コンビニ7社6月売上高1%増、客単価も3カ月ぶり増、店舗減25カ月

【銀座新聞ニュース=2024年7月23日】日本フランチャイズチェーン協会(港区虎ノ門3-6-2、第2秋山ビル、03-5777-8701)は7月22日、コンビニ7社の6月の統計調査(既存店ベース)を発表した。

カルビーは7月22日から11月上旬まで青のりと焼きのりの2種類を使用した「かっぱえびせん のりしお味」(64g、オープン価格だが、税込170円前後を想定)をコンビニで先行販売した。2021年からは販売している「のりしお味」の中身はそのまま、パッケージを改良した。また、「かっぱえびせん」の「(8)められない、(10)まらない」にちなんだ8月10日の「かっぱえびせんの日」と1964年の発売以来、60周年になることからあわせてキャンペーンを実施する。詳細は(https://www.calbee.co.jp/kappaebisen/yametoma2024)を参照。

同統計調査はセイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、山崎製パン・デイリーヤマザキ事業統括本部、ローソンのコンビニ7社の動向をまとめている。

コンビニ7社の6月の売上高は前年同月比1.1%増の9402億8300万円と7カ月連続のプラスとなった。6月は気温が高かったことからカウンターコーヒー、ソフトドリンク、アイスクリームが好調だったことに加え、販促キャンペーンの効果などにより来店客数が増え、売上高が前年を上回った。平均客単価は3カ月ぶりのプラスだった。

商品別では全体の35.2%を占める「日配食品」が同0.1%増と28カ月続けてプラス、28.1%を占める「加工食品」が同2.6%増と26カ月続けてプラス、32.1%を占める「非食品」が同1.3%増と3カ月続けてプラス、4.6%を占める「サービス」が同1.0%減と2カ月ぶりに前年を下回った。

「日配食品」はコーヒーなどのカウンター商材、おにぎり、弁当などの米飯類、パン、調理パン、惣菜類、調理麺、卵、加工肉(ハム、ウインナーなど)、牛乳、チルド飲料、乳製品(バター、チーズなど)、ちくわ類などの練物、ケーキなどの生菓子、サラダ、デザート類など。

「加工食品」は生菓子以外の菓子類、ソフトドリンク(乳飲料を除く)、ビール、ワイ1ンなどのアルコール飲料、食塩、砂糖、味噌、しょう油などの調味料、コーヒー、お茶などの嗜好品、米穀、乾物、各種の缶・瓶類、冷凍食品、アイスクリーム、レトルト食品、インスタント食品など。

農心ジャパンは7月22日から「辛ラーメン」シリーズの新商品「辛ラーメンスパイシーチキンカップ」(オープン価格)を一部のコンビニで先行発売した。チキンの味と香辛料にはウコンやコリアンダー、ローズマリーなどを使用し、2023年9月からインドで先行発売しており、ハラール認証も取得している。内容量は114g(麺97g)、辛さは3.0(通常の辛ラーメンは2.5)。

「非食品」はたばこ、雑誌、新聞、衣料品、袋物類、文具類、乾電池、テープ、フィルム、電球・蛍光灯、燃料、サングラス、園芸用品、ゲームソフト、洗剤、化粧品、医薬品、医薬部外品栄養ドリンク、紙製品、切手・はがき・収入印紙など。

「サービス」はPOSAカード、コピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、ギフト券、各種チケット、宝くじ、D.P.E、レンタル、乗車券、航空券、宿泊券、クリーニングなど。ただし、電力料金などの公共料金などの扱いは含まない。

店舗数は同0.2%減の5万5637店と25カ月続けて前年実績を下回った(2024年5月5万5641店、4月5万5647店、3月5万5620店、2月5万5657店、1月5万5657店、2023年12月5万5713店、11月5万5771店、10月5万5746店、9月5万5790店、8月5万5810店、7月5万5772店、6月5万5742店、5月5万5724店、4月5万5759店、3月5万5739店、2月5万5852店、1月5万5787店)。

2022年12月5万5838店、11月5万5825店、10月5万5830店、9月5万5872店、8月5万5926店、7月5万5914店、6月5万5887店、5月5万5904店、4月5万5922店、3月5万5912店、2月5万5931店、1月5万5956店)。また、前月比では6月は5月を下回った。

6月の来店客数は0.7%増の13億1637万人と3カ月続けてプラスだった。客単価は同0.4%増の714.3円と3カ月ぶりに前年を上回っている。