蔦屋書店で石井海音「油彩画」展、印象的な青空や外の景色

【銀座新聞ニュース=2022年9月21日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座 蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は10月7日までインフォメーションカウンター前で石井海音さんによる個展「いい天気」を開いている。

銀座 蔦屋書店で10月7日まで開かれている石井海音さんの個展「いい天気」に出品されている「your heartbeat(ユア・ハートビート)」(キャンバスに油彩、2022年)。

石井海音(あまね)さんの作品には、曖昧な表情をした少女、植物、架空のキャラクター、幽霊などのモチーフが登場し、それらは日常生活の中にあるもの、あるいは作家の幼少期の記憶や個人的な経験から生み出されている。

表現の手法については、レイヤーを重ねてみたり、簡略化された線を重ねるといった方法を用いることで、「作品は次元や空間を飛び越えた多層的な広がりを見せ、鑑賞者の側は、絵画空間の中の物語に引き込まれていくような感覚を覚え」るという。今回は、油彩作品6点を展示しており、青空や外の景色が印象的としている。

石井海音さんは「絵画は物質感を持った複製不可能な形式である。これは私たち人間の命の形式と通じている。また、ディスプレイ上で見る画像や直線的で一方的な時間を持つ動画とは違って、絵画には循環的な時間があり、物質感を持つがゆえに対峙して見つめ合うことができる」としている。

石井海音さんは1994年大阪府生まれ、2018年に京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業、2020年に同大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻を修了、同年に京都市立芸術大学作品展で大学院市長賞を受賞している。

開場時間は10時30分から20時(最終日は17時)まで。入場は無料。