【銀座新聞ニュース=2024年2月2日】松竹、東宝、東映、KADOKAWAの映画製作配給大手4社で構成される一般社団法人「日本映画製作者連盟」(中央区日本橋1-17-12、日本橋ビルディング、03-3243-9100)はこのほど、2023年の映画概況を発表した。
それによると、映画の興行収入は前年比3.9%増の2214億8200万円(2022年2131億1100万円、2021年1618億9300万円、2020年1432億8500万円、2019年2611億8000万円)で、3年続けて前年を上回った。邦画が同1.1%増の1481億8100万円で3年連続増(2022年1465億7900万円、2021年1283億3900万円、2020年1092億7600万円、2019年1421億9200万円、過去最高は2016年の1486億0800万円)、洋画が同10.2%増の733億0100万円(2022年665億3200万円、2021年335億5400万円、2020年340億0900万円、2019年1189億8800万円、過去最高は2002年の1434億8600万円)で2年続けて前年を上回った。
入場者数は同2.3%増の1億5553万5000人(2022年1億5200万5000人、2021年1億1481万8000人、2020年1億0613万7000人、2019年1億9491万人)で、3年連続増だった。一方、平均入場料金は前年より22円増えて(同1.6%増)1424円(2022年1402円、2021年1410円、2020年1350円、2019年1340円)だった。
公開本数は同24.6%増の1232本(2022年1143本、2021年959本、2020年1017本、2019年1278本)と2年続けての増加だった。うち、邦画が676本(2022年634本、2021年490本、2020年506本、2019年689本)、6.6%増、洋画が556本(2022年509本、2021年469本、2020年511本、2019年589本)、9.2%増だった。スクリーン数は3653スクリーンで(2022年3634、2021年3648、2020年3616、2019年3583)で、前年より19スクリーン増えた。
ODS作品(Other Digital Stuff、非映画コンテンツ、主に音楽ドキュメンタリーを指す)の興行収入は同103.4%増の300億2200万円(2022年は147億6300万円)、うち、邦画が同82.8%増の141億4800万円(77億3900万円)、洋画が同275.4%増の41億5900万円(11億800万円)、中継が同98.0%増の117億1500万円(59億1700万円)だった。
邦画と洋画を合わせた年間のトップ10は1位が邦画「THE FIRST SLAM DUNK(ファースト・スラム・ダンク」(2022年12月3日公開、158.7億円)、2位が洋画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(2023年4月28日公開、140.2億円)、3位が邦画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」(2023年4月14日公開、138.8億円)、4位が邦画「君たちはどう生きるか」(2023年7月14日公開、88.4億円)、5位が邦画「キングダム 運命の炎」(2023年7月28日公開、56億円)。
6位が邦画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」(2023年11月3日公開、55.9億円)、7位が洋画「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(パートワン)」(2023年7月21日公開、54.3億円)、8位が邦画「ミステリと言う勿れ」(2023年9月15日公開、48億円)、9位が邦画「劇場版『TOKYO MER-走る緊急救命室』」(2023年4月28日公開、45.3億円)、10位が邦画「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」(2023年3月3日公開、43.4億円)。