大丸松坂屋画廊で板倉文香、岡啓介、妃耶八ら「星のように輝く」展

【銀座新聞ニュース=2023年5月24日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は5月25日から31日まで板倉文香さんら13人の画家による「コンポステーラ 星の野原展Ⅱ」を開く。

大丸松坂屋百貨店の「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で5月25日から31日まで開かれる「コンポステーラ 星の野原展Ⅱ」に出品される左から伊藤隆記さん、上から下に七尾尚子さん、九鬼匡規さん、金子圭太さん、2段目が板倉文香さん、高根沢晋也さん、久下じゅんこさん、3段目が花岡寿一さん、妃耶八さん、江副拓郎さん、4段目が岡啓介さん、鈴木那奈さん、辻信之さん。

キリスト教の3大聖地の1つ、スペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)」は聖ヤコブ(Jacob)が眠る星の野原という意味で、「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」では、さまざまな美術品がある中から、お客にとって星のように輝く1点をみつけていただきたい、として2022年からはじめたのが「コンポステーラ 星の野原展」で、今回が2回目で、13人の画家が描いた40点余の作品を展示する。

今回、出品しているのは板倉文香(あやか)さん、画家の伊藤隆記さん、鉛筆画家の江副拓郎さん、岡啓介さん、日本画家の妃耶八(きさき・やや)さん、金子圭太さん、九鬼匡規(まさちか)さん、久下(くげ)じゅんこさん、鈴木那奈さん、高根沢晋也さん、辻信之さん、七尾尚子さん、花岡寿一さん。

板倉文香さんは1994年広島県生まれ、尾道市立大学美術文化学部美術学科日本画専攻を卒業、独自の世界を鉛筆モノクロ-ムで表現している。

江副拓郎さんは1983年京都府生まれ、専門学校でデッサンを学び、鉛筆画のモノトーン作品を発表、2017年に第35回上野の森美術館大賞展で入選している。

岡啓介さんは1962年香川県生まれ、1986年に香川大学教育学部を卒業、2002年に同大学大学院を修了、2008年に新構造展で文部科学大臣賞、2018年にかわうそ新人賞2018で月刊美術賞などを受賞している。

妃耶八さんは埼玉県生まれ、21歳頃から細密ペン画による制作をはじめ、24歳頃から商業イラストレーターとなり、広告、ポスター、東芝EMIのジャケットなどを手がける。その後、官能画を描き、官能小説の表紙などを手がけ、最近は日本画を中心に描いている。

金子圭太さんは1998年北海道釧路市生まれ、武蔵野美術大学造形学部油絵学科に在学しており、2019年に佐藤太清賞公募美術展で最高賞などを受賞している。

九鬼匡規さんは兵庫県生まれ、独学にて制作活動を始め、2017年にかわうそ新人賞2017で佳作を受賞している。

久下じゅんこさんは大阪府生まれ、1992年に武蔵野美術大学空間デザイン科を卒業、在学中より小説の挿絵などを手掛け、その後、舞台美術で活躍し、2014年から絵画を制作している。

鈴木那奈さんは1987年京都府生まれ、2017年に京都造形大学大学院美術・工芸領域洋画分野を修了、2015年に三菱アートゲートプログラムで入選している。

高根沢晋也さんは1966年秋田県秋田市生まれ、1989年に東京造形大学を卒業、白日会展で佳作賞、会友に推挙(1992年に会員推挙・受賞5回)、1995年にウイーン応用美術大学にてヴォルフガング・フッターさんに師事し、「高根沢晋也絵画教室」を主宰している。

辻信之さんは1969年神奈川県横浜市生まれ、大学卒業後、ゲームソフト開発会社にCGディレクターとして勤務し、2019年にかわうそ新人賞で優秀賞を受賞している。

七尾尚子さんはかわうそ新人賞2018で次点に選ばれている。

花岡寿一さんは1968年広島県尾道市生まれ、1992年に名古屋芸術大学美術学部洋画コースを卒業、2000年に光陽展で安田火災美術財団奨励賞(2003年に文部科学大臣奨励賞、2006年に光陽会賞、2012年に第60回記念展会員記念賞、2014年に東京都知事賞)、2005年に絵の現在選抜展で金賞、しんわ美術展でグランプリ、2018年に光陽会を退会、2020年に銀座・京橋サムホール公募展2020で優秀賞などを受賞している。

キリスト教の3大聖地とはバチカン市国、エルサレムの旧市街、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを指す。ウイキペディアによると、スペインのガリシア州(Galicia)のサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路はフランス各地からピレネー山脈を越えてのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう道を指し、1993年に世界的にも珍し道がユネスコの世界遺産に登録されている。

サンティアゴ・デ・コンポステーラは新約聖書に登場するイエスの12使徒の1人、聖ヤコブ(Jacob、スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、アルファイの子ヤコブを「小ヤコブ」と呼ぶのに対して、このゼベダイの子のヤコブを「大ヤコブ」と呼ぶ。

開場時間は10時30分から20時(最終日は18時)まで。