資生堂パーラー本店で宮崎県産日向夏のタルト

【銀座新聞ニュース=2023年4月29日】国内最大の化粧品メーカーの資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)が運営する資生堂パーラーは5月1日から31日まで「銀座本店ショップ」(中央区銀座8-8-3、東京銀座資生堂ビル、03-3572-2147)で宮崎県産「日向夏」のタルトを発売する。

資生堂パーラー銀座本店ショップで5月1日から31日まで販売される宮崎県産「日向夏」のタルト。

春が旬の宮崎産柑橘「日向夏(ひゅうがなつ)」を盛り付けたタルト(2400円)で、日向夏の特徴であるふわふわとした白皮(アルベド)を残したカットで、ほんのり甘い独特の風味を楽しめる。

「みかんな図鑑」によると、「日向夏」は白皮(アルベド)ごと食べられる品種で、味わいはグレープフルーツより酸味が少なく、薄味でさっぱりしているのが特徴という。白皮(アルベド)は甘みがあり、果肉と一緒に食べることで、他の柑橘にはない独特の風味が楽しめるとしている。

また、露地栽培のものには種があるが、ハウス栽培にはほとんど種が入っていないものが多く、外皮も傷がつきにくく見た目もきれいという。

日向夏はリンゴをむく要領で白皮は残し、黄色い皮だけを薄くむく。日向夏の甘さのポイントはフワフワの白皮にあるので、中の白皮を残して、果実と一緒に食べると本来のおいしさを味わうことができる。

ウイキペディアによると、「日向夏」の原産地は宮崎県で、1820(文政3)年に宮崎市の真方安太郎(まがた・やすたろう)の邸内で偶発実生として自生しているのが発見され、1888(明治21)年に田村利親(たむら・としちか、1856-1934)によって、「日向夏ミカン」と命名された。ただ、発見時には酸味が強く、食べられることはなかったが、その後に広く栽培され始めた。

日向夏はユズに由来する在来品種と考えられていたが、タチバナが花粉親であることが遺伝解析で推定されている(種子親は不明)。

現在は宮崎県以外の高知県、愛媛県、熊本県、静岡県伊豆半島、神奈川県西部などでも栽培されているが、他県では小夏(こなつ)や土佐小夏(とさこなつ)、ニューサマーオレンジという別称で出荷されていることが多い。宮崎県の木原果樹会が1992年から宮崎大学農学部の指導の下に温室での「種なし栽培」に取り組み、その結果「種なし日向夏」ができるようになった。

日本における収穫量は2005年で5386トン、2010年で5714 トンで、その内訳は宮崎県55%、高知県28%となっている。

営業時間は11時から20時30分。