蔦屋書店で鈴木一世「区切り」展、絵画を視覚言語に

【銀座新聞ニュース=2023年5月19日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は5月20日から6月9日まで店内アートウォールで鈴木一世さんによる新作展「punctuation」を開く。

銀座蔦屋書店で5月20日から6月9日まで開かれる鈴木一世さんの新作展「punctuation(パンクチュエイション、区切り)」に出品される「dilute(ディルート、希薄)」(2023年、油彩、アクリル、キャンパス)。

画家の鈴木一世さんは、記憶や情報の断片を重ねて、絡まりせめぎ合う様子を鮮やかな色彩と曲線で表現している。「自分の思いを伝える唯一の手段が絵を描くこと」という鈴木一世さんは「絵画を視覚言語として捉えることで、言葉によるコミュニケーションのもどかしさから解放」されたとしている。

鈴木一世さんの作品は、「現代社会に生きる人々が抱える感情や思考が融合し、独特な形状と色彩のモチーフとして生命力を宿すようにうごめき、絡み合い、拮抗し、昇華されている」(銀座蔦屋書店)。今回は、作家自身にとっても「区切り」となるようにという想いを込めて「punctuation(パンクチュエイション、区切り)」と名付け、鈴木一世さんの今を映し出す最新作を展示する。

鈴木一世さんは2001年宮城県仙台市生まれ、2012年に住友生命子ども絵画コンクールで銀賞、2015年に住友生命子ども絵画コンクールCG部門でフランス大使館賞、2016年にドイツ大使館主催「私のドイツ」で中学生部門2位、2017年に「塩征美術展」で洋画奨励賞、宮城県高校美術展で優秀賞、高校生国際美術展で奨励賞を受賞した。

高校在学中の2018年に初個展を開き、2019年にJリーグベガルタ仙台とのコラボによる個展を仙台ユアテックスタジアムにて開き、2022年に「アディダス」とのコラボによる個展を銀座蔦屋書店と阪急メンズ大阪のギャラリーで開いている。現在、東北芸術工科大学生。

開場時間は11時から20時(最終日は17時)。また、蔦屋書店店頭とアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by美術手帖」(https://oil.bijutsutecho.com/gallery/730)でも22日11時より受け付けをはじめる。