TOEI「ハウ」公開記念で田中圭、池田エライザら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2022年8月16日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は8月20日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「ハウ」の公開記念舞台あいさつを開く。

8月19日から一般公開される「ハウ」((C)2022「ハウ」製作委員会)。

20日11時の回上映終了後と14時40分の回上映前に、監督の犬童一心さんをはじめ、「ハウ」役を演じる俳優犬のベック、主人公の市役所職員「赤西民夫」役の田中圭さん、市役所入社2年目の職員「足立桃子」役の池田エライザさん、修道院に身を寄せる「森下めぐみ」役のモトーラ世理奈さん、福島の帰還困難区域出身の中学生「朝倉麻衣」役の長澤樹さん、商店街で傘屋を営む「関根志津」役の宮本信子さんが舞台に登場してあいさつする。

「ハウ」は脚本家の斉藤ひろしさんが書いた小説が原作で、2月に朝日新聞出版から文庫化されている。実写映画版は斉藤ひろしさんと監督の犬童一心さんが共同で脚本を手掛けている。

物語は市役所職員の赤西民夫が上司からの勧めにより飼い主に捨てられて保護犬になってしまった真っ白な大型犬を飼うことになるところからはじまる。民夫は人懐っこいこの犬を「ハウ」と名付け、民夫とハウは次第に絆を深めていく。

そんなある日、突然ハウが姿を消す。必死にハウを捜す民夫だったが、ハウは遠く離れた青森の地にいた。偶然のアクシデントが重なり、青森まで運ばれてしまったハウは、大好きな民夫の声を追い求め、青森から民夫の待つ横浜まで798キロの道のりをめざす。

ウイキペディアによると、犬童一心さんは1960年東京都生まれ、東京造形大学造形学部を卒業、高校時代から自主制作映画の監督、制作をはじめ、1978年に「気分を変えて?」でぴあフィルムフェスティバルに入選した。池袋文芸坐(現新文芸坐)主催のMWC(マインド・ウェーブ・シネマ)に参加し、1982年に「赤すいか黄すいか」(16ミリフィルム)、1983年に「夏がいっぱい物語」(8ミリフィルム)などの作品を手がけた。大学卒業後は朝日プロモーション(現ADKアーツ)に入社、CMディレクターとして多くのテレビCMの企画・演出を手掛け、ACC賞、IBA、ニューヨークフィルムフェスティバルなどを受賞している。

1993年に「何もかも百回も言われたこと」を監督、同年、実写とアニメを組み合わせた短編「金魚の一生」を監督し、「キリンコンテンポラリーアワード」1993年度の最優秀作品賞を受賞した。1994年に「二人が喋ってる。」で長編監督としてデビューし、1996年に「サンダンスフィルムフェスティバルin(イン)東京」でグランプリ、第37回日本映画監督協会新人賞、1998年に「大阪物語」の脚本を手掛けた。

2003年に第54回芸術選奨映画部門において、「ジョゼと虎と魚たち」が「芸術選奨新人賞」、同年に「黄泉がえり」で日本アカデミー賞優秀脚本賞、2007年に「眉山-びざん」で日本アカデミー賞優秀作品賞・監督賞、2009年に「ゼロの焦点」で日本アカデミー賞優秀作品賞・監督賞、優秀脚本賞、2013年に「のぼうの城」で日本アカデミー賞優秀作品賞・監督賞を受賞した。

マンガ家の大島弓子さんのファンで、自主映画時代を含め3本の長編作品を映画化している。1970年代のホラー映画のファンで、2014年に連続テレビドラマ「セーラーゾンビ」の企画・脚本・総合演出を担当した。2014年より毎年目黒シネマで市川準(1948-2008)の監督作を集めた特集上映を企画、2016年に初の小説「我が名は、カモン」(河出書房新社)を出版、同年にテレビドラマ「グーグーだって猫である」で放送文化基金を受賞している。2019年にマネジメント会社「スカイドラム」を設立している。

チケットはすでにチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で17日11時締め切り。18日10時から一般発売する。料金は全席指定で2100円均一。