丸善丸の内でパブロ賢次「靴磨きとピカソ」刊行記念展、本人来場

【銀座新聞ニュース=2022年9月27日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は9月28日から10月4日まで4階ギャラリーで「出版記念-パブロ賢次油絵展」を開く。

丸善・丸の内本店で9月28日から10月4日まで開かれる「出版記念-パブロ賢次油絵展」に出品される「マルセイユのヨットハーバー」。

ヨーロッパ各地を訪れ、「豊かな色彩と力強いタッチで風景や自然を描」く油彩画家で、靴磨きのパブロ賢次(旧名・赤平健二)さんが9月20日に「日本一の靴磨きとピカソ」(笑がお書房、1500円)を刊行したのを記念して、初期から現在までの油絵50余点を展示する。パブロ賢次さんは絵を描くとは、芸術とは、哲学するとは、職業と信仰とは、常日頃考えていた想いを描いてみたとしている。

家業が靴磨き、職業が画家というパブロ賢次さんは今も東京駅丸の内北口で50年以上にわたり、靴磨きをしている。靴磨きの合間をみてはヨーロッパの巨匠画家たちを訪ね、絵を描いて来たということから、「日本一の靴磨きとピカソ」は日本一の「靴磨きの極意」と、パブロ・ピカソ(Pablo Ruiz Picasso、1881-1973)にあやかる画家の信条として「見えない物を描く!」ことが満載されている。

パブロ賢次さんは1950年茨城県笠間市生まれ、1976年に明治大学法学部を卒業、1978年に早稲田大学第二文学部美術科を卒業、武蔵野美術短期大学に入学、同大が「静止画」を買い上げ、洋画家で日本芸術院会員の藤本東一郎(1913-1998)に師事し、1983年に光風会展で奨励賞、1986年に第21回昭和会展に招待出品、1992年に個展を開く。

1993年にスペインの「インターナショナル・アーティスト・イン・バルセロナ(INTERNATIONAL ARTISTS IN BARCELONA)’93」に招待出品、1998年に個展を開き、2000年に東京都北区美術展にて優秀賞、2008年にドバイにて個展、2009年に第39回双樹展招待出品にて三浦千三賞、2013年に日本山林美術展に出品している。現在、無所属で早稲田大学美術史学会会員。

期間中、11時から19時までパブロ賢次さんが来場する。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。