蔦屋書店で下家杏樹「瞑想」展、鳥の20号連作等

【銀座新聞ニュース=2022年9月15日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は9月17日から10月7日までアートウォールで下家杏樹さんによる個展「Meditation Room」を開く。

銀座蔦屋書店で9月17日から10月7日まで開かれる下家杏樹さんの個展「Meditation Room(メディテーション・ルーム、瞑想の部屋)」に出品される作品「SWORD(スォード、刀)」(キャンバスに油彩)。

下家杏樹さんは油彩で描かれるポップな作風が特徴で、古いものから新しいものまでさまざまなマンガやアニメの影響を強く受けながらも、「油絵の持つ古典的で独特なマチエールにも魅了され、いわばサブカルチャーとファインアートをハイブリッド」させて、キャンバスに自身の空想的世界を描いている。

蔦屋書店では「鳥や犬などの動物、少女、そして小さな毛虫にいたるまで、描かれるすべてのキャラクターが生命力に満ち、生きていることの輝きを放って」いるとし、「見る者にどこか懐かしや安らぎ、そして幸福感を与えるその世界こそが、この世に生きている全てのものへの愛おしさを表現する」のが下家杏樹さんという。

今回は「Meditation Room(メディテーション・ルーム、瞑想の部屋)」と題し、下家杏樹さんが瞑想した時に脳裏に浮かんだイメージや印象を表現した新作、代表的なモチーフである鳥を大きくカラフルに描いた20号サイズの連作4点を中心に、約20点を展示する。

下家杏樹さんは「いつも私を虜にしている印象や現象を追い求めていくと、一つのラインに行き着く。実際には存在しないアウトラインが脳裏に残ってしょうがないのだ。人の横から見た背中のライン、鳥の羽のカーブ、植物の太陽へ向かって伸びるツルなど全てがアウトライン化されて、私は(途中略)線に描き残したくなる。油絵に起こすと、そのラインは『ただの線』から『長細い肉体』に変わる」という。今回は目をつむって「瞑想をしたときに、脳みそに焼き付いて離れなかったイメージや印象を油絵に描き起こした作品」をメインにしている。

下家杏樹さんは1996年愛知県生まれ、2018年に名古屋芸術大学洋画2コースを卒業、2020年に同大学大学院美術研究科を修了、2021年に銀座蔦屋書店で個展を開いている。2019年に「サマーキャンプTOKYO2019」でグランプリを受賞している。

開場時間は10時30分から20時。また、蔦屋書店店頭とアートのオンラインマーケットプレイス「OIL b美術手帖」でも17日10時30分より販売する。