【銀座新聞ニュース=2024年8月28日】阪急阪神東宝グループで、映画の制作配給、演劇の興行などの国内最大手、東宝(千代田区有楽町1-2-2、東宝日比谷ビル、03-3591-1221)は9月8日、TOHOシネマズ日比谷(スクリーン12、千代田区有楽町1-1-3、東京宝塚ビル、050-6868-5068)で「SAND LAND」の公開1周年を記念して、田村睦心さんと横嶋監督による舞台あいさつを開く。
「SAND LAND(サンドランド)」は映画予報によると、2023年8月18日から最初の3日間は興行収入が1億7736万円で国内映画ランキング6位にランクされたが、その後は11位以下となり、同年の9月24日までの興行収入が5億4408万円、観客動員が38万3000人だった。今回は8月30日から9月12日まで2週間限定でリバイバル上映する。
これに合わせて、9月8日12時の回上映終了後に、監督の横嶋俊久さんと、声優で、悪魔の王サタンの息子で王子の主人公「ベルゼブブ」役の田村睦心(むつみ)さんが舞台に登場して公開1周年記念のあいさつをする。ベルゼブブのグリーティングも予定している。
ウイキペディアによると、「SAND LAND」はマンガ家の鳥山明(1955-2024)が「週刊少年ジャンプ」(集英社)の2000年23号から同年36・37合併号まで連載した作品が原作で、構想当初より全1巻の短期集中連載として企画され、ストーリーも最後まで決められて描かれた。この物語でも、人間以外の知的生命体が多数存在し、主人公のベルゼブブも魔物の少年である。全1巻の短い連載ながら人気を博し、数カ国語で翻訳出版されている。
2023年6月にゲームの最新情報などを発表するイベント「Summer Game Fest(サマーゲームフェスト)」において、バンダイナムコエンターテインメントから本作がゲーム化されることが発表された。2023年8月に連載当時のカラーページや表紙イラストも収録した「SAND LAND 完全版」が発売され、8月発売の「最強ジャンプ」2023年9月号より「SAND LAND フルカラー版」の連載が開始されている。
アニメ映画はサンライズ(バンダイナムコフィルムワークス)、神風動画、ANIMA(アニマ)の3社で制作され、監督は横嶋俊久さん、脚本は森ハヤシさんが手がけている。
物語は魔物も人間も水不足に苦しんでいる砂漠の世界・サンドランドで、悪魔の王サタンの息子で「極悪の悪魔」を自称しているが少年のように純粋な心を持つ王子ベルゼブブが、盗みが得意で物知り、なお目付け役の魔物シーフ(声優はチョーさん)や正義感の強い人間の保安官ラオ(同山路和弘さん)とともに、広い砂漠のどこかにあるという「幻の泉」を探す旅に出るという話だ。
横嶋俊久さんは1980年生まれ、2003年から神風動画に所属している。2009年に初のオリジナル作品「アマナツ」を監督、シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭で上映された。2017年にオリジナル中編アニメ作品「COCOLORS(コカラス)」の監督、脚本を手掛け、ファンタジア国際映画祭にて最優秀賞にあたる今敏賞、文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門・優秀賞を受賞した。
チケットはチケットぴあを通じて「先行抽選」を受付中で、29日23時59分締め切り。31日18時から一般発売する。料金は全席指定で2500円均一。