【銀座新聞ニュース=2024年5月25日】中堅の映画配給会社のギャガ(港区南青山2-22-8、TYビル)は5月31日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「告白 コンフェッション」が公開されるの記念して、出演者らによる舞台あいさつを開く。
5月31日18時30分の回上映終了後に、監督の山下敦弘(のぶひろ)さんをはじめ、主人公の大学山岳部0Bの「浅井啓介」役の生田斗真さん、同じく主人公の韓国人留学生で大学山岳部0Bの「リュウ・ジヨン」役のヤン・イクチュンさん、浅井やジヨンと一緒に登山中に行方不明になった「西田さゆり」役の奈緒さんが舞台に登場してあいさつする。また、作画を手がけたかわぐちかいじさんが特別ゲストして登壇する。
ウイキペディアによると、「告白 CONFESSION(コンフェッション)」は福本伸行さんが原作で、かわぐちかいじさんが作画を手がけたマンガが原作で、講談社の隔週刊マンガ誌「ヤングマガジンアッパーズ」(1998年から2004年まで刊行)に1998年創刊号から12号まで連載され、単行本は全1巻で講談社から刊行されている。
物語は大学山岳部のOBで親友の浅井とジヨンは、16年前の大学卒業登山中に行方不明となり事故死とされた同級生・西田さゆりの17回忌の慰霊登山に出かけるが、猛吹雪で遭難してしまう。脚に大怪我を負ったジヨンは自分の死を確信し、16年前に自分がさゆりを殺害したと浅井に告白する。
自身の犯した罪に苛まれ続けてきたジヨンは苦しみから解放され安堵するが、その直後、眼前に山小屋が出現し、2人は命を取り留める。親友の最期の告白を聞いてしまった男と、うっかり言ってしまった男。薄暗い山小屋で救助隊の到着を待つなか、2人の間には気まずく不穏な空気が流れ始める。
山下敦弘さんは1976年愛知県半田市生まれ、大阪芸術大学芸術学部映像学科を卒業、卒業制作として撮った「どんてん生活」(1999年)のビデオを英国の映画評論家、トニー・レインズ(Tony Rayns)さんが注目し、国際映画祭に出品された。
大学の同級生だった向井康介(むかい・こうすけ)さんとの共同脚本により「どんてん生活」のほか、「ばかのハコ船」(2002年)、「リアリズムの宿」(2003年)の通称「ダメ男3部作」を20代で完成させ、そのオフビートな作風から「日本のアキ・カウリスマキ」や「日本のジム・ジャームッシュ」などと称された。
2005年に女子高生を主役にした「リンダ リンダ リンダ」を監督し、「天然コケッコー」で第32回報知映画賞・最優秀監督賞を受賞した。2014年に「咲くやこの花賞」(文芸その他部門)を受賞した。俳優としても、自作や他の監督作に出演している。2015年にドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」において、「東京ドラマアウォード2015」の演出賞を受賞している。2024年の第77回カンヌ国際映画祭監督週間に久野遥子さんとの共同監督によるアニメ映画「化け猫あんずちゃん」が出品されている。
チケットはチケットぴあを通じて、先行抽選を受付中で、26日23時59分締め切り。29日10時から一般発売する。料金は全席指定で2200円均一。作品は「P12」(小学生以下には助言・指導が必要)に指定されている。