【銀座新聞ニュース=2024年7月11日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は7月11日から17日まで市川光鶴さん、卯野和宏さんらによる「Rethinkー写実を再考する」を開く。

大丸松坂屋百貨店の「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で7月11日から17日まで開かれる「Rethinkー写実を再考する」のフライヤー。
今回は作家の写実表現を通して「Realism(リアリズム)」とは何かについて考える。14人の作家の表現から「写実絵画の進化についてRethink(リシンク、再考)して」ほしいとしている。
出品するのは、市川光鶴(みつる)さん、卯野和宏さん、王子駿(おう・ししゅん)さん、小林宏至さん、小森隼人さん、津村果奈さん、中尾直貴さん。
ナカジマカツさん、永瀬武志さん、色鉛筆で描く画家のHiroshi Hayakawa(早川博司)さん、舟木誠一郎さん、益村千鶴さん、山本雄三さん、羅展鵬(Lo Chan Peng、ロー・チャン・ペン)さん。
市川光鶴さんは1983年愛知県生まれ、1995年に第21回現創展に出品 (その後、2007年まで出品し、1999年に新人賞、2002年、2004年に努力賞 2003年に奨励賞、2005年に大賞、2006年に協会賞、2007年に会長賞)、2004年に第72回独立展に出品している(その後、2007年に新人賞、2011年と2017年に佳作賞、2015年に芝田米三賞、2018年に奨励賞、2019年に損保ジャパン日本興亜美術財団賞)。
2007年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業、卒業時に卒業制作研究室賞、2009年に武蔵野美術大学大学院造形研究科油絵コースを修了、独立春季新人選抜展に出品し(2012年に新人選抜賞)、現在、独立美術協会準会員。
卯野和宏さんは1978年茨城県生まれ、2002年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業、卒業時に研究室賞、2004年に同大学大学院美術専攻油絵コースを修了、修了時に優秀賞、2006年に第23回FUKUIサムホール美術展で奨励賞(2007年に第24回でホルベイン賞)、2007年に第83回白日展で会友奨励賞(2010年に第86回で三洋美術賞)を受賞している。
王子駿さんは1990年中国福建省生まれ、2011年に来日、2018年に広島市立大学大学院博士前期課程芸術学研究科造形芸術専攻を修了、2020年に同大学大学院博士後期課程芸術学研究科造形芸術専攻を修了、2016年に独立行政法人「国立病院機構 呉医療センター」の中国がんセンターの芸術賞、優秀賞を受賞している。
小林宏至さんは1988年東京都生まれ、2012年に東洋美術学校造形美術科高度絵画専攻を卒業、2011年に第47回主体展で新人賞(2012年に佳作作家、2013年に秀作作家)、2013年に第64回東洋美術学校卒業制作展で優秀賞、2016年に第2回ホキ美術館大賞展で入選した。
小森隼人さんは1985年島根県松江市生まれ、2008年に奈良芸術短期大学専攻科洋画コースを卒業、2009年に第85回白日会展に初出品し、佳作賞、会友に推挙され(2012年に白日賞、会友奨励賞により準会員に推挙、2014年に関西画廊賞により会員に推挙、2017年にアートもりもと賞)、同年に「明日の白日会展」に出品している(2011年、2012年、2016年も出品)。2016年に生島絵画研究所を卒業、現在、白日会会員。
津村果奈さんは1998年広島県生まれ、2021年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻を卒業、卒業時に卒業制作展で優秀賞を受賞している。大学在学中より「青い食卓」シリーズを描き続けている。
中尾直貴さんは1986年島根県生まれ、2009年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業、2011年に同大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コースを修了、修了時に研究室賞、2009年から2014年まで白日会展に出品(2012年にアルトン賞、2014年にもりもと賞)している。
ナカジマカツさんは1954年大阪府生まれ、1977年に同志社大学工学部化学工学科を卒業、卒業後はアート系広告デザインの会社に入社、その後、「日本デザインセンター」に入社、アートディレクターとして経済産業大臣賞、2013年に第43回日展に初出品し、入選(以降毎年出品)、第37回絵の現在選抜展で山紫水明賞、第4回世界絵画大賞展で松田賞、第2回芸術センター記念絵画公募展で銀賞、京都美術ビエンナーレで入選。
2014年に改組新第1回日展で特選(2017年に特選)、2015年にアメリカの第11回国際ARCサロンコンペティションで人物画部門で第3位、佳作賞(2017年に佳作賞、2018年にウイリアム・ブーグロー賞)、2016年に白日展で内閣総理大臣賞(2017年に損保ジャパン日本興亜美術財団賞)などを受賞している。また、「ナカジマカツ絵画教室」(千葉県船橋市芝山7-33-19、047-404-2446)を主宰している。
永瀬武志さんは1979年埼玉県生まれ、2002年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業、卒業時に福沢一郎賞、トーキョーワンダーウォール2002で入選、2004年に同大学大学院美術研究科絵画専攻を修了、2010年から2020年までメッツ絵画教室のメッツ銀座絵画教室講師、2018年に絵画教室「アトリエことりえ」をオープン、2020年に第3回ホキ美術館大賞で入選している。
舟木誠一郎さんは1958年東京都生まれ、1981年に花と女性美展で優秀賞、1989年に銀座大賞展で入賞、1994年に神奈川ロータリアン賞展で県議会議長賞、1995年に白日会展でS賞、1997年に吉行淳之介(1924-1994)の「暗闇の声」や狩野洋一さんの「龍の囁き」の装丁を手掛けている。
益村千鶴さんは1972年山口県生まれ、1993年に比治山女子短期大学美術科を卒業、1999年に「欧美国際ドローイング・デッサン・版画コンクール」で入選、2005年に「第22回FUKUI サムホール美術展」で佳作(2006年に奨励賞)、2008年に「芸術センター記念絵画公募展」で審査員賞を受賞している。
2009年に損保ジャパン東郷青児美術館「選抜奨励展」に出品、2014年に日本橋高島屋の「前田寛治大賞展」に出品(2018年も出品)、2019年に東京国際フォーラムの「アートフェア東京」に出品している。
山本雄三さんは1964年鳥取県生まれ、1989年に武蔵野美術大学を卒業 卒業制作研究室賞、1991年に同大学大学院造形研究科油絵コースを修了、1998年に独立展新人賞(1999年に奨励賞、2000年に独立賞)、2002年に昭和会展で日動火災賞、2009年に第28回損保ジャパン美術財団選抜奨励展で秀作賞、2010年に第8回前田寛治大賞展で大賞を受賞し、現在、女子美術大学短期大学部造形学科美術コース教授。
羅展鵬さんは1983年台湾・嘉義生まれ、2009年に台北の嘉義文化大学美術学部洋画グループを卒業、その後、国立台湾師範大学大学院美術研究科西洋画科を修了し、台湾の中国文化大学美術学部美術学科を卒業、2008年に水彩スケッチコンペティションのウェンシレンリリー賞で金賞を受賞している。現在、宣荘大学創造デザイン学部助教授。
開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)。