フード協、外食4月16%増、17カ月増も厳しい経営続く

【銀座新聞ニュース=2023年5月26日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は5月25日に4月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

銀座コージーコーナーは5月26日から7月上旬まで銀座1丁目本店(中央区銀座1-8-1、池田園ビル、03-3567-5015)などで「茨城県産メロンのパフェ」(税込1400円)を販売している。メロンの果肉に、自家製メロングラニテ(果汁やリキュール、シロップなどを半凍結させたシャーベット状の氷菓)とバニラアイス、生クリーム、玄米フレーク、ジュレなどがパフェグラスの上から下まで詰められている。

それによると、4月はマスク規制の緩和や、コロナ感染症の5類移行を見据えた動きにより、消費者の外食意欲が戻り、歓送迎会や春休みの需要が好調で、訪日外国人観光客売上高(免税売上、インバウンド)も回復傾向にあり、外食全体の売り上げは前年同月比15.8%増(2019年4月比でも7.0%増)で2021年12月から17カ月連続でプラスとなった。しかし、世界情勢の変化に伴う諸コストの上昇分を価格転嫁だけで補うことは難しく、経営的には厳しい状況が続いている。

客数も6.5%増(2021年12月から17カ月連続でプラス)、客単価も8.8%増(2021年10月から19カ月連続でプラス)となっている。

業態別では、ファーストフード(FF)業態は、全体では同12.9%増、2021年3月から26カ月続けてプラスとなっている。2019年4月比では21.5%増となった。価格改定に加え、好調な新商品やテイクアウト・デリバリーの定着、店内飲食の戻りで、「洋風」は11.2%増、「和風」は17.0%増、「麺類」も商業施設立地店などの堅調により18.0%増となった。また、「持ち帰り米飯/回転寿司」は、メディア露出や価格改定により9.2%増となった。

ファミリーレストラン(FR)業態は同18.0%増、2022年3月から15カ月連続でプラス、2019年4月比では4.0%減となった。春休みやGWの始まりで、回復傾向が続き、「洋風」は17.1%増、「和風」は18.9%増となった。「中華」は新商品や各種キャンペーンなどの展開で、16.6%増。「焼き肉」は、引き続き郊外立地店舗で家族客の支持があり、加えて比較的低価格な業態では学生グループの歓送迎会が戻り、21.0%増となった。

パブ・居酒屋業態は、中小規模の歓送迎会が戻り、早い時間帯ではコロナ前と同程度の集客もあり、31.9%増となった。しかし、店舗数自体の減少は引き続き変わらず、遅い時間帯や2次会の需要は依然として弱く、2019年4月比では35.2%減となっている。

「上島珈琲店」を展開するユーシーシーフードサービスシステムズは5月25日から8月上旬まで「上島珈琲店京橋2丁目店」(中央区京橋2-8-1、八重洲中央ビル、03-5524-3355)など「上島珈琲店」で伊豆天城産の山葵(わさび)を使用した「伊豆山葵のミルク珈琲」(普通サイズ780円、ラージが900円)を販売している。伊豆天城産の本わさびと、ダブルネルドリップ方式で抽出したダブルネルドリップコーヒーを使用した「ミルク珈琲」という。トッピングにバニラアイスを使用している。

ディナーレストラン(DR)業態は訪日外国人観光客の回復、各地で再開されるイベントの急増、国内客の増加などで22.4%増で、2021年11月から18カ月連続でプラスとなった。2019年4月比では7.4%減となった。

喫茶業態はビジネス街での回復ペースはゆるやかだが、各地でイベントや伝統行事が再開されて人の流れが増え、24.3%増、2021年11月から18カ月連続でプラスとなった。2019年4月比では5.7%減だった。

日本フードサービス協会の統計は会員(事業社数)が225社(2023年3月223社、2月230社、1月236社、2022年12月225社、11月214社、10月230社、9月232社、8月239社、7月223社、6月230社、5月237社、4月228社、3月221社、2月223社、1月227社、2021年12月225社、11月224社、10月225社、9月226社、8月229社、7月219社、6月211社、5月212社、4月229社、3月225社、2月213社、1月222社、2020年12月214社、11月215社、10月221社、9月219社、8月225社、7月214社、6月203社、5月208社、4月191社、3月203社、2月205社、1月188社)。

店舗数が前年同月比1.4%減の3万6651店(2023年3月3万6589店、2月3万6690店、1月3万6919店、2022年12月3万6874店、11月3万6802店、10月3万6996店、9月3万6749店、8月3万7059店、7月3万6882店、6月3万7099店、5月3万6985店、4月3万6735店、3月3万6422店、2月3万5916店、1月3万6624店、2021年12月3万6573店、11月3万6743店、10月3万6679店、9月3万6354店、8月3万7603店、7月3万7763店、6月3万6772店、5月3万6600店、4月3万7788店、3月3万7389店、2月3万6757店、1月3万7475店、2020年12月3万7648店、11月3万7684店、10月3万7939店、9月3万8669店、8月3万8106店、7月3万7810店、6月3万8139店、5月3万8059店、4月3万7982店、3月3万9165店、2月3万9662店、1月3万5001店)が対象。

内訳はファーストフードの事業社数が55社(2023年3月55社、2月57社、1月58社、2022年12月57社、11月54社、10月57社、9月58社、8月58社、7月56社、6月58社、5月61社、4月57社、3月55社、2月57社、1月54社、2021年12月56社、11月61社、10月56社、9月57社、8月62社、7月58社、6月56社、5月55社、4月57社、3月58社、2月55社、1月56社、2020年12月54社、11月56社、10月61社、9月57社、8月57社、7月59社、6月52社、5月54社、4月50社、3月53社、2月55社、1月49社)。

店舗数が2万1194店(2023年3月2万1190店、2月2万1076店、1月2万1320店、2022年12月2万1265店、11月2万1288店、10月2万1243店、9月2万1316店、8月2万1364店、7月2万1287店、6月2万1337店、5月2万1456店、4月2万1292店、3月2万1233店、2月2万1097店、1月2万1127店、2021年12月2万1264店、11月2万1434店、10月2万1302店、9月2万1422店、8月2万1556店、7月2万1309店、6月2万1545店、5月2万1093店、4月2万1608店、3月2万1620店、2月2万1356店、1月2万1693店、2020年12月2万1774店、11月2万1807店、10月2万2003店、9月2万2093店、8月2万2070店、7月2万1635店、6月2万1806店、5月2万1703店、4月2万1821店、3月2万1552店、2月2万2261店、1月1万8957店)。

ファミリーレストランの事業社数が66社(2023年3月66社、2月66社、1月69社、2022年12月66社、3万店11月64社、10月66社、9月68社、8月69社、7月65社、6月66社、5月69社、4月66社、3月63社、2月63社、1月64社、2021年12月65社、11月62社、10月62社、9月62社、8月65社、7月60社、6月60社、5月61社、4月65社、3月61社、2月60社、1月63社、2020年12月61社、11月56社、10月57社、9月60社、8月59社、7月56社、6月55社、5月56社、4月54社、3月55社、2月55社、1月50社)。

店舗数が1万0478店(2023年3月1万0460店、2月1万0555店、1月1万0498店、2022年12月1万0534店、11月1万0439店、10月1万0619店、9月1万0251店、8月1万0770店、7月1万0642店、6月1万0625店、5月1万0379店、4月1万0458店、3月1万0335店、2月9822店、1月1万0142万店、2021年12月1万0146店、11月1万0166店、10月1万0154店、9月9989店、8月1万0305店、7月1万0019店、6月1万0145店、5月1万0204店、4月1万0592店、3月1万0151店、2月9980店、1月1万0096店、2020年12月1万0437店、11月1万0280店、10月1万0153店、9月1万0692店、8月1万0161店、7月1万0456店、6月1万0638店、5月1万0753店、4月1万376店、3月1万395店、2月1万534店、1月9556店)。

パブ・居酒屋の事業社数が33社(2023年3月34社、2月33社、1月34社、2022年12月33社、11月32社、10月35社、9月34社、8月34社、7月34社、6月35社、5月36社、4月36社、3月35社、2月36社、1月37社、2021年12月35社、11月35社、10月38社、9月37社、8月37社、7月32社、6月31社、5月32社、4月37社、3月38社、2月36社、1月38社、2020年12月35社、11月38社、10月38社、9月38社、8月39社、7月34社、6月34社、5月35社、4月32社、3月36社、2月35社、1月34社)。

店舗数が1852店(2023年3月1854店、2月1897店、1月1892店、2022年12月1927店、11月1958店、10月1989店、9月1996店、8月1849店、7月1832店、6月2017店、5月2048店、4月1847店、3月1694店、2月1835店、1月2061店、2021年12月1871店、11月1883店、10月2110店、9月1961店、8月2503店、7月2349店、6月2108店、5月2302店、4月2472店、3月2341店、2月2335店、1月2484店、2020年12月2163店、11月2420店、10月2419店、9月2539店、8月2404店、7月2334店、6月2305店、5月2332店、4月2476店、3月2849店、2月2771店、1月2326店)。

ディナーレストランの事業社数が28社(2023年3月26社、2月30社、1月31社、2022年12月29社、11月25社、10月28社、9月30社、8月31社、7月27社、6月28社、5月27社、4月28社、3月27社、2月28社、1月30社、2021年12月29社、11月26社、10月30社、9月30社、8月27社、7月30社、6月29社、5月30社、4月31社、3月29社、2月31社、1月30社、2020年12月28社、11月32社、10月31社、9月30社、8月33社、7月30社、6月28社、5月32社、4月26社、3月28社、2月29社、1月26社)。

店舗数が975店(2023年3月964店、2月1017店、1月1065店、2022年12月1028店、11月981店、10月996店、9月1081店、8月922店、7月990店、6月1009店、5月959店、4月995店、3月1018店、2月1040店、1月1100店、2021年12月1129店、11月1098店、10月1090店、9月923店、8月940店、7月944店、6月1002店、5月1012店、4月1084店、3月1075店、2月1137店、1月998店、2020年12月1057店、20年11月1162店、10月1159店、9月1126店、8月1229店、7月1135店、6月1141店、5月1182店、4月1114店、3月1177店、2月1071店、1月983店)。

喫茶の事業社数が23社(2023年3月24社、2月24社、1月23社、2022年12月22社、11月23社、10月24社、9月23社、8月25社、7月24社、6月24社、5月25社、4月22社、3月23社、2月22社、1月22社、2021年12月21社、11月22社、10月20社、9月21社、8月21社、7月20社、6月19社、5月19社、4月18社、3月21社、2月18社、1月17社、2020年12月19社、11月17社、10月18社、9月20社、8月21社、7月18社、6月17社、5月16社、4月14社、3月15社、2月14社、1月13社)。

店舗数が1897店(2023年3月1888店、2月1899店、1月1898店、2022年12月1893店、11月1913店、10月1900店、9月1887店、8月1901店、7月1900店、6月1856店、5月1901店、4月1897店、3月1905店、2月1908店、1月1963店、2021年12月1918店、11月1924店、10月1783店、9月1831店、8月2100店、7月2894店、6月1809店、5月1815店、4月1775店、3月2009店、2月1815店、1月1962店、2020年12月1992店、11月1830店、10月2014店、9月2055店、8月2053店、7月2062店、6月2067店、5月1886店、4月2004店、3月2049店、2月1876店、1月2042店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の4月の売上高(既存店)は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1944店)が前年同月比22.0%増と2021年3月から26カ月続けてプラス、2位の日本マクドナルド(国内直営店とフランチャイズ店の店舗数2964店)が同9.1%増と2020年7月から34カ月続けてプラス、3位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数2979店)は同18.9%増と13カ月続けてプラス、4位のFOOD&LIFE COMPANIES(スシロー、国内店舗数639店)が同15.2%減と2022年6月から11カ月続けてマイナスとなっている。