【銀座新聞ニュース=2023年9月18日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は9月20日から26日まで3階ギャラリーで「丸善秋の絵画セール」を開く。
今回は、ヨーロッパで学んだ油彩画に、桃山美術や琳派、南画といった日本の伝統的な美術を取り入れ、装飾的な世界で知られた洋画家の梅原龍三郎(1888-1986)や日本の風景画家で「国民的画家」として知られる東山魁夷(1908-1999)ら日本の巨匠たちの版画を展示販売する。
出品されるのは、梅原龍三郎、東山魁夷のほかに、シルクロードの画家で、東京藝術大学学長(1989年から1995年、2001年から2005年)を務めた平山郁夫(1930-2009)、日本画家で「帝展」や「院展」にたびたび落選し、「落選の神様」とまでいわれながら、1989年に文化勲章を受賞した片岡球子(1905-2008)、日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した加山又造(1927-2004)、女性画や静物を生き生きと描いた小倉遊亀(1895-2000)、上村松篁(1902-2001)の子息で、花鳥画の第一人者として知られる元京都市立美術大学副学長の上村淳之さん(1933年生まれ)。
日本画家で京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)元学長、同大学付属康耀堂美術館館長の千住博さん(1958年生まれ)、東京藝術大学名誉教授で、「人物画」シリーズや花鳥画を得意とし、桜、牡丹の絵画で知られる日本画家の中島千波さん(1945年生まれ)、舞妓やエキゾティックな女性画、春夏秋冬の花々を描く日本画家で、京都市立芸術大学客員教授の森田りえ子さん(1955年生まれ)。
中村渓男(たにお、1921-2001)の子息で、四季の風景を題材とする日本画で知られる中村宗弘さん(1950年生まれ)、岩彩、箔、墨、コラージュなど多彩な技法を駆使し、現代の琳派」と称される順天堂大学国際教養学部客員教授の平松礼二さん(1941年生まれ)、平成の「琳派継承者」と呼ばれ、瀬戸内寂聴(1922-2021)の「源氏物語」の現代日本語文法訳に54帖の原画を描いた石踊達哉さん。
リアリズムの作風と、ヨーロッパの古典絵画の技法を現地での研究をもとに追求し続ける青木敏郎さん(1947年生まれ)、洋画家で、風景画や民家を描く、「失われた民家百景」シリーズで知られる林喜市郎(1919-1999)、洋画家で「世界のオギス(Oguiss)」として知られた荻須高徳(1901-1986)。
阿蘇山を好んで描き、「阿蘇の田崎」と呼ばれ、晩年は「朱富士」を描いた洋画家の田崎広助(1898-1984)、バラの絵で知られる洋画家、中川一政(1893-1991)、孤高の洋画家で、自宅の虫や花を描き続けた熊谷守一(1880-1977)、アメリカ在住でレーザーやホログラムを駆使した現代美術家、ヒロ・ヤマガタ(1948年生まれ)さんら。
開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。