ポーラ銀座でウクライナの子供支援、岩田俊彦、柏原由佳ら

【銀座新聞ニュース=2022年10月31日】化粧品業界国内4位のポーラ・オルビスホールディングス(中央区銀座1-7-7、ポーラ銀座ビル、03-3563-5517)が運営するポーラミュージアムアネックス(ポーラ銀座ビル、03-3563-5501)は11月2日から12月4日まで「Spring is around the corner」展を開く。

ポーラミュージアムアネックスで11月2日から12月4日まで開かれる「Spring is around the corner(スプリング・イズ・アラウンド・ザ・コーナー、春はもうそこまで)」のフライヤー。

今回は2月からロシアによる侵攻を受けているウクライナの子どもたちを支援するチャリティオークションで、20人のアーティストが「春」をテーマにした作品を制作し、オンラインでサイレントオークション(競売方式ではなく、入札形式で応札した中で最高額をつけた人が落札する)にかける。

オークションのほか、ドローイング作品の抽選販売、カタログの販売収益は、ウクライナの子どもたちへの支援を行っている公益財団法人「日本ユニセフ協会」のウクライナ緊急募金に全額寄付する。

今回、出品するのは1967年北海道洞爺湖温泉町生まれ、武蔵野美術大学彫刻学科を卒業、アメリカ・シアトルのピルチャックグラススクールで学んだガラス作家のイイノナホさん、
1970年神奈川県生まれ、1999年に東京藝術大学美術学部工芸科漆芸専攻を卒業、漆芸作家の岩田俊彦さん、1966年山梨県生まれ、多摩美術大学大学院美術研究科を修了、日常にあるものやコミュニケーションを題材とした作品を多く発表している開発好明さん。

1980年広島県生まれ、武蔵野美術大学日本画を学び、2012年にVOCA展で佳作賞と大原美術館賞を受賞、2013年にドイツ・ライプツィヒ視覚芸術アカデミー修士課程を修了、2015年に同アカデミーマイスターシューラー号を取得、日本画のように薄く溶いた油絵の具と、テンペラ絵具、アクリル絵具を用いた深い色彩により、透明性と濃密さが共存した生命力溢れる作品世界をつくりあげている柏原由佳さん、1979年愛媛県生まれ。東京藝術大学大学院文化財保存学を修了、2005年にサロンドプランタン賞(東京藝術大学)を受賞、2017年にヴィクトリア&アルバート博物館客員研究員として、ロンドンに滞在し、日本の古典技法を用いて、純粋な幾何学を形態として制作している菊池敏正さん。

1985年東京都生まれ、東京藝術大学で染織を専攻、レディー・ガガ(Lady Gaga)さんの履くヒールレスシューズの作者として知られる舘鼻則孝さん、1976年千葉県生まれ、2004年に東京藝術大学大学院美術学部修士課程彫刻科を修了、作品素材に一貫して製材を用い、森を中心としたミニチュア的な風景を彫り起こし、アクリル絵具で着彩した作品を制作している田中圭介さん、1973年東京都生まれ、京都芸術大学大学院を修了、1996年よりタイトルに“View”として作品を発表。主題が眺めや風景だけでなく、見方や観点という広義を意識した制作に取り組んでいる津上みゆきさん。

1986年福岡県生まれ、東京藝術大学大学院を修了、人形師の家系の4代目として家業を引き継ぎ、緻密かつ斬新で、見るものの目を奪う作品を発表し、2017年に金沢・世界工芸トリエンナーレコンペティション部門で優秀賞を受賞した中村弘峰さん、1988年東京都生まれ、2012年に女子美術大学大学院美術研究科を修了、楠に油絵具で彩色した作品を特徴とし、木という素材の中から、自身が求める形を探り当てるように彫り出していく中村萌さん、1975年大阪府生まれ、女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻を卒業、鮮やかでありながら淡い色彩を持ち、透明感と陰影が重なりあう特有の質感を生み出す絵画作品を制作している流麻二果(ながれ・まにか)さん。

1980年香川県生まれ、2005年に広島市立大学大学院を修了、鎧と人間をテーマに、時代や文化が交雑する世界観を構築する野口哲哉さん、多摩美術大学油画科を卒業、卒業時に福沢一郎賞を受賞、1999年より東京を中心に個展を開き、ファッションブランドや画材メーカーなどの企業とコラボを展開し、2014年に初の絵本「ふたりのねこ」で絵本作家としてもデビューしたヒグチユウコさん、1975年静岡県生まれ、多摩美術大学グラフィックデザイン専攻を卒業、精緻な観察による描写のきめ細やかさと大胆な構図で、生命力のある線の世界を描き出す福井利佐さん。

1970年千葉県松戸市生まれ、1995年に東京・原宿にショップ「6%DOKIDOKI」を開店し、一貫した独特な色彩感覚からアート、ファッション、エンターテインメントにわたって作品を制作し、日本の「原宿KAWAIIカルチャー」の創始者かつ第一人者とされている。2017年度に文化庁文化交流使、2018年度にNYU Arts&Science客員研究員、2019年に「Newsweek Japan」の世界が尊敬する日本人100人の1人に選ばれた増田セバスチャさん、1989年愛知県生まれ、2010年に英国のブライトン大学に留学し、「Fine Art Painting」を学び、2012年に名古屋芸術大学美術学部洋画2コースを卒業、2014年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画領域を修了、2012年に「アートアワードトーキョー丸の内2012」でアッシュ・ペー・フランス賞、名古屋芸術大学卒業制作優秀賞、ブライトン大学賞1等賞、2014年に「アートアワードトーキョー丸の内2014」で三菱地所賞、「3331Art Fair Various Collectors’Prizes(アート・フェア・バリアス・コレクターズ・プライズ)」で若松友治賞、2015年に第30回VOCA展で奨励賞、ホルべインスカラシップ奨学生に選ばれている水野里奈さん。

2008年にパリ国立高等美術大学大学院に留学、日本古来より現代に続く独自の感性を織り込んだ作品を制作している京都芸術大学教授のミヤケマイさん、1968年東京都生まれ、多摩美術大学彫刻科を卒業、時間・空間と光にこだわったインスタレーション作品を得意とする彫刻家の横溝美由紀さん、1974年大阪府生まれ、慶應義塾大学を卒業、2003年に英国のセントラル・セント・マーチンズのグラフィックデザイン科を卒業、何気ない日常のひとこまにささやかな美しさを見つけ、独特の線でとらえて色彩豊かに描くRyu Itadani(リュウ・イタダニ)さん、1980年山口県生まれ、東京造形大学デザイン学科を卒業、工芸菓子の技法をアートに取り入れ、樹脂を用いてさまざまなものにお菓子のデコレーションをする現代美術作家の渡辺おさむさん。

開場時間は11時から19時。入場は無料。会期中は無休。