ヴァニラでSRBGENk、shichigoro-shingo、雪駄の「三竦」展

【銀座新聞ニュース=2022年7月20日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は7月21日から8月4日までSRBGENkさん、shichigoro-shingoさん、雪駄さんの3人による「三竦展-The Three-way Deadlock」を開く。

ヴァニラ画廊で7月21日から8月4日まで開かれる「三竦展」のフライヤー。

ヴァニラ画廊では、ポップでグロテスクな表現の中に、恐怖と憂いを湛えた世界観を描きだすイラストレーターのSRBGENk(ゲンキ)さん、ゆっくりと朽ちる黒い機械と白い世界の中で、無機物と生物の融合した幻想的な世界を描く作家のshichigoro-shingo(シチゴロウ・シンゴ)さん、フェティシズム的な感性と、墨と筆で描くコンセプチュアルな感性が交じり合い、陰影ある作品を生み出す、筆字デザイナーで、デザイナー会社「参芯」を経営している雪駄さんの3人展を開く。

今回は、それぞれの独創的なアイデアと卓越したセンス、確かな技術力で作り出された、妖しい魅力に満ちた数々の作品が一堂に介し、デジタルアート、オリジナル作品などを含めた作品の展示販売、展覧会記念カタログやグッズも販売する。

「三竦み(さんすくみ)」とは、中国周代(BC1046年からBC256年まで存在した王朝)の道学者で、老子(ろうし、BC571-BC471)の一番弟子、関尹子(かん・いんし、生没年不詳)の著書「関尹子」に記されたたとえで、「蛇はなめくじを恐れ、なめくじは蛙を恐れ、蛙は蛇を恐れる」という故事から、転じて三者互いに牽制し合う関係性のことを言い表す。ヴァニラ画廊では「三者三様の世界観が激しくぶつかり合う、三極の作品群」を見てほしいとしている。

SRBGENkさんは2009年に日本の音楽家、マチゲリータさんの楽曲「ロッテンガールグロテスクロマンス」にイラストを提供し、2012年にゴアグロ・スケートデッキ・アート展に参加、2013年にグロテスクTシャツアート展、2014年からアンダーグラウンド・アートフェスティバル「艶惨」に参加している。

shichigoro-shingoさんは多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業、2010年ころからインターネット上で作品を公開し、フリーで活動、2010年に「ASIAGRAPH(アジアグラフ)2010 in TOKYO CGアートギャラリー公募展示部門第一部門」で優秀作品賞(2011年に第一部門静止画部門で最優秀作品賞)、2011年に「ASIA DIGITAL ART AWARD(アジア・デジタル・アート・アワード)カテゴリーA:静止画部門」で優秀賞、2012年に「watch more Japan project(ウォッチ・モア・ジャパン・プロジェクト)時計コンテスト」でdedegumo(デデグモ)賞、2013年にチャリティ展「MONSTER(モンスター)展」でAward(アワード)などを受賞している。2018年にヴァニラ画廊で個展を開いている。

雪駄さんは1984年生まれ、グラフィティアートに影響を受け、創作活動をはじめ、筆と墨が持つ繊細さと力強さを追求し、漢字をアートにし、文字とオリジナルデザインの落款(らっかん)を組み合わせた作品を制作している。2015年にオリジナルアパレルブランド「業號-ニゴウ」をスタート、2016年に平野耕太さん原作のアニメ作品「ドリフターズ」中の筆字デザイン、エンディングなどのプロモーションイラストを担当し、2017年にPS4ソフト「閃乱カグラ PBS」中の矢文デザインを担当している。

開場時間は12時から19時(土・日曜日・祝日17時)で、入場料は予約で800円、当日が1000円。無休。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有のチケット制で、定員制で1時間単位で入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/dldxx)を通じて予約する。