日比谷「20歳のソウル」前夜祭、神尾楓珠、佐藤浩市ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2022年5月21日】国内映画業界第13位の日活(文京区本郷3-38-12)は5月26日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「20歳のソウル」の前夜祭イベントを開く。

5月27日から一般公開される「20歳のソウル」((C)2022「20歳のソウル」製作委員会)。

26日18時30分の開演前に、監督の秋山純さんをはじめ、千葉県市立船橋高校吹奏楽部のトロンボーン奏者「浅野大義」役の神尾楓珠(ふうじゅ)さん、吹奏楽部顧問の「高橋健一」役の佐藤浩市さん、市立船橋高校吹奏楽部員の「宮田夏月」役の福本莉子さん、市立船橋高校吹奏楽部員の「佐伯斗真」役の佐野晶哉さんが舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアなどによると、「20歳のソウル」は千葉県船橋市立船橋高校に代々受け継がれている応援曲「市船soul(ソウル)」にまつわる実話を、作家で演出家の中井由梨子さんが発表したノンフィクション小説「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」が原作で、作品は2018年8月8日に小学館から刊行され、2021年5月26日に「20歳のソウル」の題名で幻冬舎から文庫化された。今回の映画化では、中井由梨子さんが脚本を手掛けている。

2017年1月に20歳の若さで逝去した船橋市立船橋高等学校出身の浅野大義と、彼の志を引き継いだ吹奏楽部の人間模様を描いている。また、浅野大義の告別式には高校時代に所属していた吹奏楽部164人が参列し、高校時代に浅野大義が作曲した「市船soul」を演奏した。高校時代、この楽曲は野球部の対外試合にて演奏されると得点が入ることから、「市船のチャンステーマ」とも呼ばれている。

物語は市立船橋高校吹奏楽部でトロンボーンを担当する浅野大義は、活発でやさしく、まっすぐな性格で、顧問である高橋健一先生に大きな影響を受けながら、青春を謳歌していたところからはじまる。大義は野球の強豪校でもある船橋高校野球部のためにオリジナル応援曲の作曲に挑戦し、作曲の難しさに苦心しつつも高橋先生からの叱咤激励もあり「市船soul」を完成する。

その曲は試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ「神応援曲」と呼ばれるようになる。高校を卒業した大義は、高橋先生のような教師を志し音楽大学へ進学する。しかし、そんな大義をがんの病魔が襲う。

秋山純さんは兵庫県神戸市生まれ、一橋大学社会学部を卒業、テレビ朝日に入社、1998年にドラマ「プリティモンキー」を監督、2003年から2009年まで「特命係長・只野仁」の演出、監督を担当し、その後、スポーツ局に異動、「ナンだ!?」を担当する傍らでドラマ「アストロ球団」(2004年)を制作、「只野仁」のパート2(2005年)に際しては、俳優の高橋克典さんからの働きかけもあり、スポーツ局所属のままで撮影に参加した。

映画では2007年に「ポストマン」を企画、プロデュースし、2014年に「ハッピーランディング、スピンオフ」を企画、プロデュース、2015年に「ハッピーランディング」をプロデュースした。2018年にテレビ朝日を退職、フリーランスに転向し、個人事務所「株式会社ジュン・秋山クリエイティブ」を設立し、代表取締役を務めている。

チケットはチケットぴあを通じて、5月21日10時から一般発売する。料金は全席指定で2100円均一。