フード協、外食8月18%増、FFが好調、飲酒業19年比5割減に

【銀座新聞ニュース=2022年9月27日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は9月26日に8月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

ゼネラル・オイスターは9月26日に「8TH SEA OYSTER Bar(エイス シー オイスターバー)銀座コリドー店」(旧オイスターテーブル銀座コリドー店、中央区銀座7-2、銀座コリドー108、050-3647-4221)をリニューアルオープンした。特許技術を用いて海洋深層水で48時間浄化した生ガキ「8TH SEA OYSTER」の専門店で、人体に害を与える細菌やウイルスが存在しないきれいな海洋深層水のかけ流し水槽により浄化することで、ほぼ無菌のカキになる。10月10日まで昼夜ともにリニューアルオープン記念として15ピースセットで税込4378円で提供している(画像はオイスターカクテル全種盛り合わせ)。

それによると、8月は3年ぶりに営業制限や行動制限のない「お盆休み」となり、外食各業態の売り上げは前年同月比18.0%増となった。しかし、2019年8月比では9.4%減と7月の同1.5%減と比べると回復力が弱いとしている。コロナ第7波のピーク時で全国の新規感染者が約26万人という日もあり、平日と夜の客足は鈍化し、特に「パブ・居酒屋」では2019年比では55.8%減にまで落ち込んだ。

業態別では、ファーストフード(FF)業態は、テイクアウト・デリバリーの定着で好調が続き、売り上げは同7.1%増(2019年8月比4.5%増)となった。

「洋風」は、顧客利便性を考えた施策などが好調を維持し、売り上げは同3.8%増(同20.3%増)、「和風」は、新商品を次々と打ち出し、キャンペーンが好調で、同7.8%増(同0.6%減)。「麺類」は、持ち帰り商品のラインナップの増加などから同21.2%増(同14.9%減)となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、弁当などのデリバリーやネット注文が好調に推移し、回転寿司もコロナ前ほどではないがお盆需要が比較的堅調で、同6.7%増(同2.9%減)となった。

ファミリーレストラン(FR)業態は、全体では同31.5%増(同19.0%減)だった。一部店舗ではお盆期間の帰省客や観光客で堅調な売り上げとなったが、それ以外の期間や都心部などでは、売り上げは概ね低調に推移した。特にこれまで戻りが弱かった夜間の集客は平日を中心にさらに落ち込んだ。

「洋風」は27.0%増(同23.8%減)、「和風」は35.9%増(同22.6%減)となったが、2019年対比では回復までまだ遠いとしている。「中華」は、店内飲食、持ち帰りともに堅調を維持し、23.9%増(同1.0%減)だった。「焼き肉」も、堅調に推移して50.8%増(同7.9%減)だった。

パブ・居酒屋業態(飲酒業態)は、昨年はコロナ第5波のピークで酒類提供が制限されていたことから、「パブ・居酒屋」は342.7%増となった。だが、新規感染者が拡大した7月後半以降は宴会のキャンセルが続出し、大口の宴会はほぼなくなり、小口の宴会もキャンセルが相次いだ。このため、2019年対比では6月をピークに下降し、7月の46.7%減からさらに下回り、8月は55.8%減となった。一部店舗では継続的な人手不足に加え、従業員の感染者や濃厚接触者が増加し、スタッフの確保が困難で営業に支障が出るなどの苦境が続いている。

ディナーレストラン業態は同53.9%増ながら、コロナ第7波の中でお盆の集客は思ったほど伸びず、かき入れ時であるはずの8月にもかかわらず、宴会のキャンセルなどで売り上げは停滞、2019年比は31.3%減にとどまった。

喫茶業態は、営業時間制限がなく、新商品の発表や価格改定により客単価は上昇し、売り上げは同25.7%増となるも、主にオフィス街において客足が伸びず、2019年比では23.9%減にとどまった。

日本フードサービス協会の統計は会員(事業社数)が239社(2022年7月223社、6月230社、5月237社、4月228社、3月221社、2月223社、1月227社、2021年12月225社、11月224社、10月225社、9月226社、8月229社、7月219社、6月211社、5月212社、4月229社、3月225社、2月213社、1月222社、2020年12月214社、11月215社、10月221社、9月219社、8月225社、7月214社、6月203社、5月208社、4月191社、3月203社、2月205社、1月188社)。

店舗数が3万7059店(2022年7月3万6882店、6月3万7099店、5月3万6985店、4月3万6735店、3月3万6422店、2月3万5916店、1月3万6624店、2021年12月3万6573店、11月3万6743店、10月3万6679店、9月3万6354店、8月3万7603店、7月3万7763店、6月3万6772店、5月3万6600店、4月3万7788店、3月3万7389店、2月3万6757店、1月3万7475店、2020年12月3万7648店、11月3万7684店、10月3万7939店、9月3万8669店、8月3万8106店、7月3万7810店、6月3万8139店、5月3万8059店、4月3万7982店、3月3万9165店、2月3万9662店、1月3万5001店)が対象。

内訳はファーストフードの事業社数が58社(2022年7月56社、6月58社、5月61社、4月57社、3月55社、2月57社、1月54社、2021年12月56社、11月61社、10月56社、9月57社、8月62社、7月58社、6月56社、5月55社、4月57社、3月58社、2月55社、1月56社、2020年12月54社、11月56社、10月61社、9月57社、8月57社、7月59社、6月52社、5月54社、4月50社、3月53社、2月55社、1月49社、2019年12月52社、11月50社、10月52社、9月51社、8月52社、7月52社、6月55社、5月57社、4月56社、3月57社、2月57社、1月56社)。

店舗数が2万1364店(2022年7月2万1287店、6月2万1337店、5月2万1456店、4月2万1292店、3月2万1233店、2月2万1097店、1月2万1127店、2021年12月2万1264店、11月2万1434店、10月2万1302店、9月2万1422店、8月2万1556店、7月2万1309店、6月2万1545店、5月2万1093店、4月2万1608店、3月2万1620店、2月2万1356店、1月2万1693店、2020年12月2万1774店、11月2万1807店、10月2万2003店、9月2万2093店、8月2万2070店、7月2万1635店、6月2万1806店、5月2万1703店、4月2万1821店、3月2万1552店、2月2万2261店、1月1万8957店)。

ファミリーレストランの事業社数が69社(2022年7月65社、6月66社、5月69社、4月66社、3月63社、2月63社、1月64社、2021年12月65社、11月62社、10月62社、9月62社、8月65社、7月60社、6月60社、5月61社、4月65社、3月61社、2月60社、1月63社、2020年12月61社、11月56社、10月57社、9月60社、8月59社、7月56社、6月55社、5月56社、4月54社、3月55社、2月55社、1月50社)。

店舗数が1万0770店(2022年7月1万0642店、6月1万0625店、5月1万0379店、4月1万0458店、3月1万0335店、2月9822店、1月1万0142万店、2021年12月1万0146店、11月1万0166店、10月1万0154店、9月9989店、8月1万0305店、7月1万0019店、6月1万0145店、5月1万0204店、4月1万0592店、3月1万0151店、2月9980店、1月1万0096店、2020年12月1万0437店、11月1万0280店、10月1万0153店、9月1万0692店、8月1万0161店、7月1万0456店、6月1万0638店、5月1万0753店、4月1万376店、3月1万395店、2月1万534店、1月9556店)。

パブ・居酒屋の事業社数が34社(2022年7月34社、6月35社、5月36社、4月36社、3月35社、2月36社、1月37社、2021年12月35社、11月35社、10月38社、9月37社、8月37社、7月32社、6月31社、5月32社、4月37社、3月38社、2月36社、1月38社、2020年12月35社、11月38社、10月38社、9月38社、8月39社、7月34社、6月34社、5月35社、4月32社、3月36社、2月35社、1月34社)。

店舗数が1849店(2022年7月1832店、6月2017店、5月2048店、4月1847店、3月1694店、2月1835店、1月2061店、2021年12月1871店、11月1883店、10月2110店、9月1961店、8月2503店、7月2349店、6月2108店、5月2302店、4月2472店、3月2341店、2月2335店、1月2484店、2020年12月2163店、11月2420店、10月2419店、9月2539店、8月2404店、7月2334店、6月2305店、5月2332店、4月2476店、3月2849店、2月2771店、1月2326店)。

ディナーレストランの事業社数が31社(2022年7月27社、6月28社、5月27社、4月28社、3月27社、2月28社、1月30社、2021年12月29社、11月26社、10月30社、9月30社、8月27社、7月30社、6月29社、5月30社、4月31社、3月29社、2月31社、1月30社、2020年12月28社、11月32社、10月31社、9月30社、8月33社、7月30社、6月28社、5月32社、4月26社、3月28社、2月29社、1月26社)。

店舗数が922店(2022年7月990店、6月1009店、5月959店、4月995店、3月1018店、2月1040店、1月1100店、2021年12月1129店、11月1098店、10月1090店、9月923店、8月940店、7月944店、6月1002店、5月1012店、4月1084店、3月1075店、2月1137店、1月998店、2020年12月1057店、20年11月1162店、10月1159店、9月1126店、8月1229店、7月1135店、6月1141店、5月1182店、4月1114店、3月1177店、2月1071店、1月983店)。

喫茶の事業社数が25社(2022年7月24社、6月24社、5月25社、4月22社、3月23社、2月22社、1月22社、2021年12月21社、11月22社、10月20社、9月21社、8月21社、7月20社、6月19社、5月19社、4月18社、3月21社、2月18社、1月17社、2020年12月19社、11月17社、10月18社、9月20社、8月21社、7月18社、6月17社、5月16社、4月14社、3月15社、2月14社、1月13社)。

店舗数が1901店(2022年7月1900店、6月1856店、5月1901店、4月1897店、3月1905店、2月1908店、1月1963店、2021年12月1918店、11月1924店、10月1783店、9月1831店、8月2100店、7月2894店、6月1809店、5月1815店、4月1775店、3月2009店、2月1815店、1月1962店、2020年12月1992店、11月1830店、10月2014店、9月2055店、8月2053店、7月2062店、6月2067店、5月1886店、4月2004店、3月2049店、2月1876店、1月2042店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の8月の既存店売上高は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1942店)が8.1%増と2021年3月から18カ月続けてプラス、2位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3085店)は同26.0%増と5カ月続けてプラス、3位の日本マクドナルド(国内直営店とフランチャイズ店の店舗数2954店)が同3.3%増と2020年7月から26カ月続けてプラス、4位のコロワイド(全グループ、直営店とフランチャイズ国内外2785店)が同27.9%増と5カ月続けてプラスだった。