【銀座新聞ニュース=2023年10月27日】ギャルリーためなが(中央区銀座7-5-4、03-3573-5368)は10月28日から11月26日まで北川麻衣子さんによる個展「花勧請」を開く。
画家の北川麻衣子さんは黒色のダーマトグラフ(油性鉛筆)だけを使い、媒体となる白い紙に黒一色でモノクロームの世界を描き続けている。日本の野の草花を背景に、動物たちが画中の主人公として登場する。彼らは人間の装束に身を包み、時には歌い踊り、人形劇や合戦の真似事に興じるなど、見る者を愉しく不思議な黒の世界へと誘う。
北川麻衣子さんにとって黒や闇は「好奇心や想像を掻き立てる入り口」という。黒の世界で記憶の欠片(かけら)が想像と結びつき、変幻自在に現れる輪郭を追いかけていくと、ふと画面に花が咲く瞬間があり、花がきっかけとなり、生き物たちがその姿を現し、幻想世界が展開される。タイトルの「花勧請(はなかんじょう)」にはその花の訪れを願い、祝う作家の想いが込められている。今回は新作約40点を展示する。
北川麻衣子さんは1983年埼玉県生まれ、2010年に東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業、2012年に同大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究室博士課程を修了した。2006年から個展を開き、2013年にシンガポールで個展を開いた。
2017年に台湾・台北でグループ展「アート・タイペイ(ART TAIPEI)2017」に参加(2018年、2019年も出品)、2018年に香港の「ファイン・アート・アジア(FINE ART ASIA)2018」に参加(2019年も出品)、2019年にベルギー・ブリュッセル、フィリピン・マニラのグループ展にも出品している。
28日16時から18時まで北川麻衣子さんが来場してレセプションを開く。
開場時間は11時から19時(日曜日、祝日は17時)まで。入場は無料。