【銀座新聞ニュース=2023年11月12日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は11月15日から21日まで4階ギャラリーで「空想カフェ展Vol.1 ちょっと迷い込んだカフェタイム」を開く。
絵画、うつわ、オブジェの9人の作家がカフェに集うという設定で、作品を出品する。今回は、日本画家の阿部千鶴さん、油彩画家で「現代メルヘン作家」といわれるノブ・サチさん、イラストレーターの館野明日佳さん、ガラス作家の広田ちゆきさん、同じくガラス作家の小林利華さん、陶芸家の近藤賢(たかし)さん、陶芸家の田中陽子さん、陶器造形作家のカミクボユウスケさんが作品を展示する。
阿部千鶴さんは1970年広島県生まれ、1993年に東京藝術大学美術学部日本画専攻を卒業、1994年に第5回臥龍桜日本画大賞展で入選(1996年入選)、1995年に同大学大学院修士課程を修了、1996年に第23回創画展で初入選(以後、2003年を除き毎年入選、2007年に奨励賞、2009年に創画会賞)、1997年に第23回春季創画展初入選(以後、2004年を除き毎年入選)、現在、創画会准会員。
ノブ・サチさんは1968年兵庫県神戸市生まれ、大阪芸術大学を卒業、1999年から百貨店などで個展を開き、2003年に長野県にアトリエを移し、個展のほか、日本生命保険相互会社のカレンダーをはじめ、多くの企業のカレンダーを手掛けている。2008年に絵本「ピコットのもりのおともだち」を刊行し、2012年に瀬戸内市立美術館で個展を開き、2016年にニチレイ、マルヰガスのカレンダーを手掛けている。
館野明日佳さんは1980年生まれ、現在、栃木県栃木市で制作している。
広田ちゆきさんは大学卒業後に、ガラス工房を経て、「FUSION FACTORY(ヒュージョンファクトリー)野口硝子」に入所し、ガラス作品を制作している。
小林利華さんは1995年北海道生まれ、2018年に秋田公立美術大学美術学部美術学科ものづくりデザイン専攻を卒業、「FUSION FACTORY 野口硝子」に入所し、2019年に第1回北近江サケグラス公募展で入選、神奈川県展で入選し、2023年よりフリーの吹きガラス作家として活動している。
近藤賢さんは1980年福島県浪江町生まれ、2005年に文星芸術大学大学院を修了、栃木県益子町にある益子陶芸美術館に勤務、2010年に福島県浪江町に戻り、「大堀相馬焼陶吉郎窯」で作陶するも、2011年の東日本大震災の影響により福島県いわき市に工房を移して制作している。現在、現代工芸美術家協会会員。
田中陽子さんは1992年石川県生まれ、2015年に金沢美術工芸大学工芸科を卒業、2017年に同大学大学院美術工芸研究科修士課程を修了、同年に金沢卯辰山工芸工房技術研修者陶芸工房に入所している。2013年に第69回金沢市工芸展エムザ社長賞(2016年に北陸放送社長賞)、現在形の陶芸萩大賞展で佳作(2016年に岩国美術館賞)、2014年に京展で館長奨励賞、2014年に国際滝富士美術賞で優秀賞、2015年に「マイヤー×信楽大賞」日本陶芸の今一伝統と革新で入選している。
カミクボユウスケさんは1977年東京都生まれ、2010年に森魚工房(東京都練馬区)で陶芸を習い始め、2014年に群馬県高崎市で初個展、従来の陶芸の枠にとらわれず、陶器とは思えない個性的な作品を作り続けており、ロボット化したいろいろな生き物や蒸気機関をモチーフに自由な発想でスチームパンクやファンタジーの世界を表現している。
開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。