丸善丸の内で坪内好子「銅版画」展、金箔された古色なマチエール

【銀座新聞ニュース=2022年9月23日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営す丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は9月28日から10月2日まで4階ギャラリーで坪内好子さんによる「銅版画の世界」を開く。

丸善・丸の内本店で9月28日から10月2日まで開かれる坪内好子さんの「銅版画の世界」に出品される「王国への鍵-TELC」(銅版画、金箔、手彩色)。

金箔がほどこされ古色を帯びたマチエールを制作する銅版画家の坪内好子さんが「過去から蓄積された大切な時間を封じ込めるように描かれたモチーフの数々」を展示する。

坪内好子さんは「時間の集積から生まれる存在感をことさら愛し、画面背景に金箔が押され、さらに版を刷り重ねていく。するとそこにはまるで永い時間の集積があったかのようなマチエールが現れる」(丸善)という。

「ずっと前からそこに在り、そしてこれからもずっとそこに存在するかのような無限性をもった空間。無限性という時間に包まれた有限な『もの』や『かたち』が呼応し共鳴しあい画面全体の存在感が生まれてくる。本当の時間の集積がはじまる」としている。

坪内好子さんは1966年東京都生まれ、1989年に女子美術大学芸術学部絵画科版画専攻を卒業、卒業時に大学版画研究室買上賞、1995年にアートボックス(ARTBOX)大賞展で岩亀アート賞、1996年にミヤコ版画賞展で入賞、2005年から2007年にスロバキアのブラチスラヴァ美術アカデミーで版画を学び、現在、日本美術家連盟所属。

28日から10月2日の13時から17時まで坪内好子さんが来場する。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)、入場は無料。