【銀座新聞ニュース=2024年6月24日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は6月24日から29日までグループ展「第14回墨の表現展」を開いている。
石川功さんをはじめとする19人の平面画家が墨に挑戦して描いた作品を展示する。今回が14回目になる。
今回、出品するのは、青木園(その)さん、青木洋子(ひろこ)さん、石川功さん、磯崎式子さん、内田信さん、置鮎(おきあい)早智枝さん、尾崎悦子さん、園城寺(おんじょうじ)建治さん、佐々(さっさ)順子さん、鶴巻美智子さん。
道佛仁子(どうぶつ・じんこ)さん、中島けいきょうさん、深尾良子さん、舩坂芳助(ふなさか・よしすけ)さん、箕輪香名子さん、諸星浩子さん、山口俊朗さん、山本裕子さん、わかなみえさん。
青木園さんは1967年に多摩美術大学油画科を卒業、2011年にエイズチャリティ展で芸術大賞、2018年に英国ロンドンのメニアギャラリー展示会で審査員特別賞、2019年にUAEの「JARDAN(ジャルダン)」展で審査員特別賞などを受賞、2020年にリトアニア「国際平和美術展」に出品している。
青木洋子さんは1942年岐阜県岐阜市生まれ、1966年に東京藝術大学油画科を卒業(牛島教室)、1968年に「沼津美術研究所」を設立、1975年に「海を描く現代絵画コンクール展」で入選、1983年から1986年まで「星を降ろすパフォーマンス『星、宇宙、生』」を行い、1987年に日仏現代美術展水墨画部門で優秀賞、2006年にウクライナ・キーウ(キエフ)で個展を開く。
石川功さんは1956年愛媛県西条市生まれ、1975年から1988年まで旺玄展に出品(1979年に牧野虎雄賞、1980年に旺玄賞、1986年と1988年に努力賞)、1982年にフランス・パリ国立美術大学(エコール・ナショナル・デ・ボザール)を修了、1988年に行動展に出品(1993年に奨励賞、1996年に安田火災美術財団奨励賞、1997年に行動美術賞)、1995年にTAMON(たもん)賞展で優秀賞、1996年に人間賛歌大賞展で大賞、1998年に安田火災美術財団奨励賞展、現代日本絵画展で佳作、2000年に別府現代絵画展で優秀賞、2001年に三浦美術館大賞展で佳作、2002年にサムホール大賞展で優秀賞などを受賞している。
磯崎式子さんは富山県生まれ、1972年に女子美術大学芸術学部芸術学科造形学専攻を卒業、2012年に第38回美術の祭典東京展で優秀賞、2015年に第14回環太平洋展でカナダ国際文化交流協会賞、第19回一陽会東京展で東京一陽賞、第61回一陽展で特待賞(2017年に一陽賞、2019年に会員賞)、2018年に第7回「ドローイングとは何か」展で準大賞などを受賞している。
内田信さんは1930年岡山県生まれ、武蔵野美術大学を卒業、新象作家協会初出品で協会賞、東京展で東京展賞、リキナテックスビエンナーレで特別賞、松涛美術館賞展で佳作賞などを受賞している。
置鮎早智枝さんは1950年石川県生まれ、1972年にセツモードセミナー(デザイン学校)ギャラリー勤務の傍ら、イラスト、ポスターなどのデザインの仕事を始め、2000年に女流画家協会展に出品(以降毎年出品)、2001年に新制作展に出品(2003年から2006年と2008年に出品)、2008年に「全日中展」で佳作賞、同年に「風展‐紙の作品展」に出品(2009年も)している。現在、日本美術家連盟会員、新制作協会協友。
尾崎悦子さんは1942年栃木県宇都宮市生まれ、1965年に東京教育大学(現筑波大学)芸術学科絵画専攻を卒業、1971年から1972年まで美学校油彩画工房に在籍、1992年に安井賞展に出品、2001年以降に主に個展を開いている。
園城寺建治さんは1946年茨城県生まれ、1973年に渡仏、アトリエ17(パリ)で学び、さまざまな国際展に出品し、第2回さっぽろ国際版画ビエンナーレで富士通賞、国展で国画新人賞、野島賞、国画賞、第15回青木繁記念大賞展で奨励賞などを受賞している。
佐々順子さんは2008年から2009年に春陽会展で入選、2009年に日本版画協会展で入選、2014年に国画会で前田賞、2018年に第92回国展で会友賞、新準会員に推挙、2023年に第92回国展で準会員優作賞、新会員に推挙されている。
鶴巻美智子さんは1986年から個展を開き、1998年に安田火災美術団体奨励賞展に参加、2000年に韓国のグループ展に出品、2005年にタイのグループ展に参加、2006年にアメリカのグループ展などに出展している。新象作家協会会員、日本美術家連盟会員。
道佛仁子さんは1986年から2019年まで国内のほか、韓国、ドイツなどで個展を開いている。
中島けいきょうさんは1936年神奈川県横浜市生まれ、父親が画家で、 画家の片岡球子(1905-2008)の師だった中島清之(きよし、1899-1989)の長男で、次男が美術評論家の日夏露彦さん、3男が「花の画家」として知られる日本画家の中島千波さん。シェル賞美術展やACCサンデエゴ美術展、現代日本美術展などに出品し、インド・ニューデリー国際アートフェステバルや日韓国際美術展に参加し、神奈川国際版画アンテパンダン展委員長も務め、版画集団「版17」のメンバーで、2017年に初めて詩集を刊行した。
深尾良子さんは埼玉県川越市生まれ、女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻を卒業、1996年に茨城県展で入選(1998年、1999年、2000年に奨励賞、2002年に特別賞)、1997年に女流画家協会展で入選(2004年まで毎年出品)、2000年に新制作展で入選、2002年に第1回利根山光人記念大賞ビエンナーレきたかみで入選、門前町現代きりえ特別展で優秀賞、2007年に新象展でクサカベ賞、佳作賞(2008年、2009年に出品、2010年に協会賞)を受賞している。
舩坂芳助さんは1939年岐阜県吉城郡(現飛騨市)生まれ、1962年に多摩美術大学絵画科を卒業、在学中の1960年に日本版画協会展に入選、1970年に第7回東京国際版画ビエンナーレで京都国立近代美術館賞、1973年に国際青年美術家展で読売新聞社賞、1976年に文化庁芸術家在外研修員として英国、アメリカに滞在、1986年に国際交流基金よりジャカルタ芸大、バンドン工科大学タマン・ブダヤ・アートセンターに派遣され、版画制作を指導、1992年に多摩美術大学版画科非常勤講師(1995年まで)、2012年に紺綬褒章、2023年に岐阜県芸術文化顕彰を受賞している。現在、日本版画協会監事。
箕輪香名子さんは東京都生まれ、1971年に女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻を卒業、2007年に春陽展で奨励賞、春陽会会友、2011年に同会版画部会員、2012年に第48回神奈川県美術展で神奈川県立近代美術館賞を受賞している。
諸星浩子さんは1974年東京都生まれ、1995年に女子美術大学短期大学部造形科絵画専攻を卒業、1996年に同大学短期大学部専攻科絵画専攻を卒業、2002年に同大学短期大学絵画研究生を修了、2006年に第83回春陽展で入選(2007年に第84回で入選、2008年に第85回で入選、2009年に第86回で入選、2010年に第87回で入選賞候補、2011年に第88回で奨励賞、2012年に第89回で奨励賞、2013年に第90回で奨励賞)。
2007年に第20回春陽会東京研究会球の会で研究賞、2010年5月に春陽会会友推挙、同年7月に日本美術家連盟会員推挙、2011年に日本美術家連盟新会員奨励展に出品、2015年に春陽会会員推挙、現在、春陽会会員、美術家連盟会員。
山口俊朗さんは1949年生まれ、1980年から1982年に神奈川県版画アンデパンダン展に出品、1983年に韓国の第2回釜山青年ビエンナーレに出品、同年に個展を開き、1984年から1986年まで毎年、銀座・藍画廊で個展、1987年と1989年に神田のときわ画廊で個展を開いた。
2004年から2010年に韓国ソウルで開かれた平和国際現代美術展に出品、2006年に韓国の光州で開かれた亜細亜国際現代美術展に出品、2005年から2010年まで埼玉県で開かれた国際野外の表現展に参加、2013年にスペイン・グランカナリアで開かれたスペイン日本交流400年記念美術展に出品、2014年にベトナム・ホーチミン市美術博物館で開かれた日越現代美術展2014に出品、2015年に小田原ビエンナーレ現代美術展に出品、2016年に銀座の「The 3 Focuses展」に参加している。
山本裕子さんは帝京大学薬学部を卒業、東京大学病院研修生を修了、薬剤師を経て、アメリカ・ロサンゼルスの「Otis College of Art and Design(オーティスカレッジ)」に留学し、女子美術大学短期大学部専攻科を修了し、2000年に講談社FS展で住田茂賞、2005年に第1回世界絵画大賞展「もうひとつのせかいYES展」でYES賞(2009年に東京スライダ賞)。
2010年に第17回新作家展でクサカベ賞、2013年に第10回熊谷守一大賞展で賞候補、
2018年に第39回神奈川東京新制作絵画展で神奈川東京新制作賞などを受賞している。2006年から2015年まで講談社FSこども美術学園(アトリエぱぴえ)で講師を務め、現在、日本美術家連盟会員。
わかなみえさんは1974年から個展を開いており、2015年、2021年にギャラリー檜で個展を開いている。
開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。