丸善日本橋で任性珍・大石祐子夫婦が木の器展、花器、椀、皿等

【銀座新聞ニュース=2023年5月31日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は5月31日から6月6日まで3階ギャラリーで任性珍さんと大石祐子さんによる「木と漆の器展 」を開く。

丸善・日本橋店で5月31日から6月6日まで開かれる任性珍さんと大石祐子さん夫婦による「木と漆の器展」のフライヤー。

韓国出身の木漆工芸家の任性珍(いむ・そんじん)さんとその妻で工芸家の大石祐子さんが2015年から6回目の夫婦展を開く。任性珍さんと大石祐子さんは2005年に群馬県安中市に工房「世二(せい)」(群馬県安中市下秋間279、027-382-9626)を開設して、木工ろくろによる木地加工から漆塗りまで一貫して制作している。

2人によると、「木という不思議なモノは器の形になると他の素材にはない魅力が生まれ」るという。木は熱の伝導率が低く、保温性が高いという性質があり、コップやぐい呑にアイスコーヒーや冷酒などを入れておいても結露しないし、テーブルの上が水浸しになることもない。その上、「なかなか氷が溶けず冷たさを長持ちするのです。湿気の多い日本の夏にその力を発揮」するとしている。今回も、花器、盛器、棗(なつめ)、ボウル、椀、皿、コップ、ぐい呑、時計などを展示販売する。

大石祐子さんは1972年神奈川県川崎市生まれ、1996年に東京大学工学部都市工学科環境衛生コースを卒業、2000年から2004年まで石川県挽物ろくろ技術研修所で川北良造さんらから木工ろくろと漆塗りを学び、その間に水上隆さんに師事し、2005年に工房「世二」を開設し、群馬周辺と東京などで展示会を中心に活動している。

任性珍さんは1974年韓国忠清南道生まれ、1999年の韓国の韓南大学造形芸術学部応用美術科を卒業、木漆工芸を専攻、2000年から2004年まで石川県挽物ろくろ技術研修所で川北良造さんらに木工ろくろと漆塗りを学び、宮本常吉さんの指導を受け、2005年に工房「世二」を開設した。現在、日本工芸会正会員。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)。