丸の内、大手町でSDGs映画10本上映、長野智子、中村和彦らトークも

【銀座新聞ニュース=2022年8月30日】三菱地所、農林中央金庫、日本経済新聞社、日経BP、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、大丸有エリアマネジメント協会、大丸有環境共生型まちづくり推進協会、丸の内熱供給、三菱総合研究所、東京国際フォーラムで構成される「大丸有SDGsACT5実行委員会」は8月30日から9月22日まで「丸ビルホール」(代田区丸の内22-4-1、丸ビル、03-3217-7111)などで「大丸有SDGs映画祭2022」を開く。

8月30日から9月22日まで開かれる「大丸有SDGs映画祭2022」で、初日に上映される「ソニータ」のフライヤー。

丸の内、大手町地区の6カ所のホールなどで、SDGs(持続可能な開発目標)に通じるテーマの映画作品10本を上映し、上映終了後にトークイベントを開く。2022年が3年目で、2021年は17作品を上映し、約420人が鑑賞した。

今回は総合プロデューサーが三菱地所のエリアマネジメント企画部担当部長の井上成さん、アンバサダーが映画キュレーターのアーヤ藍さんが務めている。

上映会場は丸ビルホール、「3×3 Lab Future(さんさんらぼフューチャー)」(千代田区大手町1-1-2、大手門タワー・ENEOSビル、03-3287-6200)、屋外上映の「TOKYO TORCH Park(トウキョウトーチパーク)」(千代田区大手町2-6-4、TOKYO TORCHの1階、雨天時には屋内に変更)、「AgVenture Lab (アグベンチャーラボ)」(千代田区大手町1-6-1、大手町ビルヂング)、「DMO 東京丸の内」(千代田区丸の内3-2-3、丸の内二重橋ビル)、「東京国際フォーラム」(千代田区丸の内3-5-1、03-5221-9000)のホールD7の6カ所。

上映される作品は18時30分から1本で、30日のオープニング上映は丸ビルホールで、アフガニスタン出身でイランで難民生活する少女ソニータを描いた「ソニータ(Sonita)」(2015年)で、上映終了後にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)親善大使で、アーティスト、俳優のMIYAVI(ミヤビ)さんと国連UNHCR協会の報道ディレクター、元フジテレビのアナウンサー、長野智子さんによるトークイベントを開く。

2回目が9月2日で3×3 Lab Futureで、米国やカナダに遺伝子組み換えの表示義務がないことを疑問に感じたカナダ人女性がその謎を解いていく「たねと私の旅」(2017年)で、上映終了後に特定非営利活動法人「アーバンファーマーズクラブ」の代表理事の小倉崇さん、バルシステム生活協同組合連合会の渉外・広報室室長の植田真仁さんによるトークイベントを開く。

6日がTOKYO TORCH Parkで19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナム(Phineas Taylor Barnum、1810-1891)の成功を描くミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン(The Greatest Showman)」(2017年)で、トークイベントは予定されていない。

7日がAgVenture Labで、東南アジアで「海の奴隷」として働かされている人々の救出活動を行うタイ人女性、パティマ・タンプチャヤクルさんの活動を追い、シーフード産業の闇に迫ったドキュメンタリー「ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇(Ghost Fleet)」(2018年)で、上映終了後にWWF JAPAN海洋水産グループのパブリックアウトリーチオフィサーの滝本麻耶さん、シーフードレガシー取締役副社長の山内愛子さん、フィッシャーマン・ジャパン・マーケティングの代表取締役社長、津田祐樹さんによるトークイベントを開く。

「大丸有SDGs映画祭2022」で、最終日に上映される「コーダ あいのうた」のフライヤー。

9日が3×3 Lab Futureで同性婚が法制化される前のオーストラリアで暮らす、同性カップルを親にもつ思春期間近の子どもたち4人に密着したドキュメンタリー「ゲイビー・ベイビー/Gayby Baby」(2015年)、上映終了後にコラムニスト、タレントの小原ブラスさん、「IRIS」の代表取締役・CEOの須藤啓光さん、一般社団法人「こどまっぷ」の茂田まみこさん、長村さと子さんによるトークイベントを開く。

13日が3×3 Lab Futureで、スーダン内戦で両親や家を奪われた「ロストボーイズ」を、全米各地に移住させた実際の計画を元にした「グッド・ライーいちばん優しい嘘ー/The Good Lie」(2014年)で、上映終了後に一般社団法人「Welcome Japan」代表理事、「Robo Co-op」創設者の金辰泰さん(ほかは未発表)らよるトークイベントを開く。

14日がDMO 東京丸の内で、デンマークの首都の老朽化したごみ処理施設を、建築家ビャルケらがエンタメ性も交えた夢の施設に生まれ変わらせるまでの9年間を濃縮したドキュメンタリー「コペンハーゲンに山を/Making a Mountain」(2020年)で、2023年初春に一般公開される作品を先行上映し、上映終了後に「ロフトワーク」共同創業者の林千晶さん、「リ・パブリック」共同代表の市川文子さん、三菱地所のエリアマネジメント企画部担当部長の井上成さんによるトークイベントを開く。

16日がDMO 東京丸の内で、実在の鳥類研究家・気象学者をモデルに作られた物語で、雁の研究をしている気象学者クリスチャンが、「超軽量飛行機を使って絶滅危惧種の渡り鳥に安全な飛行ルートを教える」という不可能だと思われる計画に、息子のトマと挑んでいく「グランド・ジャーニー/Donne-moi des ailes」(2019年)で、上映終了後に公益財団法人「日本自然保護協会」生物多様性保全部部長の出島誠一さん、写真家の菅原貴徳さんによるトークイベントを開く。

20日が3×3 Lab Futureで、脊髄性筋萎縮症や筋ジストロフィーなど重度の障害や疾患を抱えながらも、電動車椅子サッカーワールドカップ出場をめざし、奮闘する選手たちに6年間密着したドキュメンタリー「蹴る」(2018年)で、上映終了後に監督の中村和彦さん、映画に出演している元電動車椅子サッカー日本代表の吉沢祐輔さんによるトークイベントを開く。

22日が東京国際フォーラムホールD7で2022年のアカデミー賞3部門を受賞した作品で、家族の中で唯一の聴者である高校生のルビーは、幼い頃から家族の通訳係を担い、家業の漁業も手伝い、新学期に合唱部に入ったルビーは歌に夢中になっていくが、歌声が聞こえない両親には理解されないという「コーダ あいのうた(CODA)」(2021年、「PG12」=12歳未満は保護者の助言・指導が必要)で、バリアフリー字幕版で上映し、上映終了後にNPO法人「Silent Voice」代表理事の尾中友哉さん、女優の忍足亜希子さん(ほかは未発表)らによる手話通訳付きのトークイベントを開く。

チケットは専用サイト(https://act-5.jp/act/2022film/)から予約し、一般1000円、障がい者500円。また、今回は期間内に3回参加で「エコファニ」のリユース家具(先着50人)などがもらえるプレゼントキャンペーンも実施する。