デジカメ7月出荷額25%増、対中向けが好調

【銀座新聞ニュース=2024年9月4日】キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルムなど13社で構成されているカメラ映像機器工業会(CIPA=Camera&Imaging Products Association、港区芝浦3-8-10、MA芝浦ビル、03-5276-3800)はこのほど、7月のデジタルカメラ生産出荷実績を発表した。

サイトロンジャパンはこのほど防水アクションカメラ「CUBE CAM DAC-201」(価格.comの最安値で税込2万4750円)を発売した。本体サイズが幅53.7ミリ、高さ45ミリ、奥行37.9ミリ、重量が約98グラムという小型・軽量ボディで、防水ハウジングなしで21メートルまでの水中撮影に対応する。自転車のハンドルやヘルメット、手持ちの三脚などに取り付けられる、各種アクセサリーも付属。4K/60fpsの動画記録をサポートし、画角約170度ワイドモードを搭載、6軸EIS(電子式映像ぶれ補正機能)も内蔵。2.1型液晶モニターを装備し、外部記録媒体としてはマイクロSDメモリーカード(最大128ギガバイト)に対応。バッテリー容量は1050mAhで、録画可能時間は約130分で、充電時間は約3時間。

それによると、7月のデジタルカメラの生産が台数で前年同月比3.8%増の75万2418台で3カ月ぶりのプラス、金額で同1.4%減の397億7937万円で7カ月ぶりのマイナスだった。一方、出荷が台数は同8.0%増の80万1240台で3カ月続けてのプラス、金額が同25.4%増の851億5619万円と同じく3カ月続けてのプラスだった。

うち、日本国内向けの出荷台数が40.3%増の10万7339台、金額が同56.5%増の83億0794万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同4.3%増の69万3901台、金額が同22.8%増の768億4825万円だった。

デジタルカメラの輸出の地域別では、中国向けが台数で同12.8%増の17万7904台、金額で同25.5%増の224億2176万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同14.6%増の10万5815台、金額で同28.5%増の117億0926万円、ヨーロッパ向けが台数で10.1%増の20万1992台、金額で同32.2%増の205億2290万円、アメリカ向けが台数で同12.2%減の18万0133台、金額で同8.4%増の189億7382万円だった。

タイプでみると、レンズ一体型は生産が台数で同24.5%増の17万8494台、金額で同54.1%増の71億6947万円、出荷が台数で同14.8%増の17万1112台、金額が同47.4%増の97億2320万円だった。うち、日本国内向けの出荷台数が同43.8%増の4万3628台、金額が同87.2%増の17億4473万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同7.4%増の12万7484台、金額が同40.9%増の79億7847万円だった。

レンズ交換式は生産が台数で同1.3%減の57万3924台、金額で同21.0%増の394億1282万円、出荷が台数で同6.3%増の63万0128台、金額で同23.0%増の754億3299万円だった。うち、一眼レフの生産が台数で同42.4%減の7万7533台、金額で同41.2%減の23億3474万円、出荷の台数が同37.7%減の8万3237台、金額が同23.9%減の45億2007万円だった。

富士フイルムは10月25日に「instax“チェキ”」のハイブリッドインスタントカメラの最上位機種「instax mini Evo(インスタックス ミニ エヴォ)」の特別仕様モデル「FUJIFILM 90th Anniversary Special Kit」(オープン価格)を発売する。富士フイルムグループの創立90周年(1934年に創業)を記念して全世界で3万台限定販売。カメラ本体は「チタニウム ゴールド」と「ダーク シルバー」の2色があり、カードサイズのミニフォーマットフィルム(別売り)に対応し、デジタル技術を搭載したインスタントカメラで、手持ちのスマホと専用アプリで連携することで、スマホで撮った画像を「mini Evo」でプリントしたり、「mini Evo」でプリントした写真をINSTAXフレーム付き画像としてスマホに保存できる。

そのうち、一眼レフの日本国内向け出荷が台数で同7.5%増の3415台、金額で同22.3%増の1億9372万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同38.8%減の7万9822台、金額で同25.1%減の43億2635万円だった。

ミラーレスは生産が台数で同11.2%増の49万6391台、金額が同29.7%増の370億7808万円、出荷の台数が同19.2%増の54万6891台、金額が同28.1%増の709億1292万円だった。

うち、日本国内向け出荷が台数で同40.3%増の6万0296台、金額で同51.0%増の63億6949万円、輸出(日本向け以外の出荷)が同17.0%増の48万6595台、金額で同26.2%増の645億4343円だった。

輸出の地域別ではレンズ一体型は中国向けが台数で同4.7%減の2万0489台、金額で同13.4%増の14億0418万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同1.1%減の1万9937台、金額で同70.9%増の14億6467万円、ヨーロッパ向けが台数で同34.0%増の4万4158台、金額で同75.9%増の24億4831万円、アメリカ向けが台数で同1.0%増の3万6581台、金額で同23.0%増の22億6425万円だった。

レンズ交換式が中国向けが台数で同15.5%増の15万7415台、金額で同26.4%増の210億1758万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同19.0%増の8万5878台、金額で同24.1%増の102億4460万円、ヨーロッパ向けが台数で同4.9%増の15万7834台、金額で同27.9%増の180億7459万円、アメリカ向けが台数で同15.1%減の14万3552台、金額で同6.6%増の167億0958万円だった。