【銀座新聞ニュース=2024年9月2日】中堅の映画配給会社の東京テアトル(新宿区新宿1-1-8、御苑テアトルビル、03-3355-1027)は9月7日にTOHOシネマズシャンテ(千代田区有楽町1-3-2、日比谷シャンテ、050-6868-5001)で「ぼくのお日さま」を先行公開する。
7日14時10分の回上映終了後に、監督、撮影、脚本、編集を手がけた奥山大史(ひろし)さんをはじめ、主人公の少年「タクヤ」役の越山敬達(けいたつ)さん、少女の「さくら」役の中西希亜良(きあら)さん、さくらのコーチ「荒川」役の池松壮亮(そうすけ)さん、主題歌「ぼくのお日さま」(作詞・作曲・佐藤良成さん)を歌唱する「ハンバートハンバート」の佐藤良成さんと佐野遊穂さんが舞台に登場してあいさつする。
公式サイトによると、「ぼくのお日さま」は「僕はイエス様が嫌い」(2018年)で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史さんが監督、脚本、撮影、編集を手がけ、池松壮亮さんを主演に迎えて撮りあげた商業映画デビュー作という。
物語は雪の降る田舎町で、ホッケーが苦手なきつ音の少年タクヤは、ドビュッシーの曲「月の光」に合わせてフィギュアスケートを練習する少女さくらに心を奪われる。ある日、さくらのコーチを務める元フィギュアスケート選手の荒川は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似して何度も転ぶタクヤの姿を目にする。
タクヤの恋を応援しようと決めた荒川は、彼にフィギュア用のスケート靴を貸して練習につきあうことに。やがて荒川の提案で、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習を始めることになる。
奥山大史さんは1996年東京都生まれ、映画美学校、青山学院大学総合文化政策学部を卒業、2018年に長編映画初監督作「僕はイエス様が嫌い」(2018年)がスペインの第66回サンセバスチャン国際映画祭で最優秀新人監督賞を受賞、2023年の米津玄師(げんし)さんの「地球儀」のMVでは監督、撮影、編集を手がけた。
2021年のエルメスのドキュメンタリーフィルム「HUMAN ODYSSEY(ヒューマン・オデュッセイ)」では総監督を務め、是枝裕和さん総合演出のNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」で5、6、7話の監督、脚本、編集(5話は是枝監督との共同監督回)を務めている。 長編2作目となる映画「ぼくのお日さま」が、2024年の第77回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション部門へ日本から唯一出品された。
2018年に第29回ストックホルム国際映画祭で最優秀撮影賞、2018年に第3回マカオ国際映画祭でスペシャル・メンション、2019年に第19回ダブリン国際映画祭で最優秀撮影賞、2019年に第11回TAMA映画賞で最優秀新進監督賞などを受賞した。
チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、9月3日11時締め切り。4日10時から一般発売する。料金は全席指定で2500円均一。