東京建物が浅田政志展、擬宝珠内の人々の日常風景

【銀座新聞ニュース=2022年4月7日】不動産業界売上高11位の東京建物(中央区八重洲1-9-9、03-3274-0111)は4月9日から6月5日まで「東京建物京橋ビル」(中央区京橋3-6-18)の「BAG-Brillia Art Gallery」で浅田政志さんによる「ぎぼしうちに生まれまして。」を開く。

東京建物が4月9日から6月5日まで「東京建物京橋ビル」内のギャラリー「BAG-Brillia Art Gallery(バッグ ブリリア アート ギャラリー)」で開かれる浅田政志さんの「ぎぼしうちに生まれまして。」に展示される作品。

写真家の浅田政志さんが「京橋に暮らす人に焦点を当てつつ、地域の魅力を伝えようとする」(東京建物)展示会だ。タイトルの「ぎぼしうち(擬宝珠内)」は、京橋を含むエリアの通称として江戸時代に生まれた言葉で、橋の欄干の飾りである「擬宝珠」は、江戸の中心部にある京橋、日本橋、新橋の3つの橋が幕府直轄であることを示しており、、その内側に住むことは、当時の住民の誇りでもあったという。

江戸の昔より、京橋はたくさんの人が行き交うにぎわいのある場所だったが、住んでいる人も少なく、京橋は「誰もが知っているけれども、よくは知らない街」になったとしている。

今回は、浅田政志さんが、京橋エリアを自ら歩き、そこに長く暮らしている人々と出会い、語り合い、カメラに収め、江戸から続く文化の中に息づいた、現代の「擬宝珠内(ぎぼしうち)」の人々の日常の光景から、家族や時間、歴史を考える機会をもたらすことを主題としたとしている。

また、杉山純さんと宮澤謙一さんのユニットの「magma(マグマ)」、歌人でコピーライターの伊藤紺さんを迎え、「擬宝珠」をモチーフにした立体作品と言葉によって、訪れる人の想像力をかき立てるとしている。

浅田政志さんは1979年三重県津市生まれ、日本写真映像專門学校研究科を卒業、2004年にスタジオフォボス勤務を経て、2007年に独立し、2009年に家族写真集「浅田家」(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞、2010年に初の個展を三重県立美術館で開催、2020年には著書「浅田家」と「アルバムのチカラ」(2015年赤々舎)を原案とした映画「浅田家!」が公開され、2020年に「浅田撮影局 まんねん」(青幻舍)と「浅田撮影局 せんねん」(赤々舎)を発表している。

「BAG-Brillia Art Gallery-(バッグ ブリリア アート ギャラリー)」は東京建物が2021年10月に京橋にオープンしたアートギャラリーで、「+1(プラスワン)」と「+2(プラスツー)」という2つの展示スペースで構成されている。

東京建物は、建物の提供だけでなく、さまざまなサービスを通して豊かな暮らしを提案する“住まいのトータル・ブランド”としてマンションブランド「Brillia(ブリリア)」を展開しており、建物やデザイン、インテリア選びなどはクリエイティブな活動であることから、さまざまなアート作品には暮らしを豊かにするきっかけや可能性が秘められていると考えているという。

今回の「ぎぼしうちに生まれまして。」を開いている間は、「+2」で出版社の赤々舎の出版物を展示販売している。

初日の9日13時から京橋エリアを浅田政志さんとともに、カメラやスマホでスナップ写真を撮りながら散歩をするイベントを開く。ただし、すでに参加者の募集は終わっている。

開場時間は11時から19時。月曜日が休館。料金は無料。