【銀座新聞ニュース=2024年9月11日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は9月10日に8月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比16.8%増の106億8703万円で、3カ月続けてプラスになったと発表した。
8月は例年、100億円前後と毎年最大の需要期で、2013年が113億円、2014年が120億円、2015年が111億円、2016年が104億円、2017年が80億円、2018年が123億円、2019年が115億円で推移してきた。しかし、新型コロナの感染拡大により、2020年が89億円、2021年が76億円と2年連続で100億円を割り、さらに2022年8月は42億円と50億円を割っていた。
2023年は3月13日からマスク着用が個人判断となり、5月8日からコロナ感染症が2類からもっとも軽い5類に移行したこともあり、ほとんどの規制がなくなり、8月は100億円には届かなかったものの、前年の倍増の91億円だった。2024年8月は5年ぶりに100億円を超えた。
一方、TOHO(トーホー)シネマズ、関西共栄興行、東京楽天地という連結3社ベースの東宝グループの映画館の8月の入場料収入は同7.8%増の71億3917万円と5カ月ぶりにプラスとなった。TOHOシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員については公表するのを止めている。
新たに8月に公開されたのは、2日公開の「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE(ザ・ムービー)ユアネクスト」、9日公開のアニメ「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」、23日公開の「ラストマイル」、30日公開の「きみの色」の4本だった。
興行通信社の映画興行ランキングによると、8月2日から4日の週は「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が初週1位、「キングダム 大将軍の帰還」が4週目で4位、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が2週目で7位と、トップ10入りは前週より1本増えて3本だった。
8月9日から11日の週は「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」が初週2位、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が2週目で3位、「キングダム 大将軍の帰還」が5週目で5位、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が3週目で9位と、トップ10入りは前週より1本増えて4本だった。
8月16日から18日の週は「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」が2週目も2位、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が3週目も3位、「キングダム 大将軍の帰還」が6週目で4位に浮上、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が27週目で11位以下から6位に再浮上し、トップ10入りは前週と同じく4本だった。
8月23日から25日の週は「ラストマイル」が初週1位、「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」が3週目で3位、「キングダム 大将軍の帰還」が7週目で5位、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が4週目で6位と、トップ10入りは前週と同じく4本だった。
8月に映画館で上映された東宝の配給作品は、「きみの色」(8月30日公開)、「ラストマイル」(8月23日公開)、「刀剣乱舞 廻-々伝(どうでん)近し侍らうものら」(8月16日から3週間限定上映)、「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」(8月9日公開)、「化け猫あんずちゃん」(7月19日公開)、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」(8月2日公開)。
「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(7月26日公開)、「キングダム 大将軍の帰還」(7月12日公開)、「ディア・ファミリー」(6月14日公開)、「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」(4月12日公開)、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」(2月16日公開)など。