)を通じて予約する。30日から1月2日まで休み。