TOEI「翔んで埼玉2」でGACKT、二階堂ふみ、益若つばさら初日挨拶

【銀座新聞ニュース=2023年11月16日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は11月23日から丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で一般公開される「翔んで埼玉-琵琶湖より愛をこめて」の初日にGACKTさん、二階堂ふみさんらによる舞台あいさつを開く。

11月23日から一般公開される「翔んで埼玉-琵琶湖より愛をこめて」((C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会)。

23日15時50分の回上映終了後と19時40分の回上映前に、監督の武内英樹さんをはじめ、埼玉解放戦線を率いる主人公「麻実麗」役のGACKT(ガクト)さん、父親が東京都知事で、麗の運動を支援する「壇ノ浦百美」役の二階堂ふみさん、麗の家に住み込む家政婦「おかよ」役の益若(ますわか)つばささん、

滋賀解放戦線員の一員で、桔梗魁(杏さん)と共に滋賀の通行手形を撤廃するため、京都で偵察を行う「近江美湖」役の堀田真由さん、滋賀解放戦線員の一員で美湖の兄「近江晴樹」役のお笑いコンビ「野性爆弾」のくっきー!さん、滋賀解放戦線の初代リーダー「滋賀のジャンヌダルク」役の高橋メアリージュンさん、「京都市長」役の川崎麻世さん、大阪府知事の嘉祥寺晃(片岡愛之助さん)の妻で「神戸市長」役の藤原紀香さんが舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、「翔んで埼玉」はマンガ家の魔夜峰央(まや・みねお)さんが「花とゆめ」(白泉社)の1982年冬の別冊、1983年春の別冊、夏の別冊に3回に分けて連載された作品が原作で、自ら住んでいる埼玉県を「おちょくる面白さ」を狙ったが、第3話まで執筆した後、魔夜峰央さんが神奈川県横浜市に転居し、その後も連載を続けると、単に埼玉県に対する悪意のある作品となってしまうため、連載を中断し、「未完のマンガ作品」となっている。

1986年に、白泉社より短編集「やおい君の日常的でない生活」に収録される形で刊行されたが、このときはあまり話題にならなかった。2015年にSNSなどインターネット上で本作の内容が話題になり、宝島社より「このマンガがすごい!コミックス(comics)翔んで埼玉」として復刊された。さらに、テレビ番組で取り上げられると、反響を呼んで、宝島社は当初、初版2万5000部の発行を予定していたが、反響の大きさを見て、部数を20万部へと増刷した。2016年2月時点で発行部数は50万部を突破した。

2019年2月22日に実写映画版が公開され、興行収入37億6000万円の大ヒットを記録した。2021年8月に2022年に実写映画版の続編「翔んで埼玉ー琵琶湖より愛をこめて」が公開予定であることが発表されたが、主演俳優の体調不良により撮影は延期となっていた。2022年10月に撮影が再開され2023年に公開予定であることが発表された。

また、映画公開後の2019年8月25日に投開票された埼玉県知事選挙では、埼玉県選挙管理委員会が本作品を採用し、「無関心は、ださいたま!」などと自虐的に知事選への投票を促すYouTube動画が15万回再生され、投票率も32.31%と16年ぶりに30%台を回復した。さらに、10月27日に投開票された参議院埼玉県選挙区補欠選挙の啓発広告でも採用された。

監督は前作で日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞した武内英樹さん、脚本も同じく前作で日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞した徳永友一さんが担当している。

物語は東京都民から迫害を受けていた埼玉県人が、麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍によって自由と平和を手に入れたところからはじまる。麗は「日本埼玉化計画」を推し進め、埼玉県人の心をひとつにするため、越谷に海を作ることを計画する。

そのために必要な白浜の美しい砂を求めて和歌山へと向かう。そこで麗は、関西にもひどい地域格差や通行手形制度が存在しているのを目の当たりにする。そして大阪のめぐらせた陰謀が、やがて日本全土を巻き込む東西対決へと発展していく。

武内英樹さんは1966年神奈川県生まれ、千葉県育ち、1990年に早稲田大学社会科学部を卒業、1990年にフジテレビに入社、演出補を担当し、1996年に「みにくいアヒルの子」で初演出、その後、多くのテレビドラマの演出を手掛け、1998年に「神様、もう少しだけ」で第18回ザテレビジョン ドラマアカデミー賞で監督賞、タイトルバック賞を受賞、1999年に「彼女たちの時代」でザテレビジョン ドラマアカデミー賞で監督賞を受賞した。

2005年に「電車男」、2006年に「のだめカンタービレ」でザテレビジョン ドラマアカデミー賞で監督賞、音楽賞を受賞、世界のドラマの祭典ソウルドラマアワード2007において「のだめカンタービレ」で最優秀監督賞、最優秀音楽監督賞、最優秀作品賞を受賞している。

映画監督としては2009年に「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」でデビューし、2010年に「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」で総監督を務め、2012年に映画「テルマエロマエ」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、イタリアウディネ国際映画祭でマイムービーズ賞(ネットによる観客賞)を受賞した。2015年にドラマ「デート-恋とはどんなものかしら」でギャラクシー賞2014選奨受賞、ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞の監督賞、最優秀作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞を受賞した。2023年3月末にフジテレビを退職している。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、17日11時締め切り。18日10時から一般発売する。料金は2200円均一。