コンビニ7社5月売上高3%増、3カ月連続、客数も単価も増

【銀座新聞ニュース=2022年6月21日】日本フランチャイズチェーン協会(港区虎ノ門3-6-2、第2秋山ビル、03-5777-8701)は6月20日にコンビニエンスストア7社の5月の統計調査を発表した。

同統計調査はセイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、山崎製パン・デイリーヤマザキ事業統括本部、ローソンのコンビニ7社の動向(既存店ベース)をまとめている。

ファミリーマートはこのほど、冷たいパスタ専用の細麺を使った冷製パスタ2品を北海道と沖縄県を除く全国のファミリーマート約1万6000店で販売した。細麺に、ツナと大根おろし、ゆで卵、グリーンリーフ、紫玉ねぎスライスをトッピングし、梅の風味が効いた青じそソースを別添えした「冷たいパスタ ツナと大根おろしの梅青じそ仕立て」(税込498円)と細麺に、生ハム、ブロッコリー、赤黄ピーマン、「薄削り」と「パウダー状」のパルメザンチーズをトッピングし、カルボナーラソースと半熟たまごを別添えした「冷たいパスタ 生ハムのカルボナーラ」(498円)を販売している。

5月の売上高(既存店ベース)は前年同月比3.2%増の8864億6900万円と3カ月続けてのプラスとなった。5月は、ゴールデンウィークを中心とした行楽需要や行動制限がなくなったことなどから、人の流れが回復傾向となり、来店客数が増え、売上高が前年を上回る結果となった。また、おにぎり、弁当、調理パン、調理麺、ソフトドリンクなどが好調に推移し、平均客単価は12カ月続けて前年を上回っている。

商品別では全体の35.3%を占める「日配食品」が同2.1%増と3カ月続けてプラス、26.3%を占める「加工食品」が同0.4%増と7カ月ぶりにプラス、33.4%を占める「非食品」が同6.1%増と15カ月続けてプラス、5.0%を占める「サービス」が同8.0%増と3カ月続けてのプラスとなった。

「日配食品」はコーヒーなどのカウンター商材、おにぎり、弁当などの米飯類、パン、調理パン、惣菜類、調理麺、卵、加工肉(ハム、ウインナーなど)、牛乳、チルド飲料、乳製品(バター、チーズなど)、ちくわ類などの練物、ケーキなどの生菓子、サラダ、デザート類など。

「加工食品」は生菓子以外の菓子類、ソフトドリンク(乳飲料を除く)、ビール、ワイ1ンなどのアルコール飲料、食塩、砂糖、味噌、しょう油などの調味料、コーヒー、お茶などの嗜好品、米穀、乾物、各種の缶・瓶類、冷凍食品、アイスクリーム、レトルト食品、インスタント食品など。

ローソンストア100は6月22日からアイスメーカー2社とコラボした「アイスみたいなパン」3種(いずれも税込108円)を全国のローソンストア100(668店)で発売する。丸永製菓の「あいすまんじゅう」をイメージしたパンで、白いふわふわのパンに、つぶあんとバニラ風味のホイップをサンドした「あいすまんじゅう風パン」と、丸永製菓の「白くま」をイメージした蒸しパンで、練乳風味の蒸しパンにクランベリー、オレンジピール、パイナップルのドライフルーツをトッピングした「白くま風蒸しパン」、協同乳業の「ホームランバー」をイメージしたパンで、白いパンにチョコクリームとバニラ風味のクリームを半分ずつサンドした、四角いフォルムの「ホームランバーみたいなパン」。

「非食品」はたばこ、雑誌、新聞、衣料品、袋物類、文具類、乾電池、テープ、フィルム、電球・蛍光灯、燃料、サングラス、園芸用品、ゲームソフト、洗剤、化粧品、医薬品、医薬部外品栄養ドリンク、紙製品、切手・はがき・収入印紙など。

「サービス」はPOSAカード、コピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、ギフト券、各種チケット、宝くじ、D.P.E、レンタル、乗車券、航空券、宿泊券、クリーニングなど。ただし、電力料金などの公共料金などの扱いは含まない。

店舗数は同0.03%増の5万5904店と2020年4月から27カ月連続で前年実績を上回っている(2022年4月5万5922店、3月5万5912店、2月5万5931店、1月5万5956店、2021年12月5万5950店、11月5万5928店、10月5万5938店、9月5万5949店、8月5万5940店、7月5万5931店、6月5万5890店、5月5万5889店、4月5万5868店、3月5万5828店、2月5万5897店、1月5万5911店、2020年12月5万5924店、11月5万5906店、10月5万5872店、9月5万5852店、8月5万5841店、7月5万5797店、6月5万5782店、5月5万5769店、4月5万5772店、3月5万5710店、2月5万5460店、1月5万5581店)。

また、前月比では2021年1月から3月まで3カ月連続で減少していたが、4月から増えてから6カ月続けて前月を上回った。しかし、10月は再度減少に転じ、11月も減少し、2カ月続けて前月割れだったが、12月は11月を上回り、2022年1月も12月を上回り、2カ月続けて前月を上回っていた。だが、2月と3月は前月を下回り、4月は3カ月ぶりに前月を上回ったが、5月は再度、前月を下回った。

来店客数は2.5%増の12億7672万人と4カ月ぶりにプラスとなった。客単価は同0.7%増の694.3円と12カ月続けて前年を上回っている。