フード協、外食3月6%増も19年比減、FF好調も飲酒業19年比7割減

【銀座新聞ニュース=2022年4月26日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は4月25日に3月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

ロイヤルホールディングス傘下のロイヤルフードサービスは4月27日から9月25日まで「森のビアガーデン」(新宿区霞ヶ丘町14-13、明治神宮外苑「にこにこパーク」内、050-3187-7148)を開店する。約900席で、バーベキュー飲み食べ放題(2時間制、30分前ラストオーダー)。牛肉、豚肉、鶏つくね、味付けラム、ソーセージ、野菜盛り合わせ、焼きそばなどと生ビール、ハイボール、レモンサワー、ワイン、ソフトドリンクなどで大人税込4800円(中学生から19歳4000円、小学生2000円、4歳から小学生未満1000円、3歳以下無料)。営業時間は平日16時30分(週末、祝日は12時、7月24日から8月末は14時)から22時(7月24日から8月31日は22時30分)。(画像は過去の森のビアガーデン営業風景)

それによると、3月は気温の上昇とともに人流が増加し、加えて22日以降は「まん延防止等重点措置」が全国すべての地域で解除となり、外食店舗はコロナ規制のない通常営業に戻れたが、人手不足、円安、国際流通の停滞などによる原材料費の高騰などが、外食全体の回復に水を差し、外食の全体売り上げは前年対比5.9%増となったが、2019年3月比ではまだ13.7%減にとどまっている。

業態別では、ファーストフード(FF)業態は、同6.6%増と引き続き外食の全体売り上げを牽引する一方で、感染者数が拡大し、外国人の再入国が難しい状況の中で、従業員不足が生じ、営業の機会損失を余儀なくされたところもあったとしている。

「洋風」は、原材料費高騰による価格改定もあり、売り上げは同8.9%増となった。「和風」は、深夜営業の再開で店内飲食が増え、同7.9%増、「麺類」は22日以降の客足回復が目立ち、同7.2%増だった。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、“まん防全面解除”の22日以降も来客数に大きな変化はないものの、割引キャンペーンが奏功し、同0.2%増だった。

ファミリーレストラン(FR)業態は、同4.0%増となったが、2019年3月比では25.0%減とコロナ以前への回復には未だ道半ばとしている。

コロワイド傘下のレインズインターナショナルは「牛角新橋店」(港区新橋3-15-3、TKK第2新橋ビル、050-5355-6982)など「牛角」全店で4月29日から5月31日まで60日間熟成した「熟成牛ヒレ」(税込638円)=画像=、「ゆず塩ラーメン」(759円)、「牛角トロピカルパフェ」(429円)を提供する。また「牛角上カルビ、上ハラミ、熟成牛ヒレ」の「熟成3種盛り」(1118円)も販売する。

「洋風」は、週末の家族連れ客が増え、割引キャンペーンが奏功し、同2.4%増となった(2019年3月比では33.7%減)。「和風」は、消費者マインドの回復には未だ遠いものの、キャンペーンやメディア露出などにより、同2.0%増(2019年3月比では21.0%減)。「中華」は、テイクアウト商品の好調に加え、酒類提供の再開で店内飲食も好調で、同7.2%増(2019年3月比では5.6%減)。「焼き肉」は、深夜営業ができるようになり、食べ放題メニューの提供で集客力が向上し、同8.4%増(2019年3月比では14.6%減)。

パブ・居酒屋業態(飲酒業態)は、上旬と中旬は営業時間や酒類販売の制限緩和、下旬はまん延防止全面解除で、売り上げが回復し、全体では同4.3%増となったが、店舗減少と営業制限の影響は続き、2019年3月比では68.5%減にとどまった。「パブ・ビアホール」は22.8%増と前月同様に一見大きな伸びを見せたが、2019年3月比では63.0%減。「居酒屋」も3.8%減に終わった(2019年3月比71.0%減)。

ディナーレストラン業態は年度末の歓送迎会や春休みシーズンの需要に一部復活の動きがみられ、またアルコール提供の制限緩和などにより、同8.8%増となったが、下旬までの営業時間短縮が響き、2019年3月比では34.6%減にとどまっている。

喫茶業態はショッピングセンターや住宅地の店舗は未だ変化が鈍いものの、22日以降はオフィス街店舗で客足が戻る傾向にあり、同6.2%増となった(2019年3月比では22.0%減)。

日本フードサービス協会の統計は会員(事業社数)が221社(2022年2月223社、227社、2021年12月225社、11月224社、225社、9月226社、8月229社、7月219社、6月211社、5月212社、4月229社、3月225社、2月213社、1月222社、2020年12月214社、11月215社、10月221社、9月219社、8月225社、7月214社、6月203社、5月208社、4月191社、3月203社、2月205社、1月188社)。

店舗数が3万6422店(2022年2月3万5916店、1月3万6624店、2021年12月3万6573店、11月3万6743店、10月3万6679店、9月3万6354店、8月3万7603店、7月3万7763店、6月3万6772店、5月3万6600店、4月3万7788店、3月3万7389店、2月3万6757店、1月3万7475店、2020年12月3万7648店、11月3万7684店、10月3万7939店、9月3万8669店、8月3万8106店、7月3万7810店、6月3万8139店、5月3万8059店、4月3万7982店、3月3万9165店、2月3万9662店、1月3万5001店)が対象。

内訳はファーストフードの事業社数が55社(2022年2月57社、1月54社、2021年12月56社、11月61社、10月56社、9月57社、8月62社、7月58社、6月56社、5月55社、4月57社、3月58社、2月55社、1月56社、2020年12月54社、11月56社、10月61社、9月57社、8月57社、7月59社、6月52社、5月54社、4月50社、3月53社、2月55社、1月49社、2019年12月52社、11月50社、10月52社、9月51社、8月52社、7月52社、6月55社、5月57社、4月56社、3月57社、2月57社、1月56社)。

店舗数が2万1233店(2022年2月2万1097店、1月2万1127店、2021年12月2万1264店、11月2万1434店、10月2万1302店、9月2万1422店、8月2万1556店、7月2万1309店、6月2万1545店、5月2万1093店、4月2万1608店、3月2万1620店、2月2万1356店、1月2万1693店、2020年12月2万1774店、11月2万1807店、10月2万2003店、9月2万2093店、8月2万2070店、7月2万1635店、6月2万1806店、5月2万1703店、4月2万1821店、3月2万1552店、2月2万2261店、1月1万8957店)。

ファミリーレストランの事業社数が63社(2022年2月63社、1月64社、2021年12月65社、11月62社、10月62社、9月62社、8月65社、7月60社、6月60社、5月61社、4月65社、3月61社、2月60社、1月63社、2020年12月61社、11月56社、10月57社、9月60社、8月59社、7月56社、6月55社、5月56社、4月54社、3月55社、2月55社、1月50社)。

店舗数が1万0335店(2022年2月9822店、1月1万0142万店、2021年12月1万0146店、11月1万0166店、10月1万0154店、9月9989店、8月1万0305店、7月1万0019店、6月1万0145店、5月1万0204店、4月1万0592店、3月1万0151店、2月9980店、1月1万0096店、2020年12月1万0437店、11月1万0280店、10月1万0153店、9月1万0692店、8月1万0161店、7月1万0456店、6月1万0638店、5月1万0753店、4月1万376店、3月1万395店、2月1万534店、1月9556店)。

パブ・居酒屋の事業社数が35社(2022年2月36社、1月37社、2021年12月35社、11月35社、10月38社、9月37社、8月37社、7月32社、6月31社、5月32社、4月37社、3月38社、2月36社、1月38社、2020年12月35社、11月38社、10月38社、9月38社、8月39社、7月34社、6月34社、5月35社、4月32社、3月36社、2月35社、1月34社)。

店舗数が1694店(2022年2月1835店、1月2061店、2021年12月1871店、11月1883店、10月2110店、9月1961店、8月2503店、7月2349店、6月2108店、5月2302店、4月2472店、3月2341店、2月2335店、1月2484店、2020年12月2163店、11月2420店、10月2419店、9月2539店、8月2404店、7月2334店、6月2305店、5月2332店、4月2476店、3月2849店、2月2771店、1月2326店)。

ディナーレストランの事業社数が27社(2022年2月28社、1月30社、2021年12月29社、11月26社、10月30社、9月30社、8月27社、7月30社、6月29社、5月30社、4月31社、3月29社、2月31社、1月30社、2020年12月28社、11月32社、10月31社、9月30社、8月33社、7月30社、6月28社、5月32社、4月26社、3月28社、2月29社、1月26社)。

店舗数が1018店(2022年2月1040店、1月1100店、2021年12月1129店、11月1098店、10月1090店、9月923店、8月940店、7月944店、6月1002店、5月1012店、4月1084店、3月1075店、2月1137店、1月998店、2020年12月1057店、20年11月1162店、10月1159店、9月1126店、8月1229店、7月1135店、6月1141店、5月1182店、4月1114店、3月1177店、2月1071店、1月983店)。

喫茶の事業社数が23社(2022年2月22社、1月22社、2021年12月21社、11月22社、10月20社、9月21社、8月21社、7月20社、6月19社、5月19社、4月18社、3月21社、2月18社、1月17社、2020年12月19社、11月17社、10月18社、9月20社、8月21社、7月18社、6月17社、5月16社、4月14社、3月15社、2月14社、1月13社)。

店舗数が1905店(2022年2月1908店、1月1963店、2021年12月1918店、11月1924店、10月1783店、9月1831店、8月2100店、7月2894店、6月1809店、5月1815店、4月1775店、3月2009店、2月1815店、1月1962店、2020年12月1992店、11月1830店、10月2014店、9月2055店、8月2053店、7月2062店、6月2067店、5月1886店、4月2004店、3月2049店、2月1876店、1月2042店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の3月の既存店売上高は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1941店)が同11.4%増と2021年3月から13カ月続けてプラス、2位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3094店)は同1.0%減と2カ月続けてマイナス、3位の日本マクドナルド(国内直営店とフランチャイズ店の店舗数2942店)が同12.6%増と2020年7月から21カ月続けてプラス、4位のコロワイド(全グループ、直営店とフランチャイズ国内外2796店)が同1.3%減と2カ月続けてマイナスだった。