マルハニチロ調べ、回転寿司注文派8割超、平均1600円台に

【銀座新聞ニュース=2023年3月17日】国内の食品業界第5位のマルハニチロホールディングス(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロント)傘下のマルハニチロ(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロント、03-6833-0826)はこのほど、「回転寿司に関する消費者実態調査2023」を発表した。

あきんどスシローは4月2日まで「スシローヤエチカ店」(中央区八重洲2-1、八重洲地下街南1号、03-3516-1870)などで「得皿祭」を開いている。期間中、黄皿(120円から150円、ヤエチカ、有楽町店は150円から)で提供し、「紅鮭のいくら」(販売予定369万食)、「天然本鮪ねぎとろ包み」(同101万食)、「大切り炙りとろサーモン」(同143万食)、「マーラー風味赤えび揚げネギ添え」(同218万食)、「炙りチャーシューねぎまみれ」(同110万食)、「天然ぶり胡麻醤油漬け」(同123万食)、「えびサラダ」(同69万食)がある。また、同期間中「びんとろ」を赤皿(180円から210円)から黄皿で提供する。

調査はマルハニチロホールディングスがネットエイジア(中央区晴海1-8-10、晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX、03-3531-1411)の協力によって、2月10日から14日の5日間、全国の15歳から59歳の男女で、月に1回以上回転寿司店を利用する人に対しネットで実施し、有効回答数を3000人(男女1500人ずつ)にしている。今回が13回目になる。ただし、2012年から2018年までは関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)と関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)を対象にしていた。2019年から全国を対象にしている。

それによると、事前調査(1万1652人)の段階では、「回転寿司店」で寿司を食べる人が72.9%(2022年76.0%、2021年71.1%、2020年77.4%、2019年76.5%、2018年76.3%、2017年74.4%、2016年81.8%、2015年81.9%、2014年84.1%)と2017年から7年連続で80%を割っているが、回転寿司店を月1回以上利用する割合(テイクアウトを含めない、8490人対象)は39.1%(42.2%、35.8%、36.0%、36.0%、37.0%、35.2%、39.1%、38.8%、41.3%)と2年ぶりに40%を割った。

回転寿司店利用者の男女別では男性が42.6%(44.6%、39.1%、38.1%、36.6%、38.2%、37.4%、44.1%、42.1%、44.8%)、女性が36.3%(40.2%、33.4%、34.3%、35.5%、36.1%、33.0%、35.4%、36.3%、37.8%)と男性が2年続けて40%を超えたのに対して、女性は2年ぶりに40%を割った。

本調査(3000人)の結果では、回転寿司店を選ぶ際の重視している点については、1位の「値段が安い」が42.3%(2022年41.7%、2021年40.2%、2020年46.0%、2019年45.7%、2018年51.7%、2017年44.4%、2016年35.9%)で5年連続で1位、2位が「ネタが新鮮」が31.3%(33.2%、31.6%、37.4%、41.2%、48.0%、43.3%、41.7%、37.0%)、3位が「家から近い」が30.6%(29.1%、2021年26.7%、以下の過去の順位等は不明)、4位が「タッチパネルで注文できる」が28.6%(27.4%で5位、25.4%、31.6%、31.3%、33.0%、37.1%)、5位が「駐車場がある」が26.5%(2022年は26.9%で6位)となっている。

一方で「ネタの種類が豊富」が26.4%で7位(28.2%で4位、25.4%、31.9%、33.9%、39.2%、37.9%、35.6%、29.9%)と下がっている。

「これがおいしい回転寿司店は間違いない」と思うものを聞いたところ、「シャリ」が24.0%(2022年23.9%、2021年20.9%)で、3年続けてもっとも高かった。次いで2位が「赤身のネタ」の20.7%(20.9%、19.5%)と3年続けて2位、3位が「茶碗蒸し」の17.5%(17.1%で4位、15.8%)でひとつランクアップし、4位が「光りもののネタ」の16.1%(17.9%で3位、16.3%)でひとつランクを落とし、5位が「味噌汁」の14.6%(13.8%で5位、13.3%)と前年と同じだった。

事前の予約については、予約派が56.0%(57.1%、54.7%、48.0%、44.2%、2018年まではない)、予約なし派が44.0%(42.9%、45.3%、51.9%、55.8%)と予約派が3年連続で過半数を占めた。「待ち時間を気にすることがないように、予約システムを活用している人が多いのではないか」と分析している。

座席については、カウンター席が多いとしたのは20.0%(20.8%)、テーブル席が多いとしたのは80.0%(79.2%)だった。

回転寿司店で食べる皿数(寿司以外は除く)は5皿から9皿が40.5%(42.1%、41.8%、43.5%、45.4%、43.6%)、10皿から14皿が39.6%(38.6%、39.0%、38.7%、38.8%、39.9%)で、平均は9.9皿(9.6皿、9.5皿、9.5皿、9.3皿、9.5皿、9.5皿、9.1皿、9.9皿)と2018年以降同じ傾向が続いている。男性が平均で11.9皿(11.3皿、11.0皿、11.1皿、11.0皿、11.1皿、10.9皿、10.6皿、11.1皿)、女性が平均で8.0皿(8.0皿、8.1皿、7.9皿、7.7皿、7.9皿、8.0皿、7.6皿、8.6皿)とほぼ過去と同じ傾向だった。

回転寿司店の支払額については1人あたりで「1000円から2000円未満」が57.9%(62.9%、58.3%、60.8%、61.5%、62.1%、61.1%)で、平均は1690円(1572円、1556円、1514円、1492円、1542円、1519円、1515円)と4年続けて1500円を超え、初めて1600円台に入った。男女別に平均をみると、男性は1920円(1756円、1742円、1711円、1671円、1723円、1697円、1689円)、女性は1460円(1389円、1371円、1317円、1314円、1361円、1342円、1341円)と男性が1900円台、女性が1400円台を初めて超えた。

回転寿司店で「食べ過ぎ」と感じる金額(2022年から)は、平均が2564円(2397円)、男性が平均2936円(2690円)、女性が平均2193円(2104円)だった。

回転寿司での「注文派」が82.7%(82.1%、2021年なし、2020年73.8%、73.9%、70.9%、61.6%、71.4%、63.3%、60.1%)、「流れているネタ派」が17.3%(17.9%、2021年なし、26.3%、26.1%、29.1%、38.4%、28.6%、36.7%、39.9%)と「注文派」が2年続けて8割を超えた。

よく食べているネタとして「サーモン」が50.3%(51.1%、45.4%、47.3%、44.1%、46.1%、46.3%、51.8%、44.0%、40.6%)で、2012年から12年連続して1位だった。2位は「マグロ(赤身)」で35.2%(34.7%、34.6%、33.5%、28.8%、34.2%、34.2%、39.5%、22.9%、23.1%)、3位が「ハマチ、ブリ」で32.5%(34.5%、29.7%、28.3%、25.1%、30.6%、30.2%、34.6%、23.3%、22.9%)。

4位が「エビ」で29.0%(30.3%で5位、28.3%、27.9%、24.0%、25.7%、2017年6位以下で不明)、5位が「マグロ(中トロ)」で27.9%(30.8%で4位、28.4%、29.8%、25.3%、30.2%、30.1%、33.3%、20.7%、18.7%)と2022年時に比べて4位と5位が入れ替わった。

その理由については、「サーモン」については「脂がほどよくのっていておいしいから」や「炙りも生もおいしいから」といった回答があった。2位の「マグロ(赤身)」については「あっさりしていておいしいから」や「おいしいし、飽きないから」などの回答があった。3位の「ハマチ・ブリ」については「脂がのっていておいしいから」や「甘みがありおいしいから」といった回答が寄せられた。

回転寿司店で最初に食べるネタは1位が「サーモン」の21.1%(21.8%、18.5%、20.9%、21.7%、18.9%、20.8%、23.1%、23.6%、20.5%)、2位が「マグロ(赤身)」の12.2%(11.2%、11.7%、11.7%、12.1%、11.5%、11.4%、11.8%、11.3%、11.5%)、3位が「ハマチ・ブリ」の7.9%(8.3%、6.7%、6.0%、5.8%、6.8%、5.6%)、4位が「マグロ(中トロ)」の6.4%(6.4%、6.6%、7.5%、6.1%、7.5%、7.0%、2016年は4位以下で数値なし)、5位が「エビ」の5.4%(5.1%、4.7%、4.8%、2019年の5位は「えんがわ」で4.5%)と「よく食べているネタ」と同じだった。

最後(シメ)に食べるネタは1位が「サーモン」の11.1%(10.6%、9.7%、11.8%、10.5%、10.5%、10.8%、11.8%、13.0%、12.0%)、2位が「エビ」の5.1%(4.8%、4.7%、2020年以前は6位以下)と前年の3位からワンランク上昇し、3位が「マグロ(赤身)」の4.7%(4.6%、4.5%、4.6%、4.3%)と前回の5位から2ランク上がった。4位が「ネギトロ」の4.3%(2022年は3.1%で9位)で大幅に上昇、5位が「マグロ(中トロ)」の4.1%(5.1%、4.7%、4.5%、3.8%)で前回の2位から大幅に下がった。前回3位の「玉子」が3.3%(4.8%、4.3%、4.2%、4.7%)で8位にまで下がった。

食べたいのにガマンするネタについては1位が「マグロ(大トロ)」の21.8%(21.9%、24.6%、22.0%、22.6%、27.3%、27.3%、22.0%、39.0%、44.4%)だが、2016年から8年続けて「マグロ(大トロ)」をガマンする比率が30%を割っている。2位が「ウニ」の12.4%(9.3%、10.0%、9.6%、9.7%、9.5%、10.0%、9.6%、17.3%、16.5%)で前回の3位からワンランク上がった。3位が「マグロ(中トロ)」の11.6%(10.2%、11.4%、9.2%、9.1%、10.7%、11.1%、10.3%、18.4%、18.2%)で、前回の2位から下がった。

4位が「イクラ」の8.1%(2022年は4.7%の7位)で大幅に上昇し、5位が「ウナギ」の6.5%(5.9%、5.2%、2020年は6位以下、2019年4.5%で5位)と前回と同じだった。また、前回4位の「アワビ」が6.1%(6.6%、7.9%、5.7%、6.1%、8.3%、8.6%、7.2%、14.4%、17.8%)で6位に下がった。

「回転寿司店でたとえ1.5倍の価格に値上がりしても食べたいネタ」を聞いたところ、1位が「サーモン」の16.5%(16.5%)、2位が「マグロ(中トロ)」の10.4%(14.0%)、3位が「マグロ(赤身)」と「ハマチ、ブリ」の9.7%(前回はマグロ(赤身)が8.6%で5位、「ハマチ、ブリ」で9.5%で4位)、5位が「マグロ(大トロ)」の7.1%(10.7%の3位)だった。

回転寿司店の寿司以外の「サイドメニュー」について何品食べるかを聞いたところ、1品が29.3%(30.2%)、2品が40.3%(40.6%)で、平均は2.2品(2.1品)だった。また、よく食べるサイドメニューについては、1位が茶碗蒸しの33.9%(35.5%)、2位がみそ汁・赤だしの32.7%(33.9%)、3位がポテトフライの27.5%(26.3%)、4位がラーメンの23.1%(19.9%)、5位がうどんの20.0%(19.7%)だった。

回転寿司店の食事で経験したことがあるものを聞いたところ、1位が「1皿目が空いたらしょうゆ皿にする」の37.3%(前回31.4%で4位)、2位が「食べ終わった皿を色ごとに分けて積む」が35.9%(35.1%で1位)、3位が「安いからと食べ過ぎてしまう」で31.8%(33.0%で3位)、4位が「湯出しボタンが固くて手間取る」の30.8%、女性が38.9%(34.0%で2位、女性が42.4%)、5位が「『限定○食!』と掛け声があるとつい頼んでしまう」の18.8%(16.5%で5位)だった、

旅行で回転寿司店に行ったことがあるかを聞いたところ、「ある」が53.0%(51.0%)、「ないが、行きたいと思う」が29.6%(26.1%)だった。

回転寿司店の利用の仕方に関して「ひとり回転寿司」について聞いたところ、「ある」が37.4%(36.6%)、「ないが、行きたいと思う」が31.0%(29.6%)だった。

「デートで回転寿司に行ったことがあるか」については、「ある」が55.9%(56.5%、45.0%、49.8%、50.1%、55.4%、54.0%)だった。「ないが、行きたいと思う」は24.5%(24.3%、24.7%)だった。