コンビニ7社21年2%増、2年ぶり、冷凍食品、酒類等好調

(売上高前年比は独自に計算しています)
【銀座新聞ニュース=2022年1月21日】日本フランチャイズチェーン協会(港区虎ノ門3-6-2、第2秋山ビル、03-5777-8701)は1月20日にコンビニ7社の2021年と2021年12月の統計調査を発表した。

ロッテは1月25日より桔梗屋が製造販売する山梨銘菓「桔梗信玄餅」と初コラボした「桔梗屋監修 雪見だいふく×桔梗信玄餅」(税込194円)を全国のコンビニで先行発売する。「桔梗信玄餅」の味わいをイメージし、黒蜜ソースを、きな粉アイスと冷凍下でもやわらかい“厚もち”仕立てのきな粉もちで包んだ特別な「雪見だいふく」に仕上げた。

同統計調査はセイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、山崎製パン・デイリーヤマザキ事業統括本部、ローソンのコンビニ7社の動向(既存店ベース)をまとめている。

2021年の売上高は前年比1.8%増の10兆3397億円と2019年以来、2年ぶりに前年を上回った。ただ、2019年の実績(6.4%増の10兆3421億円)を下回った。それでも10兆円を超えるのは3年連続となる。

コンビニ7社の売上高は、2012年8兆2233億円と初めて8兆円を超え、2013年8兆5213億円、2014年8兆8315億円、2015年9兆2974億円と9兆円を超え、2016年9兆6328億円、2017年9兆4738億円、2018年9兆7244億円、2019年10兆3421億円と初の10兆円を超え、2020年10兆1580億円だった。

協会では、コロナ禍で顕著になった購買行動の変化(1カ所でさまざまな商品の買物を済ませるワンストップショッピングや日常使い、巣ごもり需要など)に応えた商品の品揃えを強化したことにより、生鮮食品、デザート、冷凍食品、酒類などが好調に推移したことが考えられる、としている。

2021年の来店客数は同2.5%減の148億7939万人と2015年(0.2%増)以降、2016年(0.5%減)、2017年(1.8%減)、2018年(1.3%減)、2019年(1.6%減)、2020年(10.4%減)、2021年と6年連続でマイナスだった。

2021年の客単価は同3.2%増の694.9円と2013年(0.2%減の596.8円)に前年を下回って以来、2014年(0.2%増の600.2円)、2015年(0.7%増の601.2円)、2016年(0.9%増の605.6円)、2017年(1.5%増の611.5円)、2018年(1.9%増の619.1円)、2019年(2.1%増の632.6円)、2020年(6.4%増の673.2円)、2021年と8年続けて前年を上回っている。

前年に引き続き、新型コロナの感染拡大による外出自粛や他業態との競争などが、来店客数に影響を及ぼした。また、既存店の売上高・来店客数を月別に見ると、1月から2月は緊急事態宣言による外出自粛や前年が閏年だったことなどから前年を下回った。

しかし、4月以降は前年の緊急事態宣言などの反動や梅雨明けが早かったことなどから回復傾向だったものの、8月は新型コロナの感染者数増加による緊急事態宣言の対象地域の拡大や天候不順の影響、10月、11月は前年の「GoTO キャンペーン」による行楽需要などの反動を受けたとしている。

●12月4%増、3カ月ぶり、Xマス、年末年始が好調

日清シスコは1月24日より日清食品のインスタントラーメン「チキンラーメン」とコラボした新感覚のチョコスナック「チキンラーメンチョコフレーク」(151円)を全国のコンビニ限定で発売する。砕いた「チキンラーメン」とコーンフレークを混ぜあわせ、チョコをコーティングした、あまじょっぱいのが特長。

一方、2021年12月の売上高は前年同月比3.8%増の9325億9600万円と3カ月ぶりにプラスとなった。12月は、クリスマスや年末年始商品が好調だったことに加え、おにぎり、弁当、ソフトドリンク、酒類、玩具などが好調に推移した。また、客単価も7カ月続けて前年を上回っている。

商品別では全体の34.8%を占める「日配食品」が同0.4%増と5カ月ぶりにプラス、24.7%を占める「加工食品」が同0.2%減と2カ月続けてマイナス、32.9%を占める「非食品」が同5.3%増と10カ月続けてプラス、7.6%を占める「サービス」が同21.0%増と3カ月ぶりにプラスとなった。

「日配食品」はコーヒーなどのカウンター商材、おにぎり、弁当などの米飯類、パン、調理パン、惣菜類、調理麺、卵、加工肉(ハム、ウインナーなど)、牛乳、チルド飲料、乳製品(バター、チーズなど)、ちくわ類などの練物、ケーキなどの生菓子、サラダ、デザート類など。

「加工食品」は生菓子以外の菓子類、ソフトドリンク(乳飲料を除く)、ビール、ワイ1ンなどのアルコール飲料、食塩、砂糖、味噌、しょう油などの調味料、コーヒー、お茶などの嗜好品、米穀、乾物、各種の缶・瓶類、冷凍食品、アイスクリーム、レトルト食品、インスタント食品など。

「非食品」はたばこ、雑誌、新聞、衣料品、袋物類、文具類、乾電池、テープ、フィルム、電球・蛍光灯、燃料、サングラス、園芸用品、ゲームソフト、洗剤、化粧品、医薬品、医薬部外品栄養ドリンク、紙製品、切手・はがき・収入印紙など。

「サービス」はPOSAカード、コピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、ギフト券、各種チケット、宝くじ、D.P.E、レンタル、乗車券、航空券、宿泊券、クリーニングなど。ただし、電力料金などの公共料金などの扱いは含まない。

店舗数は同0.05%増の5万5950店と2020年4月から22カ月連続で前年実績を上回っている(2021年11月5万5928店、10月5万5938店、9月5万5949店、8月5万5940店、7月5万5931店、6月5万5890店、5月5万5889店、4月5万5868店、3月5万5828店、2月5万5897店、1月5万5911店、2020年12月5万5924店、11月5万5906店、10月5万5872店、9月5万5852店、8月5万5841店、7月5万5797店、6月5万5782店、5月5万5769店、4月5万5772店、3月5万5710店、2月5万5460店、1月5万5581店)。

また、前月比では今年1月から3月まで3カ月連続で減少していたが、4月から増加してから6カ月続けて前月を上回った。しかし、10月は再度減少に転じ、11月も減少し、2カ月続けて前月割れだったが、12月は11月を上回った。

来店客数は0.03%減の12億7894万人と5カ月続けてマイナスだった。客単価は同3.2%増の729.2円と7カ月続けて前年を上回っている。