日比谷「夜明け」公開で松村北斗、上白石萌音、りょうら挨拶

【銀座新聞ニュース=2024年1月30日】おもちゃ業界第3位のバンダイナムコホールディングス傘下で、映像事業会社のバンダイナムコフィルムワークス(渋谷区恵比寿1-18-14、恵比寿ファーストスクエア)と中堅の映画配給会社のアスミック・エース(千代田区丸の内1-8-1、丸の内トラストタワーN館、03-6760-8558)は2月10日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「夜明けのすべて」の公開を記念して、出演者などによる舞台あいさつを開く。

2月9日から一般公開される「夜明けのすべて」((C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会)。

2月10日9時の回上映終了後と12時25分の回上映前に、監督の三宅唱さんをはじめ、栗田金属の新入社員「山添孝俊」役の松村北斗さん、栗田金属の事務系社員「藤沢美紗」役の上白石萌音さん、藤沢美紗の母親「藤沢倫子」役のりょうさん、栗田金属の社長「栗田和夫」役の光石研さんが舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、「夜明けのすべて」は小説家の瀬尾まいこさんが2020年10月に水鈴社より刊行した同じ題名の小説が原作で、三宅唱さんが監督を務めた。2024年2月に開かれる第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されている。作品は人生は思っていた以上に厳しいものがあるけれど、きっと誰かの心を癒せる救いの道は残されている。この作品はそんな負の心を抱いてきた人たちに送る、生きるのがほんの少しだけ楽になる、心が温かくなる物語としている。

物語はPMS(月経前症候群)のせいで月に1度イライラを抑えられなくなる美紗は、会社の同僚・山添のある行動がきっかけで八つ当たりをしてしまうところからはじまる。転職してきたばかりなのにやる気がなさそうに見える山添だったが、そんな彼もまた、パニック障害を抱え生きがいも気力も失っていた。

職場の人たちの理解に支えられながら過ごす中で、美紗と山添の間には、恋人でも友達でもない同志のような特別な感情が芽生え、やがて2人は、自分の症状は改善されなくても相手を助けることはできるのではないかと思い始める。

三宅唱さんは1984年北海道札幌市生まれ、2007年に映画美学校第10期フィクション・コース初等科を修了、2009年に一橋大学社会学部を卒業、同年に短編映画「1999」、2005年に短編映画「4」、2006年に短編映画「マイムレッスン」、2008年に短編映画「スパイの舌」を手がけ、2010年に長編「やくたたず」の監督を手がけた。

2012年に長編映画「Playback(プレイバック)」の監督を務め、第27回高崎映画祭で新進監督グランプリ、2013年に同作品で第22回日本映画プロフェッショナル大賞で新人監督賞、2022年に「ケイコ 目を澄ませて」の監督を手がけ、第77回毎日映画コンクールで監督賞、第96回キネマ旬報ベスト・テンで読者選出日本映画監督賞、第32回日本映画批評家大賞で監督賞、2023年に第45回ヨコハマ映画祭で監督賞を受賞している。

チケットはすでに先行抽選を販売中で、31日23時59分締め切り。2月3日10時から一般発売する。料金は全席指定で2200円均一。