【銀座新聞ニュース=2024年9月3日】国内最大手の百貨店グループ、三越伊勢丹ホールディングス(新宿区新宿5-16-10)傘下の三越伊勢丹(新宿区新宿3-14-1)が運営する銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は9月4日から16日まで新館7階催物会場で「#くまフェス in 銀座三越 2024」を開く。
リラックマ、くまのがっこう、テディベアなどくまキャラクターが大集合するイベントで、4回目となる今回は、ドイツのぬいぐるみブランド「シュタイフ」が初出店する。また、「テディベア」作家も、今回は初出店の作家8人を含む総勢21人の作家が制作実演する。さらに、三越伊勢丹限定販売商品“リラックマグッズ”や会場限定プレゼント、フォトスポットなどもあり、銀座三越では「3世代で楽しめるイベント」としている。
「リラックマの輪(リラノワ)」の催事店舗として、「リラックマグッズコレクション」を扱い、ライオンになりきったリラックマのぬいぐるみバッジ(1430円、1人10点まで)、ライオンになりきったリラックマのぬいぐるみ(3080円、同)、ライオンになりきったリラックマのミニタオル(770円、1人5点まで)を販売する。会場にて「リラックマ」商品を1会計につき税込1100円以上購入すると、第1弾(4日から10日)、第2弾(11日から16日)の各期間にそれぞれ先着500人に「リラックマ ステッカー」を1枚プレゼントする。
くまのがっこう ジャッキーのわくわくバザールとしては、トートバッグ(3630円)、豆巾着(605円)を販売する。
テディベア作家による「テディベアと仲間たち」が出品される(日程は実演日)。4日、5日の米崎樹美さん(初出品)、4日から6日の鈴木祐子さん、4日から6日の高樋裕実(たかとい・ゆみ)さん、6日の小杉円さん、7日の粕谷育代さん、7日、8日の細川祐子さん、7日から9日の畑尾洋子さん、8日の小町さえりさん(初出品)、9日の鈴木史乃さん(初出品)、9日の中嶋里絵さん。
10日の関口衣乃子さん(初出品)、10日のLucu Bear(ルチュベア、菊川美樹子)さん(初出品)、10日から16日の原田明子さん、11日のひげくまさん(さぶろう)さん(初出品)、11日の藤澤霜美(しもみ)さん、12日、13日の長田(おさだ)まゆみさん、12日、13日の今野明美さん、14日の豊藏教子さん、14日の長沢理恵さん、15日、16日のくさのつゆさん(初出品)、15日、16日のChica(チカ)さん(初出品)。
シュタイフ社としては「トルサンタ 2024-アップル」(4万8400円)、「Steife BE@RBRICK 70PB 1000%」(63万8000円、2点限り)。
今回は、初登場として、全国各地の地域ごとの名物をモチーフにしている「ご当地ベア」約30種が出品する。「ご当地ベア」の一例として、北海道・シマエナガ、福島・あかべこ、栃木・日光さる、群馬・ぐんまちゃん、埼玉・ふっかちゃん、東京・東京タワー、神奈川・江ノ電ベア。
新潟・ゆきんこ、山梨・武田信玄、長野・信州おこじょ、岐阜・岐阜さるぼぼ、静岡・紅富士と富士宮やきそば、愛知・名古屋モーニング、京都・京都八つ橋、大阪・たこ焼道楽わかな、岡山・桃太郎ベア、広島・広島もみじまんじゅう、福岡・福岡あまおう、熊本・九州イルカなど。
ウイキペディアによると、「リラックマ(Rilakkuma)」は、文具、雑貨などの製造販売やキャラクターの版権管理をおこなう、サンエックス(千代田区神田多町2-4)のコンドウアキさん(1997年入社、2003年退社して、現在はフリーのイラストレーター)の原案によって2003年9月にデザインされたキャラクターで、商品の展開や設定などはサンエックスの企画部署で考え出されている。2009年にアイテム総数は約1万点で、うち自社キャラクターは800種。ライセンシー契約は120社、2020年10月時点で関連書籍のシリーズ累計発行部数は370万部を記録している。2023年9月でリラックマが20周年を迎えた。2009年の時点で累計市場(全商品の総売上)は1000億円に達している。
「くまのがっこう」はバンダイキャラクター研究所が開発したオリジナルキャラクター第1号。子ども向け絵本シリーズで、山の上の学校の寄宿舎で暮らす12匹のくまの子たちのなんでもないけれどあったかい1日のお話という。作者は文章を手がけた元バンダイキャラクター研究所所長のあいはらひろゆき(相原博之、1961-2022)とイラスト、絵を担当しているあだちなみさん(1974年生まれ)で、ブロンズ新社から出版されており、レーベルはBANDAIキャラクター研究所の企画による絵本レーベル「PICT.BOOK」となっている。
2002年8月に第1作「くまのがっこう」を発行、以降シリーズ化され、2019年9月時点でシリーズ累計発行部数は222万部を突破している。末っ子の「ジャッキー」を中心にいろいろな物語が展開される。ジャッキーは女の子で、他の11匹はすべて男の子。他にもジャッキーの妹のような存在のルルとロロやジャッキーのボーイフレンド、しろくまのデイビットや、小鳥のチッチとピッピ、牛のマオマオ、その子どもの子牛のミルクなどいろいろなキャラクターがある。キャラクター商品は現在3000アイテムを超えている。
2010年12月には東宝からアニメ映画「くまのがっこうージャッキーとケイティ」(監督は児玉徹郎さん、脚本は中村誠さんとあいはらひろゆき)が、2017年8月には「くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ」(監督は児玉徹郎さん、脚本はあいはらひろゆき)が公開されている。
「テディベア」を最初に商品化したのはシュタイフ社で、ドイツのマルガレーテ・シュタイフ(Margarete Steiff、1847-1909)が1877年に設立した「フェルト・メール・オーダー・カンパニー」がはじまりで、1880年にマルガレーテが義妹へのプレゼントとして贈ったゾウの針刺しが評判を呼び、販売したところヒット商品となり、会社「マルガレーテ・シュタイフ」を設立した。
1902年に甥のリヒャルト・シュタイフ(Richard Steiff、1877-1939)のスケッチをもとにモヘアを使用して熊の人形(ベア)を制作、胴と手足が糸製の「ジョイント」と呼ばれる構造で接続され、手足が稼働するようにした。「マルガレーテ・シュタイフ」社が1902年に商品化した「ベア」の人形を1903年にモヘアを使用して熊の人形「55PB」としてライプチッヒの見本市に出展した。
ところが、毛が生えたモヘア製で、大きくて重く、値段も高く、まったく人気がなかった。しかし、アメリカのバイヤーが3000体を発注、この熊がアメリカに渡り、第26代アメリカ大統領、セオドア・ルーズベルト(Theodore“Teddy”Roosevelt、1858-1919)に贈られ、晩さん会のテーブルディスプレイに使われ、アメリカで大ブームを巻き起こした。
一方で、1902年の秋にセオドア・ルーズベルトが趣味の熊狩りに出掛けたが、獲物をしとめることができず、そのときに、同行していたハンターが年老いたメス熊(一説には傷を負った子熊とも)を追いつめて最後の一発を大統領に頼んだが、セオドア・ルーズベルトは「瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」として撃たなかった。
このことが同行していた新聞記者によって新聞に掲載され、このエピソードにちなんで1903年にバーモント州のおもちゃメーカーが熊のぬいぐるみにセオドア・ルーズベルトの愛称である「テディ」と名付けて発売し、同じ頃にシュタイフ社の熊の縫いぐるみがアメリカに輸入され、この名前が広まったとされている。このため、セオドア・ルーズベルトの誕生日である10月27日は「テディベアの日」となっている。
また、9月4日から16日まで新館7階催物会場で「くまのプーさん DISNEY WINNIE THE POOH FESTIVAL(ディズニー・ウイニー・ザ・プー・フェスティバル) 2024」も同時に開く。
営業時間は10時30分から20時(最終日は18時)まで。