日比谷「前科者」先行上映、有村架純、森田剛ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2022年1月14日】国内映画業界第13位の日活(文京区本郷3-38-12)と有料の衛星放送のWOWOW(港区赤坂5-2-20、赤坂パークビル、0120-580-807)は1月20日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「前科者」の公開直前舞台あいさつ付き先行上映を開く。

1月28日から一般公開される「前科者」((C)2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会)

20日18時30分の回上映前に、監督の岸善幸さんをはじめ、主人公の保護司「阿川佳代」役の有村架純さん、かつて阿川佳代が担当した対象者「工藤誠」役の森田剛さん、刑事「滝本真司」役の磯村勇斗さん、かつて佳代が担当した対象者「斉藤みどり」役の石橋静河さんが舞台に登場してあいさつする。

「前科者」は脚本家、マンガ原作者の香川まさひとさんが原作を手掛け、マンガ家の月島冬二さんが作画を担当し、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)にて2018年1号より連載されているマンガが原作で、2019年に第3回さいとう・たかを賞の最終候補作品に選ばれた。

保護司の女性が、罪を犯した「前科者」の更生・社会復帰に向けて正面から彼らと向き合う姿を描いている。2021年11月20日から有村架純さん主演、岸善幸さんと岡下慶仁さんの共同監督で、WOWOWプライムで放映されている。映画版は原作にないオリジナルストーリーで描かれている。

物語は保護司を始めて3年となる阿川佳代が仕事にやりがいを感じ、さまざまな前科者のために奔走する日々を送っているところからはじまる。彼女が担当する物静かな前科者の工藤誠は順調な更生生活を送り、佳代も誠が社会人として自立する日を楽しみにしていた。

そんな誠が忽然と姿を消し、ふたたび警察に追われる身となってしまう。一方、その頃、連続殺人事件が発生する。捜査が進むにつれ佳代の過去や、彼女が保護司という仕事を選んだ理由が次第に明らかになっていく。

ウイキペディアによると、岸善幸さんは1964年山形県最上町生まれ、1987年に早稲田大学教育学部をを卒業、在学時は「シナリオ研究会」に所属して映画製作に没頭し、卒業後にテレビマンユニオンに参加、「アメリカ横断ウルトラクイズ」のスタッフを経て、「世界ウルルン滞在記」の原型となった「地球ZIGZA(ジグザ)」の企画を発案し、演出デビューした。

1989年にフジテレビのドキュメンタリー番組「NONFIX(ノンフィックス)」では是枝裕和さんらと共に番組のコンセプトワークに貢献し、2000年に「ATP賞2000 ドキュメンタリー部門優秀賞」、2000年に日本テレビ系「アートの遺伝子Z」のプロデューサーを担当し、「ATP賞2001 情報バラエティ部門優秀賞」、2005年にテレビ東京系「ガイアの夜明けー名医を育てろ」」の構成・演出を担当し、「平成13年度科学放送賞 高柳記念奨励賞」を受賞した。

2009年にNHKハイビジョン特集「少女たちの日記帳 ヒロシマ 昭和20年4月6日ー8月6日」の脚本・演出を手掛け、「第27回ATP賞テレビグランプリ2010総務大臣賞/ドラマ部門優秀賞」、平成21年度芸術祭参加作品となり、2012年にNHK大型ドキュメンタリードラマ「開拓者たち」の脚本・演出を担当し、「第29回ATP賞テレビグランプリ2012総務大臣賞」と「第49回ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞」を受賞した。

2013年にNHK特集ドラマ「ラジオ」の演出により、平成25年度文化庁芸術祭「テレビ・ドラマ部門」大賞、2014年国際エミー賞テレビ映画部門ノミネート、シカゴ国際映画祭テレビ賞長編テレビ映画部門金賞、アジア・テレビ祭単発ドラマ部門ノミネート、(ドイツ)ワールドメディアフェスティバルエンターテインメントその他部門金賞、「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2013東京ドラマアウォード2013 単発ドラマ部門優秀賞」を受賞した。

2016年に映画「二重生活」を監督(脚本)し、第14回ウラジオストク国際映画祭で最優秀監督賞、主演女優賞、第24回ロンドン・レインダンス映画祭コンペティション部門監督賞・主演女優賞選出され、第16回ニューヨーク・アジア映画祭審査員特別賞を受賞した。2012年よりテレビマンユニオン代表取締役常務。

チケットはチケットぴあを通じてから15日10時から一般発売する。料金は全席指定で2100円均一。作品は「PG12」(12歳未満の鑑賞には、保護者の助言・指導が必要)に指定されている。