大丸松坂屋画廊で高村総二郎展、J・リードら海外作家も

【銀座新聞ニュース=2022年5月19日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は5月19日から25日まで高村総二郎さんによる個展を開く。

大丸松坂屋百貨店の「アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー(Artglorieux GALLERY OF TOKYO)」で5月19日から25日まで開かれる高村総二郎さんの個展に出品される作品。

画家で、細やかな伝統技術と技法を用いて絵画という表現から逸脱せず、直感的に創造する高村総二郎さんが代表作とされている「カップヌードルシリーズ」を中心に、「纏(MATOI、まとい)」や大阪で刺青スタジオなどが集中している「住之江(JAPANESE TATTOO)」(ジャパニーズ・タトゥ)、「政治家(POLITICIANS)シリーズ」(ポリティシャンズ)などの作品を展示する。

また、英国のグラフィックデザイナー、ジェイミー・リード(Jamie Reid、1947年生まれ)さん、アメリカのアーティスト、ジェフ・ジレット(Jeff Gillette、1959年生まれ)さんと日本のアーティスト、ロームカウチ(小川亮さん、1976年生まれ)さんのユニット「Jeff Gillette&Roamcouch」、ノルウェーのグラフィティ・アーティスト、ドルク(Dolk、1979年生まれ)さん。

英国ブリストル出身のグラフィティ・アーティストで、山高帽を被った紳士「ヴァンダル」で知られるニック・ウォーカー(Nick Wlaker、1969年生まれ)さん、ノットバンクシー(Not Banksy)さん、アメリカの現代美術家・舞台美術家・コスチュームデザイナーロバート・インディアナ(Robert Indiana、1928-2018)も出品する。

高村総二郎さんはアメリカのポップアートの旗手、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol、1928-1987)の「キャンベルスープ缶」にあたるのが、今日の日本では「カップヌードル」ととらえ、毎日のように「カップヌードル」を食べ、「私達の生活を豊かにするものと捉え、決して否定的なものとして捉えていません」(ギャラリー)。

メインモチーフのカップヌードルは「その背景もすべて違った仕様になっており、色そのものの変化、グラデーション、ドットや市松などの模様、箔の使用などにより、背景のパターンは複雑化しており、独自の個性を持った作品」となっている。

高村総二郎さんは1965年大阪府生まれ、1988年に京都市立芸術大学日本画専攻を卒業、2004年に第10回尖展に出品(2014年に第20回に出品)、2008年に第27回損保ジャパン美術財団選抜奨励展に出品、2011年に第5回トリエンナーレ豊橋星野真吾賞展三頭谷鷹史推奨に出展(2014年に第6回で準大賞)、2013年に「今日の墨の表現展」などに参加している。

開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。入場は無料。