【銀座新聞ニュース=2024年7月30日】音楽、映像事業の大手、エイベックス(港区南青山3-1-30、エイベックスビル、03-5413-8550)グループの映像コンテンツ企画制作会社のエイベックス・ピクチャーズ(同上)は8月4日にTOHOシネマズ日比谷(スクリーン12、千代田区有楽町1-1-3、東京宝塚ビル、050-6868-5068)で劇場アニメ「ルックバック」の公開記念で吉田美月喜さんと押山清高監督による舞台あいさつを開く。

6月28日から一般公開されている「ルックバック」((C)藤本タツキ/集英社 (C)2024「ルックバック」製作委員会)。映画予報によると、7月28日までの31日間で観客動員数は80万人、興行収入は13億6429万円。6月28日から30日の初週で2位、7月5日から7日の2週目で1位、12日から14日の3週目で2位、19日から21日の3週目で6位、26日から28日の4週目で9位と健闘している。
4日10時の回上映終了後と12時10分の回上映前に、監督の押山清高さんと「京本」の声優を担当している吉田美月喜(みづき)さんが舞台に登場してあいさつする。
ウイキペディアによると、「ルックバック」はマンガ家の藤本タツキさんが、2021年7月に「少年ジャンプ+」(集英社)で発表した同名の読み切りマンガが原作で、アニメーション監督でアニメーターの押山清高さんが、監督、脚本、キャラクターデザインを手がけ、ひたむきにマンガづくりを続ける2人の少女の姿を描く青春ストーリーだ。
公式サイトによると、物語は学生新聞で4コママンガを連載し、自分の画力に絶対の自信を持つ藤野だったが、ある日の学年新聞に初めて掲載された不登校の同級生・京本の4コママンガを目にし、その画力の高さに驚愕するところからはじまる。
以来、脇目も振らず、ひたすらマンガを描き続ける藤野だったが、一向に縮まらない京本との画力差に打ちひしがれ、マンガを描くことを諦めてしまう。しかし、小学校卒業の日、教師に頼まれて京本に卒業証書を届けに行った藤野は、そこで初めて対面した京本から「ずっとファンだった」と告げられる。
マンガを描くことを諦めるきっかけとなった京本と、こんどは一緒にマンガを描き始めた藤野の2人の少女をつないだのは、マンガへのひたむきな思いだった。しかし、ある日、すべてを打ち砕く事件が起きる。
押山清高さんは1982年福島県生まれ、アニメスタジオ「ジーベック」にアニメーターとして入社、2004年に「蒼穹のファフナー」で原画として参加し、その後、フリーとして活動している。2007年に「電脳コイル」で初めて作画監督を担当、以降「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(2009年)、「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)、「風立ちぬ」(2013年)など、多くの劇場作品に主要スタッフとして携わる。
2011年の「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」ではアニメディレクターを務め、2014年の「スペース☆ダンディシーズン2」第18話では脚本、絵コンテ、演出、原画などを1人で担当した。2016年に「フリップフラッパーズ」にて、テレビシリーズ初監督を務め、2018年公開の新シリーズ映画「フリクリ2」と「フリクリ3」でメカニックデザインを手がけた。
2017年に永野優希さんとともに「スタジオドリアン」を設立、作品制作に加え、スタジオドリアン添削室も運営、2018年の湯浅政明監督の「DEVILMAN crybaby(デビルマン・クライベビー)」では、悪魔側のデザインを担当した。2019年には世界最大のアニメ映画祭のフランス「アヌシー国際アニメーション映画祭2019」の日本アニメ特集「NEW MOTION-the Next of Japanese Animation(ニューモーション・ネクスト・オブ・ジャパニーズ・アニメーション)」で若手クリエイター26人の1人として選出される。
劇場アニメでは、2020年に「ドラえもん のび太の新恐竜」の作画監督、演出、原画を手がけ、2024年の「ルックバック」で初の監督を手がけ、脚本、キャラクターデザイン、絵コンテ、作画監督、原動画、製作も担当している。
チケットはネットを通じて、31日0時(30日24時)から、劇場窓口では31日オープン時から販売する。料金は全席指定で2000円均一。